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自転車

じてんしゃ

自分で漕いで走る二輪または三輪の車。
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🚲概要

自分の脚力のみで快適に高速に移動できる軽車両チャリンコチャリ)とも言う。

徒歩よりも速く移動できる上に、体力の消耗や疲労は自分の足で走るよりも少なくて済む。人力以外に動力を必要としない(電動アシスト付き自転車は別だが)のでエコであり、なおかつ自転車を漕ぐことは運動にもなるため健康にもいい…と、非常に理に適った乗り物である。

自転車での移動は、徒歩の5分の1程度しかエネルギーを必要としない。一定の距離を移動する時に消費するエネルギーをいろいろな生物や機械と比較すると、自転車による移動は生物と機械の両方のなかで、その移動に要するエネルギーの量に関して突出して効率的であるといわれる(ただし、これは平坦な舗装道路という自転車にとって有利な条件での比較である)。燃料が要らず、(高級スポーツバイクでもない限りは)維持費が低廉であり、税金もかからない(1958年までは「自転車荷車税」なる税金が存在した)ことから、とても経済的な乗り物である。

2023年4月1日から、自転車に乗る際にヘルメット着用は努力義務となった。努力義務なので罰金や罰則はないが、警察では着用を奨励しており、高校では通学の際のヘルメット着用を義務化しているところもある。中学について、私立の完全中高一貫校では高校と校則が統一されている関係で義務化しているところがあるが、そうでなければ元々校則でヘルメット着用義務が一般的である。後者の場合は自転車通学自体が禁止に変更されているところもある。

利便性の高い一方で、信号無視やスマホを使用しながら運転する「ながら運転」が行われたりなど、交通ルールを守らない者が絶えない。

フィクションでは二人乗りをするシーンが多く見られるが、座席では無い場所に人を乗せる行為は定員外乗車となる事から道路交通法違反となる。しかし、二人乗り(もしくは三人乗り)が合法なのは運転者が16歳以上で同乗者が乳幼児かつ一定の条件(幼児用座席利用など)を満たした場合のみである。実写作品での自転車二人乗り場面は道交法適用外の非公道・私有地などで撮影される。

そうした影響からか2026年4月から交通反則切符(青切符)が導入されることが決まり、上記に加えて逆走や歩道走行なども反則金の対象となる。

現代日本では何かの障害を抱えていなければ誰もが自転車を運転できるかのように思われているが、大人になっても運転できないままの人も意外といる(特に概ね1960年代以前生まれた年配者などでは自転車運転の練習をする機会がないためである)。

🚲️歴史

自転車の起源は各国で主張されており、日本でも陸舟車という発明が1732年に作成されたという主張がある。

証拠が残っている最も確実な事例は、1817年にドイツのカール・フォン・ドライスという人物が発明した「ドライジーネ」と呼ばれるものである。ドライスはこの乗り物の特許を取得しており、その書類が現存しているため、確実な証拠が残っている最古の自転車となる。

ドライジーネの構造は、木製フレームに車輪を縦に2個取り付け、センターのサドルに跨った乗り手が前輪をハンドルで操るものである。既にこの時点で、現在の自転車に相当する基本は完成していた。ただ、現在の自転車のような車輪に動力を伝えるペダルはなく、搭乗者が足で地面を蹴って進ませる、現在でいうところのキックスケーターのような乗り物だった。ブレーキは靴底を地面に踏ん張るしかなかった。

当然、後年のペダル付き自転車に比べると性能は低く、また、すべてが木製なので、衝撃が乗り手に直接響くなど、乗り心地も決して良くないものであった。しかし、それでも開発者自ら駅馬車とレースを行って勝利する(ちなみに、これは人類史上初の二輪車レースでもあった)など、スピード自体はなかなかのものがあった模様。記録では、37kmを2時間30分で完走しており、これは時速15kmに相当し、単純に速度だけ見れば、この時点で、現在の自転車と同等の性能を有していた。人力で馬車に勝てる速度を出せるこの乗り物は、多くの人々に衝撃を与えた。

多くの台数が売れ、さらにその数倍のコピー商品が出回るなど、ヒット商品となる。しかし、まだ交通ルールがない当時、速度は出るものの、ブレーキについては足で踏ん張るしかないドライジーネは事故を多発させ、ヨーロッパ各国では乗ることが禁止されてしまう。

この形式の自転車は後述するペダル付き自転車の登場によって廃れたが、21世紀の現在も幼児向けの遊具としてドライジーネとほぼ同じ構造の自転車が売られており、小さな子供がバランス感覚を養い、ペダル付き自転車に乗る前の練習車(バランスバイク)として効果的とされ、現在もその血筋は健在である。

ドライジーネはこうして廃れたが、以後、各国の発明家たちはドライジーネを元に、自転車の改良を続けていくこととなる。

1861年、これに車輪への動力を伝える工夫として、三輪車のように前輪に直結したペダルを取り付けた「ベロシペード」が登場する。

この時期には、フレームの形においても、サドルの前にある三角形の部分の上側(専門用語で「トップ・チューブ」という)を削り、下側の一本の太いフレーム(専門用語で「ダウン・チューブ」という)のみで支える現在の「ママチャリ」に通じるものが登場している。

