千葉で地震 首都直下地震につながるのか?
千葉県北西部で2026年1月18日深夜、最大震度2の地震が発生しました。
「この地震が首都直下地震につながるのではないか」と不安に思った方も多いと思います。
結論から言うと、
今回の地震が直接、首都直下地震につながる可能性は極めて低い
その理由を、次の順で説明します。
① 首都直下地震とは
② 今回の地震の特徴
③ 今回の地震が首都直下地震につながる可能性
① 首都直下地震とは
「首都直下地震」とは、首都圏直下で発生するM7クラスの地震を主に指します。
具体的には、
首都圏の地下にある活断層やプレート内部で起こるM7クラスの地震
フィリピン海プレートと北米プレートの境界(相模トラフ)で起こる海溝型のM7~8クラスの地震
などが想定されています。
特に相模トラフでは、1923年の関東大震災(大正関東地震)が起きています。
② 今回の地震の特徴
今回の地震は、
深さ:約70 km
規模:M4
震源:太平洋プレートとフィリピン海プレートの境界付近
圧縮軸:おおよそ東西方向
という特徴を持っています。
これは、太平洋プレートが西向きに沈み込む動きとよく対応した、
やや深い場所で起きた地震
一方で、首都直下地震の代表例である相模トラフの地震は、
フィリピン海プレートと北米プレートの境界
深さはおおむね0~50 km
と、プレートの組み合わせも深さも全く異なります。
つまり、
今回の地震:深さ70 km、太平洋プレートとフィリピン海プレートの境界
首都直下地震:深さ0~50 km、フィリピン海プレートと北米プレートの境界
で、発生する場所も仕組みも違う地震です。
また、M4という規模は断層の長さがせいぜい1 km程度で、
周囲の大きなプレート境界に影響するほどのエネルギーはないと考えられます。
③ 今回の地震が首都直下地震につながる可能性
今回の地震が首都直下地震を引き起こす可能性は、
限りなく低いと考えられます。
理由は大きく3つあります。
1つ目:規模が違いすぎる
M4とM7ではエネルギーが約3000倍も違います。
M4の地震がM7クラスを直接引き起こすことは、物理的にほぼ考えられません。
2つ目:場所と深さが違う
今回の地震は深さ70 km、
首都直下地震は50 kmより浅い。
発生するプレート境界も異なります。
3つ目:想定されている首都直下地震のタイプが違う
今回の震源域で想定されるM7級地震は「フィリピン海プレート内部」で起こるタイプですが、今回起きた地震は太平洋プレートとフィリピン海プレートの境界付近です。
仕組みがそもそも違います。
したがって、
今回の地震と首都直下地震の直接的な関連性はほぼない
ただし重要な点があります。
今回の地震が引き金になるわけではありませんが、
首都直下地震そのものは「いつ起きてもおかしくない」状態にあります。
特に、相模トラフ沿いのM7クラス地震は30年以内発生確率が約70%
とされており、これは非常に高い数字です。
つまり、
今回の地震が危険なのではない
もともと首都圏は、いつ大きな地震が起きても不思議ではない場所にある
ということです。
今回の地震を「前兆」と捉える必要はありませんが、
改めて防災意識を見直す良いきっかけにはなります。
まとめ
今回の地震が首都直下地震を引き起こす可能性は極めて低い
規模・深さ・プレート境界が全く異なる
ただし、首都直下地震そのものへの備えは常に必要
というのが、妥当な整理と思います。
今回の内容の動画
その他参考資料
首都直下地震の被害想定と対策について (最終報告)
https://www.bousai.go.jp/jishin/syuto/taisaku_wg/pdf/syuto_wg_siryo04.pdf



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