1億円プレイヤーになっても幸せになれなかった株Botterのおはなし
この記事は2025年マケデコアドベントカレンダー23日目の記事です。
はじめに
chibitaです。
本記事では株Botterと呼ばれる自動取引を用いた株の取引を行う筆者について、反面教師にすべき点などをまとめています。アドカレの記事は秀悦なものが多く、それに比べて本記事の内容があまりに薄く大変恐縮ですが、頭の悪い筆者は小難しい記事を書けないとご理解頂けたらと思います。
今回もあまり技術的に書けることがなく、アドカレに相応しくない記事だと思われたら申し訳ございません。今回は前回以上に株取引に精通していない初心者を対象に記事を書いてみました。最後に一つだけ筆者のBotについて書きましたので、最後まで読んで頂けると嬉しいです。
noteの記事は1度だけと思っていましたが、前回たくさんの方に読んで頂いたこともあり、2回目の記事とさせていただきます。今回もたくさんの方に読んで頂きたいので、わざとキャッチー(Catchy)なタイトルをつけさせて頂きました。
Botterとは?
「Botter(ボッター)」とは、主に「プログラム(Bot)を自作・運用して、トレードや単純作業を自動化し、利益を上げようとする人」のことを指すネットスラングです。
仮想通貨やFXにおける自動取引をGeminiで述べられていますが、筆者は株を対象とした自動取引を行い利益をあげている株Botterです。
筆者について
筆者については前年(2024年)のアドカレで書かせて頂きました。
2025年の年次損益は+1億1000万超えとなりました。+1億1500万前後で着地予定です。
2025年もなんとか前年から成長できています。成長の理由の一つに複利効果があったように思えます。短期トレードをメインとする筆者でも、やはり資金があった方が有利にトレードができることを実感しています。ただ、残念ながら今後の大きな伸びは望めないのも同時に感じていて、なにか手法を大きく変えなければ損益は今後あまり変わらない… もしくは落ちていくことでしょう。
日次損益をみると4月に大きな利益が出ていたことを思い出し、これはトランプ関税のおかげだったんだと思います。もしかしたら今年利益が増えたのはトランプのおかげだったのかもしれません。前回のnoteでも、Xでも言ってますが、筆者の取引利益はボラティリティに左右されるところが大きいです。ボラが上がれば利益が高くなり、ボラが下がれば利益が低くなります。
相場の暴落時にボラが高くなるので筆者の得意相場をずっと待ってはいるものの、暴落が起こる気配もありません。でもこのまま生温相場で毎年1億前後の利益も悪い話ではないかなとは思います。
留意点
本記事によるいかなる損失も、筆者は責任を負いません
本記事は株取引に関する情報を提供する目的であり、投資のアドバイスを目的としたものではございません
筆者がBotterになってしまったルーツ
まず筆者がどのようにBotterになったのか、そして反面教師にすべき点など、そのルーツを辿ってみようと思います。
幼少期
筆者は幼少期からなぜかお金が大好きな子供でした。親が自営業をしていたこともあり、レジの精算やお金を数えたりするお手伝いが大好きで、小学生の頃は一日の終わりに毎日のように仕事場に出向きレジのお金を数えたり、一日の売り上げのレシートを眺めたりしました。
いつから、なぜお金に興味を持ったのかわからないですが正月のお年玉も嬉しくて、その金額を銀行に振り込んで通帳の金額が増えていくのが何ともいえず快感でした。
ただそのお金を使いたいと思ったことはなく、ごく一般的な小学生で誕生日やクリスマスプレゼントにゲームソフトをもらうのが嬉しい程度で、お金を使うより増やすことの方に興味があったのです。親にそうしろと言われたわけでもありません。もしかしたら自分の前世はお金に苦労したのかなと感じたりすることもありました。
中学・高校時代
中学生では初めて親にパソコンを買ってもらいました。使い方は全然わかっていなかったのですが、中学校で習ったプログラムを見よう見まねで書いてみたり、あとはパソコンのゲームソフト(信長の野望)で遊んだりした覚えがあります。そこが初めてのパソコンとの出会いでした。
お金好きは相変わらず、高校生になっては中華料理屋のバイトを始め、重いラーメンを何個も自転車で運ぶ配達の仕事を時給750円でしていました。昔は時給750円なら良い方だったんですよ!下のアルミ箱、懐かしくないですか(知らない人が多いか…)?これを高校生が持って夜10時まで自転車で配達してたんです◎夜遅いので仕事から帰る時にヤンキー3人に絡まれて、猛ダッシュで自転車で逃げたりしてました(捕まらなくて良かった~)!
