「駅からここまで15分、あなたの後をつけてきました」とサスペンスな行為を照れながら申告してくる男
尾行してきたことを笑顔で伝える男
中高生の頃の私は、見知らぬ成人男性からしょっちゅう、わけのわからないことをされていた。
後をつけてくることも多かった。
必ず、私1人で歩いているとき。
中学1~2年の頃、駅から15分も歩いた住宅街で「さっき、駅前の本屋さんにいましたよね」と30歳くらいの男から声をかけられることがあった。
やけに楽しそうに、ニコニコして、なんならちょっと恥じらいながら言ってくる。
こういう尾行される体験は、1人の男性だけではなく、思い出しても3人はいた。
毎回、別の人だ。
スクーターに乗って後をつけてくる奴もいた。
声をかけてきた尾行男はなぜかとても楽しげで、こちらが怯えると「え?! あ、僕、怪しいもんじゃないんで! 怪しまないで大丈夫ですよ〜!(笑)」とはしゃいだ感じで言ってくる。
駅から15分も後をつけてきたことを自己申告しながら、「怪しむな」と無理なことを言う。
こちらは中学生であり、見知らぬ大人の男から急に話しかけられて恐怖しかない。ずっとつけられていたことが気持ち悪くてパニックになる。
「怪しい」以外の情報が何もない大人である相手から「俺を怪しがるな」と言われてどうしていいかわからなくて固まってしまう。
尾行男は急に真面目な顔になって「このへん危ないから、家まで送りますよ」と言ってくる。
こちらからしたらお前が一番危ないのだが。
しかし、そんなことはお構いなく、男は「清廉潔白で善良な僕が、親切で紳士的な行動をしています」とでも言わんばかりにキリッとした表情でこちらを見ている。
今まさに帰宅中の、怪我をしているわけでもない人に対して、初対面で突然「家まで送る」と発言するのはどの関係性でもおかしいのに、そういった当たり前を破壊してくるほどの「キリッ」を保てるその心理が全くわからなかった。
私はなんとか喉を開き、「・・・・・・いいです!」とかすれる声を振り絞って走り出す。
すると決まって「えー?」とか「なんでえ?」とか後ろでつぶやいているのが聞こえた。
本当に意味が分からなかった。
そうやって毎日毎日どこからともなく、そういった見知らぬ成人男性が湧いて出てくるのである。
スクーターの男は、住宅街の歩道と車道の境目がない細い道で、フルフェイスのヘルメットをしてタッタッタッタッタッタッとゆっくり加速し私の歩調に合わせて後をつけてきた。
何も言わず、時折ブーン!と明らかに進路をズラして道路のはじにいる私の背後に近づいてきて怖がらせ、そのまま加速して前に行ったかと思うと、5mくらい先でまたUターンしてきてブーンと近づいてきて驚かす。
そういう、痴漢という性犯罪やナンパとは違う、ワケのわからない接触を毎日のように見知らぬ男たちから図られた。
周りの友人たちも同じだった。
つまり女子中学生に嫌がらせをする成人男性がとんでもない数、存在するということである。
あれは一体なんだったのか、30歳を過ぎてもわからなかった。
それがある日、Twitterでとあるアカウントを見て、一気に彼らの心理が理解できたのである。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
コラム「女子中学生に執着する成人男性」より抜粋
Want to publish your own Article?
Upgrade to PremiumWho can reply?
Accounts mentioned can reply