プロテスター集まった選挙戦 「表現の自由」で保障、手法に反発も

日本維新の会代表の吉村洋文氏の街頭演説に向けて掲げられたプラカード=堺市北区で2026年2月1日午後6時47分、矢追健介撮影
日本維新の会代表の吉村洋文氏の街頭演説に向けて掲げられたプラカード=堺市北区で2026年2月1日午後6時47分、矢追健介撮影

 プラカードを掲げ、声を上げる――。選挙戦の街頭演説で、候補者らに直接意見をぶつける有権者の姿が目立つようになった。

 識者は演説の妨害とならないよう節度を守るべきだとしつつ、有権者による「表現の自由」だとの見方を示す。

 三つの選挙が重なった大阪で、「路上の抗議」の現場を歩いた。

プラカード並ぶ街頭演説

 1日夜、堺市北区の大阪メトロなかもず駅前。日本維新の会代表の吉村洋文氏が選挙カーの上に乗って演説を始めた。そばには衆院選の候補者もいる。

 「END維新」「組織的国保逃れ」。プラカードを掲げる人たちが次々と集まり、一部からは「うそつき」のヤジが飛んだ。

 「プロテスター」と呼ばれる人たちだ。維新を支持しているという40代女性は「こんな状況は初めて」と驚いた。

 衆院の解散風が強まった1月中旬、大阪府知事の吉村氏は、維新副代表で大阪市長の横山英幸氏とともに辞職を表明。衆院選と同時の出直し知事選・市長選となった。

 二つの選挙でかかる費用は約28億円と見込まれ、主要他党は「大義がない」として候補者を出していない。

 大阪市に住む30代の男性会社員は、吉村氏や維新に抗議しようとプラカードを持って会場を訪れた。「住民投票で大阪都構想が否決され、吉村さんは『もうやらない』と言っていたのにうそつきだ」

 維新では一部の議員が一般社団法人の理事に就くことで、国民健康保険料の支払いを逃れていたことが発覚した。この男性は「真面目に働いて国保を納めている人がいるのに不公平だ」と訴えた。

つながり、リーダーなく

 堺市の60代男性は1年ほど前から街頭演説などに駆けつけるようになった。「SNS(交流サイト)では不確かな情報やデマが広がることがある。路上で直接、意見を言いたい」

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