その仕事で稼いだお金はなぜかブランドにハマってポールスミスの時計やその他ブランドの服に使っていました。高校生の時だけ唯一お金たくさん使っていましたね。
大学時代
高校時代に比べたら物欲がなくなりました。一人暮らししていたこともあり親が仕送りしてくれていたのですが、なるべくお金を使わずバイトで稼ぎ、仕送りで余ったお金は授業料にまわしていました。
お金を使うところはテニスサークルくらいかな。テニスサークルとは言うもののテニス3割、飲み7割といったいわゆる飲みサークルでお酒にお金を使ってましたね。
大学ではIT系の学科に入りちゃんとしたプログラムはそこから学びました。どんな勉強をしていたかは身バレが怖いのでかけませんが、会社の入社試験では面接官よりプログラムに詳しかったりしたこともあります。
社会人時代
ここが大きな転機。
就職では「将来年収1000万円は稼ぎたい!」なんて夢を見ながら就職しました。初めに配属されたチームは筆者を含めて3人のみ、とても少ないけど重要な仕事を任されていました。
会社入りたての頃の同じチームの先輩が株をしてるということで株とは何ぞや?から始まり徐々に詳しくなりました。今みたいに短期売買を行うわけではなく、一つ買っては数か月~数年持って相場が上がったら売るみたいな、特に強い興味も示さずただ買って置いておくみたいなものでした。
運が良いのか悪いのか、チームの主任が自分の意思で違うチームに異動することになり、それを知ったチームの先輩が主任の仕事をやるのが嫌で違う会社に転職してしまいました。それが会社に入って2年目か3年目くらい。ほぼ同時に2人いなくなってしまったので、チームに残されたのは筆者だけになってしまったのです。
部署のトップは危機感を感じていたのでしょう。ある日、筆者を呼び出して深刻な顔で一枚の紙を差し出してきたのです。筆者も同じようにチームを離れてしまうリスクを考えたのか、そこには昇給の金額がありました。なんと2年目か3年目くらいで1000万円を超えてしまったのです。
筆者はビックリしながらも涼しい顔で「ありがとうございます」とカッコつけたりして、部屋を去りながら内心は「よっしゃぁぁぁぁ%&$#”’%!!!」と感じてました。今思うと年収1000万達成で喜ぶとか世の中知らずですね…。でも何も知らない社会人なりたてのバカとして勘弁してやって下さい。
そこからは会社の馬車馬のようになりました。まさに高市首相の言葉を実践するような筆者です。大きなプロジェクトを任されリーダーとして働くようになり、そのプロジェクトが終わるまで朝の10時から次の朝の5時まで毎日のように働いていました。
プロジェクト終盤でそれなりのプロダクトを出した後、初めて汚い社内政治に遭いました。筆者のチームは悪くないのに、何かに理由をつけて筆者のチームを悪いように促したり、まあ理不尽で嫌な思いをたくさんしました。筆者は人の悪口を言うのが嫌いで気弱な人間なのでずっと耐え忍んでいましたが、そんな環境で憎悪が大きく膨れ上がっていきました。
筆者は人をまとめるマネージャー的な仕事がとても苦手で、どちらかといえばプレイヤー的な仕事が得意だったので、チームのリーダーとして他のチームとやりあったりするストレスもあり、どんどん疲弊していきました。
そんなバカみたいに働きまくって年収やボーナスはというと思ったほど上がりません。毎年少しずつ上がってはいくものの、その時点で自分の天井が見えてしまいました。(世間的にはかなり良い方だったことは否定できませんが…)
プレイヤーとしての力量もないくせに社内政治で筆者を負かそうとしてくるメンバーへの憎悪があまりにも膨れ上がり「こいつらより絶対稼いでやる!絶対に負けない!!!」という原動力が凄まじいものとなっていました。今考えてもそいつらのしてた事は意味ないし、まったくもって生産性もなく、ただの嫌がらせに過ぎなかった。
