体臭にも影響が?「ブロッコリー」を食べすぎると起こるデメリット
おならのにおいや体臭が強くなる
ブロッコリーから生成されるスルフォラファンは健康効果の高さで注目されていますが、おならのにおいが強くなる要因のひとつと言われている硫黄を含んでいます。 そのため、ブロッコリーそのものは臭わなくても、スルフォラファンなどが腸内で分解されたときににおいのあるガスを発生させ、おならのにおいを強くすることがあるのです。それに加え、先述したように便秘を引き起こすことでも、腸内環境が悪化してにおいが強くなることが考えられます。 また、ブロッコリーに含まれるコリンなどの成分が分解されると、魚が臭ったり生臭く感じるような成分が発生します。ブロッコリーを大量に食べ続けてしまうと、このような口臭や体臭がにおう原因となるため注意しましょう。
結石の原因になる
ブロッコリーには、結石の原因となるシュウ酸が含まれています。 シュウ酸が多い食品として有名なのがほうれん草ですが、それに比べるとブロッコリーは1/3~1/4ほどしか含まれていないとされています。ただし、ブロッコリーを多く食べるとなると、ほうれん草と同じくらいのシュウ酸をとってしまう可能性が…。 シュウ酸は水に溶け出す性質があるため、とくに、ゆでずに生のまま大量に食べるような場合には注意が必要です(あまり知られていませんが、ブロッコリーは生食が可能です)。
ブロッコリーを楽しむ量とタイミングは?
上記のとおり、ブロッコリーに含まれる栄養素にはメリットとデメリットの両方があります。 そこでここからは、日本人の食事摂取基準(2020年版)の数値を参考に、安心してブロッコリーを楽しめる量とタイミングについて解説していきます。
健康な成人は1日にどれくらい食べても大丈夫?
まずは、1日に必要とされる食物繊維の量から、ブロッコリーの適量について検証してみましょう。 18~64歳における一日あたりの食物繊維の目標量は、男性で21g以上、女性で18g以上と設定されています。 一般的な生のブロッコリーに含まれている食物繊維は、100gあたり5.1g。そのため、仮にブロッコリーだけで男女平均のおよそ20gを満たす量を求めると、ブロッコリーおよそ400gという計算になります。これは、大きさにもよりますが2~4個分ほどに相当する量(※)です。 一方で、おならのにおいや体臭を強くすることが心配される成分についても検証してみましょう。 いくつかのサイトでは1kg以上食べると悪影響がある、といわれていますが、根拠となるデータが見つかりませんでした。通常、食事の一部として取り入れる程度の量であれば、1日に1kgもブロッコリーを食べることはありえません。ただし、主食をブロッコリーに置き換えて食事の中心として積極的に食べている場合には、これくらい食べてしまうこともあるため量を控えることをおすすめします。 また、実際に400gのブロッコリーを食べるとすると、ブロッコリーで胃が満たされてほかの食品をバランスよく取り入れにくくなり、食事全体の栄養バランスが大きく偏る可能性が懸念されます。 ブロッコリーだけで1日に必要な食物繊維は補えるとしても、主食や主菜が十分にとれていないとエネルギーが大きく不足したり、たんぱく質も必要なぶんだけとれなくなってしまうことに…。 なお、野菜の適量については、国民の健康増進を目的として定められた「健康日本21(第2次)」の中で、成人1日あたり350g以上が目標とされ、そのうち緑黄色野菜が120g以上を占めるのが望ましいと示されています。 ブロッコリーは緑黄色野菜に該当するため1日の目安量を120gまでとしておけば、食べすぎによるデメリットの心配がなくなると同時に、ほかの食品も幅広くとることができて栄養の偏りを防ぎやすくなるでしょう。野菜はブロッコリー以外にもいくつかの種類をとることで、ブロッコリーだけでは不足する栄養素を補うことに役立ちますよ。 ※……1個あたり200~500gと幅があるブロッコリーにおける、実際に食べられる重量で算出しています(葉茎の廃棄率は35%)。