国民民主党の玉木雄一郎代表は10日の記者会見で、日本の左派的主張について「『防衛力の強化=戦争』という旧来の左派・リベラルの考え方は少し変えないといけないのではないか。避けなければいけないのは戦争であって、防衛力の強化ではない。戦争を避けるため防衛力を強化しないといけない」と述べた。記者から最近ユーチューブで「リベラル系」の発信力が低下していると指摘されていた。
「リバティーの尊重がリベラル」
玉木氏は「今まで防衛予算を増やすと『日本が戦争を仕掛ける』みたいなことが長きにわたって語られていた。さすがにそう思っている人は日本にはもういないのでは。国民の考えも現実的に変わってきた」と指摘した。
その上で、「リベラルの考え方は大事だ。リバティー(自由)を守るのがもともとのリベラル。自由に行動し、思ったことを発言し、個人の権利や基本的人権を守っていくのはすごく大切なこと」と述べ、「個人の権利も、国家の主権も守る。この組み合わせを主張する野党はあまりなかった。現実路線に野党全体としてかじを切っていくべき」と語った。
香港情勢に懸念
玉木氏は香港政府による民主派の抑圧にも言及した。香港の裁判所は9日、民主派香港紙の蘋果日報(アップルデイリー)創業者、黎智英(ジミー・ライ)氏に対し国家安全維持法違反罪などで禁錮20年を言い渡している。
玉木氏は、「思いを発露する表現の自由や報道の自由は健全な社会を形成する重要な基盤だ。それに対する脅威だ」と述べ、「香港の言論の自由が制約を受けることに重大な懸念を表したい」と訴えた。(奥原慎平)