国論二分する政策「訴えたつもり」 公約実現に意欲 高市総裁が会見
衆院選の投開票から一夜明け、9日午後6時から自民党の高市早苗総裁(首相)が党本部で記者会見を開いた。自民が公示前の198議席から、316議席へと大きく議席を伸ばしたことを受け、首相は公約実現に意欲を見せた。
「責任ある積極財政」の一環として、「補正予算を前提とした予算編成」と決別し、必要な予算を当初予算で措置するとした。
また、インテリジェンス(情報収集・分析)機能の強化や、「憲法改正に向けた挑戦も進める」と語った。
会見の詳細は次の通り。
記事のポイント
①冒頭発言
②勝因は「政策転換の訴えに信任」
③消費税ゼロに向け超党派会議立ち上げへ
④国論を二分する政策
⑤対中外交「建設的かつ安定的に」
高市総裁の冒頭コメント全文
高市首相(自民党総裁)が記者会見の冒頭で話した内容は次の通り。
【選挙結果を受けて】
皆様よろしくお願い申し上げます。週末も強い寒波が襲来しました。こうした厳しい寒さが続く中にあっても、選挙の管理執行に尽力してくださった自治体の皆様、総務省をはじめとする関係者の皆様、そして投票所に足をお運びいただいた国民の皆様に深く感謝を申し上げます。併せて大雪となった地域の皆様にお見舞いを申し上げます。
これまでも落雪などによる被害が出ております。雪下ろしなどの作業にあたってはくれぐれも安全対策を徹底いただくようお願いいたします。
全国各地で厳しい選挙戦を戦い抜いた候補者の皆様お疲れさまでございました。昼夜を問わず現場を支えてくださった党員関係者の皆様に感謝を申し上げます。
今回の解散・総選挙は高市内閣が掲げる責任ある積極財政、安全保障政策の抜本的強化、政府のインテリジェンス機能の強化といった重要な政策転換を自民党と日本維新の会との連立政権で進めてよいのかどうか、そのことをこれから始まる長い国会で本格的にご審議いただく前に国民の皆様に問う選挙でもありました。
もしこの大きな政策転換が国民の皆様にご信任いただけないということであれば私が内閣総理大臣でいる意味はありません。ですから私の進退をかける、そう繰り返し申し上げてまいりました。そして昨日国民の皆様から政策転換を何としてもやり抜いていけという力強い形で背中を押していただきました。心より感謝を申し上げます。
【今後の政権運営】
自民党、日本維新の会の与党で、合計352という非常に大きな議席をいただきました、日本列島を強く豊かに。重い、重い責任の始まりです。身の引き締まる思いでございます。先ほど申し上げた重要な政策転換については全て自民党の政権公約に盛り込みました。それを我が党の候補者は全国各地で訴え、そして国民の皆様からのご信任をいただきました。だからこそ、党一丸となって歯を食いしばって国民の皆様とのお約束を実現していく、私は先頭に立ってやり抜いてまいります。
しかし参議院において与党が過半数を有していない状況に変わりはありません。引き続き政策実現に前向きな野党の皆様に協力をお願いしてまいります。様々な声に耳を傾け、謙虚に、しかし大胆に政権運営に当たってまいります。そのためにも、国民の皆様とお約束した政権公約を礎に自民党が結束することが大切です。勝利の余韻に浸っている余裕は私たちにはございません。
【物価高対策、消費減税】
速やかに特別国会を召集させていただき、まずは来年度予算や予算関連法案を一日でも早く成立させていく。野党の皆様にもご協力をお願い申し上げます。同時に国民会議への参加、早期開催についても協力を呼びかけてまいります。
逆進性がある社会保険料負担に苦しむ低所得者、中所得者の皆様を集中的に支援し、恒常的に手取りが増えるようにする観点から、給付付き税額控除制度の導入に向けた議論を進めてまいります。
ただし、この制度導入には一定の時間がかかります。それまでの間、2年間に限り、飲食料品に対する消費税率を0とすることについて、国民会議においてスケジュールや財源のあり方など、その実現に向けた諸課題の検討を進めていく考えです。いずれにせよ特例公債の発行に頼ることはありません。補助金や租税特別措置の見直し、税外収入などにより2年分の財源を確保した上で、できるだけ早く実現できるよう知恵を絞ってまいります。
【責任ある積極財政】
高市政権で進める政策転換の本丸は責任ある積極財政です。長い自民党の歴史の中で政権公約に書かれたのは初めてです。行き過ぎた緊縮思考、未来への投資不足から完全に脱却しなければなりません。
日本経済の実力としての成長…