「ベロシペード」が登場してから約20年後の1880年ごろ、イギリスのジェームズ・スターレーという人物が自らの息子と協力し、それまで前後輪がほぼ同じ大きさであった「ベロシペード」の駆動輪である前輪を極端に大きくしてスピードが出せるようにした「ペニー・ファージング」という形の自転車を造りだした。これは、自動車速度を上げるためにタイヤをより大きな直径のものに交換したり、蒸気機関車の動輪が大きくなっていたりするのとまったく同じ理屈である。車輪をスムーズに回転させることができるよう、車輪の軸受けにボールベアリングが組み込まれるようになったのもこの頃からである。

このようにして生まれた「ペニー・ファージング」であったが、重心が高く独特のバランス感覚を要するほか、着座位置が高く段差に前輪が引っかかった場合は、そのままの速度で最悪前につんのめる形で転倒して命にかかわることもしばしばという危険なシロモノであり、ペニー・ファージングを発明した人物の甥にあたるジョン・ケンプ・スターレーは叔父から独立して興した企業において、1886年に「ベロシペード」のフレームを利用した新しいタイプの自転車である「安全型自転車(セーフティ)」を造りだした。

それまでの自転車と「安全型自転車」の主な違いは、次のとおりである。

  • ペダル直結の前輪駆動からチェーンドライブの後輪駆動になったこと。
  • ペダルの位置がサドルの真下付近に移動したこと。
  • 前輪を操舵専用としてハンドルの形を改良したこと。

この「安全型自転車」は、重心が低いために前輪が段差に引っかかっても転びにくく、少々の練習で乗れるようになることから爆発的に売れた。ブレーキは前輪タイヤ面に押し付ける原始的なものとペダルの回転を脚力で妨げて後輪速度を落とすものの組み合わせだったが、1890年代以降は前輪リムブレーキ、後輪ドラムブレーキを左右別々の手で操作するロッドブレーキが実用化され、安全性が高まった。後にロッドからより軽く扱えるワイヤー作動に進化する。

1930年代に、駆動輪の回転数がペダルの回転数以上になるとペダルのギヤが空転するフリーホイール機構が組み込まれるに至り、現在の自転車に繋がる基本的な機構が完成した。

自転車は1970年代以降、さらに長足の進歩を遂げる。スポーツバイクの世界においてカンパニョーロが「グループセット」、シマノは「コンポーネント」と称する自転車部品の一揃いをセット販売するようになり、両社は新技術を次々と投入し、スポーツバイクの性能は著しく向上し操作も簡単になった。シマノは廉価なコンポーネントも揃えることにより、低価格な自転車にもスポーツバイクで培われた新機構(外装式変速機など)が徐々に浸透していく。また、1993年にはヤマハが世界初の電動アシスト自転車を発売し、その後世界的に普及していった。

🚲️自転車の種類

日本ではひと昔前まで「自転車」というと、日常の短距離移動用のシティサイクル(いわゆるママチャリ)のイメージが強かったが、ロードバイクロードレーサー)などのスポーツ仕様車は平坦な道であれば自動車並みの平均速度で一日100km以上も走ることができる。リヤカーをつなげば数百kgの荷物も運べる文明の利器である。

コンパクトに折りたたんで収納できる折りたたみ自転車オフロード走行が可能なマウンテンバイクMTB)やシクロクロス、荷物運搬用の実用車、ランドナーのような旅行用自転車、複数人が乗車するタンデム自転車BMXのようなエクストリームスポーツ専用車など、その種類は多種多様。最近では、ロードバイクやクロスバイクが通勤やレジャー用として注目され、メディアで取り上げられる機会が多い。

特殊なものでは、サドルの代わりとなる背もたれつきのシートにもたれるように坐り、足を前方に向けた姿勢での屈伸運動を動力とするリカンベント、フェアリングで覆ったベロモービル(競技用はストリームライナーと呼ばれる)がある。

また1輪のみの「一輪車」や三輪車、4輪の自転車(4輪車、 クアドリシクル (quadricycle)、クアドラサイクル (quadracycle)、クアドロサイクル (quadrocycle) )も自転車の仲間である。なお、quadricycleは欧州連合(EU)による四輪マイクロカーの規格でもあり、エンジン付きの自動車を指すこともある。

🚲️関連イラスト

描き方講座

🚲️関連タグ

交通 乗り物 軽車両 乗用車 バイク 原付 三輪車 一輪車

ママチャリ MTBマウンテンバイク) ロードバイク ロードレーサー クロスバイク オーディナリー 小径車 タンデム自転車 ピスト

ハンドル ブルホーンバー エビホーン SwingCrip サドル クランク ペダル リアディレーラー 3本ローラー 駐輪場 ぶどう坂

サイクリング 競輪  ツールドフランスツール・ド・フランス自転車競技 二人乗り

E.T. アオバ自転車店 アンダルシアの夏 OverDrive 弱虫ペダル ろんぐらいだぁす! 南鎌倉高校女子自転車部 宮尾岳 恐竜悪魔自転車

自転車通行止め 自転車専用 自転車及び歩行者専用 普通自転車専用通行帯 自転車を除く 軽車両を除く 自転車一方通行

自転車関連のメーカー・ブランド

ブリヂストン ANCHOR パナソニック(旧・ナショナル) 宮田工業 FELT(自転車) Bianchi メリダ ORBEA トレック BMC(自転車) Giant プジョー KTM

シマノSHIMANO) ELITE MINOURA NITTO

東レ

他の記事言語

Bicycle

🚲️表記揺れ・曖昧さ回避

サイクル チャリ チャリンコ ケッタ

以下については各記事を参照。

🚲️外部リンク

一般

pixivision

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