大きな憎悪がさらに大きな原動力になり、他の稼ぎを探し始めるのに時間はかかりませんでした。
その後、あるWebサイトを作り広告収入を目論見ましたが大成せず。今みたいにAIが作ってくれればいいのですが、その頃はHTMLもCSSもJSも全部手書きでUIを調整してた。まあお金ほとんどかけてないけど大失敗。
次に辿り着いたのが株。
何がきっかけで見つけたのかは覚えていないのですが、会社休んで家族旅行に出かけた日にスマホで相場を見ていて「はっ?なにこれ?」って思うようなエッジ(優位性)に出くわしました。それが筆者の言うメイン手法であり、そこが筆者のBotter人生の始まりでした。
社会人終盤・そしてBotterへ
エッジを見つけたものの、それが「大発見!」と言えるようなものでないことは承知してました。株初心者の自分でも見つけられるんだから、他の人も簡単に見つけられるはずと…。
でもその後、大きな原動力が助けとなり他の人には真似できない何かを成し遂げました。すべては「憎悪による原動力」のおかげです。
さらに相場を注意深く見ていると色々な点に気付いていくのです。いくつかのエッジに気付いた筆者はBotterに挑戦してみたくなったのです。
会社への貢献度は大幅にダウン。朝の9時頃に出社し、夜の8時までには必ず会社を出るようにしていました。いや、ちゃんと仕事はしていましたけどね。
仕事から帰って夕食後、夜の10時半くらいから夜中の2時まで色々と調査したり相場の勉強したりして日々を過ごしながらBotterへの憧れが大きくなり、妻の了承も得て会社の退職を決意しました。
Botterって幸せなの?
Botterになって失ったもの
退職後、基本的にずーーっと家に籠りっぱなしでした。明けても暮れても狭い部屋でBot開発。これが苦痛な人は難しいと思いますが、筆者は「勝ちたい!」の一心で外に出ることを止め、相場に集中し開発を進めていました。
Botを開発する毎に新たな利益がうまれ、利益がとんとん拍子に増えていく楽しみは会社員時代とは比べ物になりませんでした。さらには自分の好きな時間に開発し、しっかり睡眠や食事を取れてストレスフリーの快適ライフは健康にとても良いと思います。
傍から見てもそんな生活に憧れる方もいることでしょう。そう、こんな生活に憧れていたはずなんです。
……
……
……
2024年、ある時気付きました
「あれ?お金増えても喜びがなくなってる。何のために増やしてるんだ?」
いつの間にか毎日資産が増えることに慣れがきたのか、喜びを失っていたのです。2024年はもうすぐ年次1億に届くくらいのところまで辿り着き、かつて筆者に嫌な思いをさせた同僚たちを大きく超えてしまっていたのです。
それと同時に「憎悪」が消え去ってしまっていました。
筆者の目的はその「憎悪」を取り除くためだったのか、同僚たちに圧倒的に勝つことだったのか自分でもわかりませんが筆者は原動力を失い、ただ残されたBot達だけがせわしなくお金稼ぎに邁進しているのです。
そこからはBot達が稼いできても心が「無」になってしまいました。
多くのお金持ちさんは言うでしょう。「たかが年次1億円稼いだくらいで…」ってね。うん、大したことないの理解してます。でもね、小さい頃に野球選手の1億円プレイヤーって遠い存在でしたし、自分みたいなバカがそんな稼げるなんて夢にも思っていませんでした。
ただ筆者は2024年までは1日500円使うか使わないかほどお金を使わなくなっていました。家に籠ってご飯食べるだけだから仕方ないですよね。服はユニクロか中古の服で満足だし、車や家やおいしい食事などの欲もまったくない。外にも出ないし、欲しいものがなさすぎる!
