Ryzen 9xxx 3DとASUS MBの組み合わせで故障する問題
ASUSは前にEXPO有効化時に電圧盛り過ぎでRyzen 7xxx 3Dモデルを故障させる問題を出していましたが、
どうやら最近のBIOSで制御設定をミスしている可能性がある様です。
【関連記事】
1:Official ASUS statement on recent ASUS AMD 800-series motherboard and AMD Ryzen 9800X3D concerns
2:ASUS issues statement as Ryzen 7 9800X3D failure reports surface on B850 and X870E motherboards
【問題の詳細】
ここ最近ASUSの870X又はB850の板とRyzen 7 9800X3Dの構成で故障報告が複数上がってきていましたが、EXPOを有効化していた為、只OCで壊しただけだとスルーされていました。
オーバークロックで壊しただけなはずでしたが、ASUSが反応して原因究明を開始した為、ASUSが最近のBIOSで制御設定をミスしている可能性が出ています。
【勘違いしてはい行けない所】
【EXPOはOC設定】
何度も説明していますが【AMD EXPOはメモリのOC機能】で説明している様に、
EXPOはExtended Profiles for Overclockingが示す通りメモリのオーバークロック設定であり、「AMDが推奨している標準的なプロファイル設定」ではないので、勘違いしない様にして下さい。
EXPOを有効化した時点でメモリコントローラのSoC電圧も昇圧するので、通常の状態で制御はしていません。
AMDが出している仕様というのも、メモリコントローラが標準で対応していると表記しているメモリ周波数の事を言っているのであって、EXPOのOC設定の事は言っていないと考えて下さい。
後、AMDのEXPOのOC用設定が標準であるならMB側の仕様にEXPOの周波数(OC)と付ける訳が無いので。
例:X870E AORUS PRO X3D
(注:5600にもOCがついているのは、Ryzen 7xxx番台の対応が5200な為)
例:AMD Ryzen 7 9800X 3D(公式)
最大メモリ速度
2x1R DDR5-5600
2x2R DDR5-5600
4x1R DDR5-3600
4x2R DDR5-3600
↑の公式の対応メモリ速度に表記されている数値が基準のプロファイル設定であり、9800X 3DはDDR5-5600までが標準プロファイル設定だと覚えておいてください。
(2026/1/26追記)
【AMDが推奨している標準的なプロファイル設定の正体】
EXPOはAMDが推奨している標準的なプロファイル設定というデマを書く者が後を絶たない原因ですが、
RyzenのMemoryの動作にはパーツ間の伝送路(Infinity Fabric)の周波数(FCLK)、メモリコントローラの周波数(UCLK)、メモリモジュール自体の周波数(MCLK)が関わっており、
FCLK:UCLK:MCLKの周波数の比率はDDR4で1:1:1でDDR5はAUTO:1:1の時に一番効率よくデータ伝送出来る周波数としています。
メモリをOCで高周波数化する場合、メモリモジュール本体及びメモリコントローラの周波数を上げる訳ですが、メモリモジュールは兎も角、メモリコントローラ側の周波数は上昇限界があるので、一定以上上げるとメモリコントローラ側の周波数を半減して安全に動作させようとします。
なので見かけ上メモリの周波数はかなり上がっている様に見えますが、メモリコントローラ側で周波数が半減するので、実際は伝送速度はそれほど上がらなくなっています。
AMDがOC時に推奨している標準的なプロファイル設定というのは、周波数を上げ過ぎるとUCLKとMCLKの周波数がズレてしまうので、
Ryzen 7xxx番台以降でEXPOでOCを有効化した場合、自動設定でUCLKとMCLKが1:1になる上限がDDR5-6000なので、DDR5-6000を推奨している標準的なプロファイル設定だとAMDが公表している訳です。
あくまでもメモリをオーバークロックする場合にメモリとメモコンのバランスが取れて効率よく性能が上がる設定がDDR5-6000という事を言っているだけです。
AMDは元からOverclock時の推奨設定としか言っていないのに、意図的なのかよく読まずに書いているのか分かりませんが、通常時の推奨している標準的なプロファイル設定と嘘を書いている事があるので、注意して下さい。
【故障までの期間】
ASRockの制御設定ミスによるCPU故障の問題でも、修正BIOSを充てても後から故障するという事が起きていましたが、
問題のある制御のBIOSで負荷が掛かる使用状況が長いほどダメージが行っている上に、半導体回路のダメージは不可逆的で、制御が正常で過剰な負荷が掛からなくなったとしても、回路の配線にダメージがあると進行していきます。
なので、一度でもダメージが入ってしまうと、後はいづれ何処かのタイミングで故障します。
故障までの期間がばらつくのは、制御設定ミスの部分が出る負荷の処理をどれだけやって来たかや、ダメージの入り方によるからです。
2024/11/7に9800X 3Dが発売されてから1年2ヶ月程経っていますが、故障報告が集まり始めたのは最近です、恐らく長くて半年前辺りのBIOSから設定に問題が含まれていた可能性があります。
(2026/2/9追記)
Intelがネット対策企業を使ってRyzen 9xxxのCPU自体を原因だとする嘘でステマを始めたので注意して下さい。
こんな感じやこんな感じに知識の無い一般消費者を騙す為の文を掲示板に張って回っているので。
『エレクトロマイグレーション』これはIntelのRaptor Lakeで言われていた劣化現象の一つですが、同様の問題があるかの様にデマを拡散させる目的だと考えられます。
エレクトロマイグレーションが発生すると配線の導体(金属)が剥がれて伝導路が狭くなり、電圧を上げないと電流が流れ難くなります。
なので、デジタル信号の0,1判定の閾値が上がってしまい、データ伝送を失敗する原因でエラーが出る様になります。
ですが、Ryzen 9xxx番台は発売から12ヶ月経ってもその様な症状は出ていません。
ネット対策企業は技術知識が皆無であるので、EMが発生している場合の症状を理解していないのだと考えられます。
【ASUSの現状の対処】
↑のASUS公式文にある様に取り合えず最新のBIOSに上げる様にして下さい。
[マザーボード] マザーボードのBIOSを更新する方法(異なる世代のCPUを含む)(日本語)
BIOSの更新の仕方が分からない場合はASUSにある説明を参考にして下さい。
executivecare@asus.com
今回の問題が発生したり懸念がある場合は↑のメールアドレスでASUSのカスタマーに問い合わせる様に書かれていますが、基本英語圏か本社の台湾向けなので、日本語で問い合わせられるかは現状分かりません。
ASUSの日本支社は只の営業所で技術知識は皆無であり、技術サポートが無いので代理店に丸投げです。
前と同様にTekwindやaiutoに窓口を作ると考えられるので、日本語で問い合わせたい場合は待って下さい。
EXPOはメモリのOCであるのに、AMDが推奨している標準的なプロファイル設定とデマを書いてOCしていないのに故障するのは異常と書いたり、CPUが原因であるかの様に印象操作をする悪質な動画を作っている者がいるので注意して下さい。
Yahoo知恵袋でパオ~ンパオパオというアカウントで印象操作を開始した様なので、注意して下さい。
ASUSの制御設定が原因だった場合、前と同様にASUSの瑕疵による故障になり、無償で交換保証が受けられますので、情報を待ちましょう。
【関連記事】
【Ryzen 7xxx 3DとASUSのMBを組み合わせで焼損する問題】
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