紅葉の如き赤心を
櫻の如く香らせし
阿部の比羅夫の忠勇を
紀念に殘す比羅夫驛
(『鉄道唱歌』第六集『北海道篇』・『南の卷』十三番)
概要
北海道虻田郡倶知安町字比羅夫に所在するJR北海道函館本線の駅。駅番号はS24。
沿革
1904年(明治37年)10月15日、初代・北海道鉄道の歌棄駅(後の熱郛駅)〜小沢駅間延伸に伴い、同線の途中駅として開業した。
1907年(明治40年)7月1日、初代・北海道鉄道の国有化に伴い国有鉄道に移管され、1909年(明治42年)10月12日の国有鉄道線路名称制定に伴い、函館本線の駅となった。1949年(昭和24年)6月1日、日本国有鉄道法施行に伴い、公共企業体日本国有鉄道(国鉄)に継承。
1974年(昭和49年)9月5日に貨物の取り扱いを廃止。1982年(昭和57年)3月1日に荷物の取り扱いを廃止し、同時に無人化された。1985年(昭和60年)3月14日に交換設備が撤去され、運転要員も引き上げ。
1987年(昭和62年)4月1日、国鉄分割民営化に伴い、北海道旅客鉄道(JR北海道)の駅となる。
2007年(平成19年)10月1日に駅ナンバリングが実施された。
駅名の由来
「飛鳥時代の658年、蝦夷征伐を行った阿倍比羅夫が後方羊蹄の地に政庁を置いた」とする伝説に由来する。
駅構造
1976年(昭和51年)時点では、相対式ホームと待避用の中線を有する2面3線の構造で、駅舎横の長万部側に貨物用ホームと引き込み線を有していた。貨物の取り扱いが廃止になってからは貨物用ホームと引き込み線は放置され、1983年(昭和58年)までに撤去された。
交換設備が撤去されてからは、単式1面1線ホームのみの棒線駅となっている。
旧・駅事務室は民宿『駅の宿ひらふ』に転用されており、ホーム横には離れの個室(コテージ)がある。また、季節によってはホーム上でバーベキューを楽しむこともできる。駅舎をそのまま利用した民宿がある駅は、全国で当駅のみであり、豊田巧の小説『駅に泊まろう!』シリーズ(光文社文庫)の題材にもなった。
余談
「比羅夫駅」という駅名であるが、当駅から倶知安町のいわゆる「ひらふ地区」へアクセスする公共交通機関は運行されていないため、列車の車内では当駅に到着する直前に「交通機関がありませんので、当駅では降りずに倶知安駅から路線バスやタクシーなどをご利用ください」という案内放送が流れる。
隣の駅
北海道旅客鉄道(JR北海道)函館本線
ニセコ駅(S25) - 比羅夫駅(S24) - 倶知安駅(S23)
関連タグ
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