「ムスリムの給食決定」、北九州市教委が否定 誤情報に抗議1千件超
北九州市の学校給食について、ムスリム(イスラム教徒)への対応を決めたという情報がSNSで拡散し、市に1千件超の抗議などが寄せられている。市教育委員会は24日、会見を開き、アレルギーや宗教上の理由などに配慮はしているが、「ムスリムに特化した給食を決定した事実はない」と説明した。
市教委によると、イスラム教で禁忌とされる食材を完全に取り除いた「ハラル給食」をめぐっては、2023年6月にムスリムの女性から提供を求める陳情が出され、市議会で審議されたが、採択されなかった。
だが、SNSでは、陳情が採択され、市教委がムスリム対応の給食を決定した、などという情報が拡散。市教委は「誤情報だ」としている。今月19日から24日までの間に、「日本の学校に来ているのだから、出されたものを食べるのが筋だ」といった苦情や問い合わせが1千件以上寄せられているという。
市教委は、ハラル給食の実施について、調理にかかる設備や人材、予算などの面から「学校給食全体で提供するのは困難」と説明。一方で、アレルギーや宗教上の理由などがある子どもたちも食べられる給食の実現に向けて工夫しており、豚肉を鶏肉に変えたメニューもあったという。市教委は「結果としてムスリムの子どもたちも一緒に食べられる機会は増えた」としている。
太田清治教育長は抗議について、「教育行政にたずさわるものとして悲しい。子どもたちが喜んでいる顔が、私たちが願っているもの。そこはしっかりと考えていただきたい」と話した。
- 【解説】
何から何までひどい事件です。メインは誤情報の拡散ということになろうかと思いますが、そこに排外主義・宗教差別が絡んでいると言えます。 イスラム教徒の子どもへの給食対応は、すでに各地で対応や工夫の蓄積が進められてきており、①食べられるメニューの
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