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岩瀬仁紀

いわせひとき

愛知県出身の元プロ野球選手。20年間中日ドラゴンズ一筋で、抑え投手としての日本記録を持つ。
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概要

1974年11月10日生まれ、愛知県出身。西尾東高校、愛知大学、社会人野球・NTT東海を経て1998年のドラフト会議にて地元中日ドラゴンズを「逆指名」する形で入団。以来20年間ドラゴンズ一筋の人生を送ることとなる。

ポジションは投手、それもリリーフ専門。決め球の大きく曲がるスライダーが岩瀬の代名詞である。このスライダーのおかげで、特に対左打者では圧倒的な強さがあった。

現役後半ではシュートシンカーカットボールナックルカーブなども会得しているが、基本的にはスライダーの投手として知られた。

実は彼の直球もストライクゾーンの外側にナチュラルに切れていくクセ球であり、主戦捕手の中村武志が捕り損ねて親指を突き指したほどの威力もあった(なお当人は引退するまで綺麗なフォーシームだと思い込んでいた模様であった)。

シュートを覚えた後は、主に左打者相手に効果的に使っていた。他にも球種を増やす努力をしてはいたが、実戦で初めて投げたカーブを井口資仁に、フォークを桧山進次郎にそれぞれスタンドに叩き込まれ、それ以来「初めて投げる球は打たれる」とサインを出してもらえなくなった。

通算セーブ数・通算登板数において日本プロ野球(NPB)記録を保持する。

キャリア

元からリリーフ専業であり、キャリアを通じても先発したのは1試合だけだった。

中継ぎから抑え投手に本格転向したのは、それまで抑えだったエディ・ギャラードが退団した後の2004年で、「守って勝つ」を標榜する落合博満がちょうど監督に就任した時だった。

以来岩瀬は中日の「守護神」として活躍。淡々と9回を抑えていく様は、畏怖の意を込めて死神とも、背番号に掛けてDEATH13とも呼ばれる。

2010年には日本プロ野球史上3人目となる通算250セーブを達成し、名球会入りした。

その精勤ぶりも凄まじく、15年連続で50試合登板を達成している。

2025年現在も、彼が持っている通算セーブ記録・通算試合登板数記録はNPB歴代1位を維持している

2007年の日本シリーズ第7戦では、8回まで山井大介が好投していたが、突如岩瀬に交代となり、無事継投による「完全試合」を成し遂げ、53年ぶりの日本シリーズ制覇に大きく貢献した。しかし、この「勝利こそが最大のファンサービス」の極みとも言える落合采配は大きな論議を呼び、公式アンケートで「英断か非情か」とファンの声を集めたところ、「非情」の票が「英断」を上回った(実際には山井が指のマメを潰しており、無理して続投しても炎上すると落合が判断したとのこと。山井も「岩瀬さんにお願いします」と進言し交代となった)。しかし、日本シリーズでの岩瀬は6回出場・17回1/3登板して一度の失点もないという記録を持つ。

上記の交代騒動に関しては似たようなことが2022年シーズンの佐々木朗希の時も起こり、しかもこの時は2登板連続の完全試合が懸っていたが、この頃になると「ローテーションを崩さない事」の重要性が野球ファン一般に認知されていたため、この時の交代は肯定意見が多数を占めた。

2008年北京五輪では星野仙一監督の采配ミスもあってか全く振るわず、3試合で敗戦投手となってしまって、ファンから総叩きに遭う。中には殺人予告のようなメッセージまで送られ、岩瀬自身も落合に「飛び降りてしまうかも」と吐露するほどに追い込まれたという。

この件は今でもトラウマが強いようで、10年以上経って出演した上原浩治YouTubeチャンネルでこの話を振られた際、目が泳いで虚ろになっていた。

2015年に左肘を故障して以降衰えが見え始め、浅尾拓也が2アウトまで抑えてから登場、というワンポイントリリーフが増えた。このためキャリア最後の3年間は、投球回数が登板数を下回っている。

2016年三浦大輔が引退したために、2017年時点では球界最年長選手となり、さらにこの年同学年の井口資仁が引退したため、2018年には、昭和40年代生まれはNPBでは岩瀬ただ一人となった。9月28日の対阪神戦で1点リードの9回に登板し1イニング無失点に抑えてセーブを挙げ、前人未到の1000試合登板を達成。その後10月2日に記者会見を開き、今季限りでの現役引退を発表。通算1002試合登板となった10月13日の対阪神戦で、ドラフト同期入団の元同僚福留孝介を三振に切って現役生活の最後を締めくくった。42歳だった。

2025年には野球殿堂入りを果たした。

岩瀬が保持する日本プロ野球記録

(2025年10月14日時点)

  • 通算1002試合登板(歴代1位)
  • 通算407セーブ(歴代1位)
  • シーズン46セーブ(2005年、デニス・サファテに抜かれるまでは1位タイ記録)

人物

「死神」という仰々しいあだ名とは裏腹にスポーツ選手特有のギラついた感じがなく、普段はほとんどプロ野球選手のオーラがないことでも有名。沖縄キャンプでタクシーに乗った時、同乗した川上憲伸のマネージャー扱いされたこともあったという。

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