自民党「14議席」他党に譲る 比例代表の獲得議席、名簿人数上回る
自民党は8日投開票の衆院選で、比例代表で確保できるはずだった14議席を他党に譲った。比例の獲得議席が名簿に載った候補者の数を上回ったため。自民の歴史的な大勝を印象づける事例となった。
自民は南関東、東京、北陸信越、中国の各ブロックで1〜6議席を取りこぼした。比例で重複立候補した候補者の大半が小選挙区で勝利し、復活当選の対象者が減った。候補者を十分に擁立していれば、14議席を加えて単独で330議席の勢力になるはずだった。
自民が明け渡した議席は獲得票数の比率に応じて他の政党に割り振られた。合計で中道改革連合が6議席、国民民主党、日本維新の会、チームみらいが各2議席、参政党とれいわ新選組が各1議席を得た。
みらいは比例の近畿ブロックで2議席を確保するはずだったが、いずれも他党に譲った。同党は選挙期間中に近畿ブロックで比例単独の候補1人の公認を取り消し、小選挙区との重複候補2人のみになっていた。
両候補の得票は小選挙区の供託金没収の基準となる「有効投票総数の10%」を下回った。この場合、比例復活の対象にはならない。みらいが取りこぼした議席は維新と中道に1ずつ配分された。
一方、中道は202の小選挙区に候補を擁立し、97%にあたる195選挙区で敗れた。比例で自民に次ぐ42議席を得たが、復活当選は13人にとどまった。
中道は結党にあたり、小選挙区を立憲民主党出身候補、比例を公明党出身候補で固める形ですみ分けた。全11ブロックの比例名簿の上位を公明候補が独占し、立民の復活当選は狭き門になった。
その結果、公明出身の議員は28人全員が当選する一方、立民出身の議員は選挙前の7分の1に減少した。
近畿ブロックでは中道の比例名簿の上位5人が公明出身の候補だった。当選は5枠だったため、兵庫1区で自民の当選者の得票の94%まで肉薄した立民出身の井坂信彦氏が復活当選できなかった。
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(更新)- 竹内純子国際環境経済研究所 理事・主席研究員今後の展望
この制度には改正の必要性を強く感じます。まったく主義主張が異なる党に配分されてしまう現行制度は、有権者の意思を尊重する姿勢が感じられません。追加公認のような仕組みや、何らかの形での補選をするなどなにか考えるべきではないでしょうか。自民党やチームみらいに投じた票が、共産党やれいわの議席になるというのは腑に落ちない有権者がほとんどでは?
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