京都大は10日、書類審査と大学入学共通テストの成績などによって判定する令和8年度の「特色入試」の合否を発表した。今年度から理学部と工学部で創設された女性のみが出願できる「女性募集枠」は、計39人の募集定員に対し志願者は96人。一部の学科で募集定員に対して志願者が下回る定員割れがあったものの、全体の倍率は2・46倍となり29人が合格した。男女問わず出願できる一般枠(医学部医学科を除く全学部)の倍率は3・37倍で、138人が合格した。
大学入試では女性比率の低い理系学部の「女子枠」導入が各地で進んでおり、8年度入試では京大のほか大阪大基礎工学部など7大学が新設を公表。国立大では81大学中、半数近い38大学で導入されている。
京大では7年度入学者全体の女性比率は22%だったが、理学部は9%、工学部は12%にとどまり、男女比の偏りが特に顕著だった。同大は女性募集枠の設定について「さまざまな属性や背景を持つ学生たちが学びを深める環境を実現するため、キャンパス構成員の多様性を十分に確保することが必要」としている。
女性募集枠は特色入試のうち、理学部は総合型選抜(旧AO入試)で15人、工学部は学校推薦型選抜(旧推薦入試)で24人を募集。最も倍率が高かったのは理学部宇宙・地球惑星科学専攻で5人の募集に対して24人が志願(倍率4・8倍)し5人が合格した。最も倍率が低かったのは工学部電気電子工学科で、7人の募集に対して5人が志願(同0・7倍)し定員割れとなったが合格者は1人だった。同学部情報学科では2人の募集に対して4人が志願(同2・0倍)したが、合格者は0人だった。