超円高時代、海外に投資… 円安で国内投資は進む?
23ジャーナリスト 片山 薫:
輸出のメリットが、かつてより薄れています。
これまでは円安の状況で、日本で作ったものを海外で売ることで、ドルを稼ぐことができ日本にお金が入ってきていました。円安であれば、その儲けが大きくなるので日本にとって利益が大きいということになります。

しかし、超円高時代に日本企業は海外に工場を建てて、海外での生産を強めて、日本よりも伸びる市場に直接販売しました。そして稼いだら、さらに海外に工場を建てるということを繰り返し、海外だけでずっとお金が回っていることになりました。
藤森キャスター:
つまり、稼いだドルを日本に円で戻さなかったということですね。
23ジャーナリスト 片山 薫:
帳簿上は戻って、輸出企業が最高利益と出ていますが、実際にお金が回っているのは海外で、日本にあまり富が返ってきていない。日本に工場がなく、賃金も上がりにくいというのはこうした背景もあるのではないか。
さらに、円が買われないことで、円安が進んでしまいます。これまでのように、輸出企業は儲かるからOKというわけにはいかなくなっています。
トラウデン直美さん:
円安なのであれば、海外企業や日本企業が日本で工場を作る可能性はあるのでしょうか。
23ジャーナリスト 片山 薫:
ある意味、“安い日本”なので作りやすいというのはあると思います。

実際、高市総理も「日本に投資していく」とし、「政府のお金を投資することで、民間を呼びたい」とも発言していますので、日本に新しい工場ができるのではないかという期待があると思います。
ただ、円安はアベノミクス以降十数年にわたって続いていて、その中でも、企業が海外に行ったことを考えると、「円安だから戻ってきて」というだけでは足りないのではないでしょうか。
政府の積極投資の効果を期待したいですが、補助金をどこまで積めば企業が戻ってくるのか、そして、その補助金を確保する財政はあるのかということも問題になってきます。

