毎日数字だけ増やしていっても、目的を失った筆者はただの屍のようでした。妻から「何が楽しくて生きてるの?」と冗談半分に言われて、「いや何も楽しい事なんてないよ」といつも答えていました。さすがにこのまま人生が終わったらまずいと思い始めました。
Botterって幸せなの?って問いは、本当に人それぞれではあるものの、筆者は「YES」と率直に言えません。幼少期からお金を貯めることが好きだったはずなのに、その喜びさえ失ってしまったのです。
目的を持ったBotterであれば自分の成長が楽しいでしょう。成長の可能性は無限大で(もちろんそれはどんな分野でもそうだが)、タイパ/コスパが良く魅力的な点が多いのは確かですが筆者は自分自身を見失ってしまいました。
退職してから数年間、Botterとして成長するために外にも出ず毎日パソコンと向き合って寝るだけの生活を送ってきましたが、今となっては本当にそれで良かったのか自分でもわかりません。
もっと早くから会社員以外、相場以外のことに熱中していたら人生がもっと楽しくなっていたかもしれません。お金を貯めるだけ、大したことのない他者を圧倒することを目的にしてしまっては、目標とするお金が貯まった後に筆者のように大きな虚無感に駆られることもあるのです。
下のスーホさんの記事は筆者と似たような感覚を持たれたようでとても共感致しました。
筆者を反面教師として
Botterを目指したい方やBotterの駆け出しの方々には筆者を反面教師として頂きたい
目的を失って生きる屍のような筆者になりたくなければ、筆者が疎かにしてきた以下のような点を心に留めて、筆者のような雑魚Botterではなくさらなる高みを目指してほしいと心から思うのです。
・Botterとして何を目標とするのか
・目標が達成された後のことを前もって考えておく
・Botterとして成功することがあなたの人生において1番なのかどうか考える
・Botterに時間を費やすことで何かを犠牲にしてないか?
筆者にとって今生きる時間がとても貴重に感じています。会社員時代やBot開発に費やした時間は戻ってきませんが、これからの人生はお金を貯めることにこだわらずどう楽しんでいけるかに焦点を当てて行動し始めました。
2025年は趣味のテニスでたくさんのテニス仲間を作ったり、またボランティアにも申し込んだりしました。人に必要とされる喜びはBotで稼ぐよりも筆者に大きな幸せを与えてくれています。(かと言って、見ず知らずの方とSNSなどで知り合うつもりは今後一切ありません)
もし突き抜けるような知識や技術があるならお金稼ぎももちろん良し!そうでなくともチャレンジするのも素晴らしい!と思います。
でも一旦立ち止まってみて、株の分析ばかりでなく自分の人生において稼ぐこと以上に大切な経験ができるかもしれない今という時間を大切にして頂きたいと思い、ここに筆者の考えを述べさせて頂きました。
お読みいただき本当にありがとうございました。。。
ってまだ終わりません…
今回のnoteも筆者の言いたいことをつらつらと書かせて頂きましたが、アドカレの趣旨と合わないと読者や主催者からお怒りのコメントがきそうなので、少しだけBotterらしい知識を皆様に共有できたらと思います。
ただ今回は株初心者向けの記事にしたいと考えているため、技術的な話は抜きにします。その方が万人にウケるかなと感じたからです。
少しだけ技術っぽいお話
不正取引時代における自動取引について
2025年は不正ログイン・不正取引が非常に多い年でした。1年で10000件近い不正取引件数があり、これで資産を失った人もいるのでしょう。筆者の口座で不正取引はありませんでしたが、もし不正取引されたら筆者の人生終わります。パスワード管理、もしくはパスコード認証への移行など気を付けたいものです。
11月には中国籍の犯人2人が見つかったニュースもありました。これは氷山の一角でしょうから、今後不正取引を行った方達を早く捕まえてほしいものです。
証券会社は不正アクセスを根絶するため、デバイス認証、電話認証、パスコード認証などを徐々に導入し、筆者も少なからず証券会社の変更に影響を受けました。これらのセキュリティ対策がなされる前まで筆者のシステムは某ネット証券の「バックアップサイト」に自動ログインし取引を行っていました。このバックアップサイトはHTMLも非常にシンプルで注文が出しやすく、自動取引を行っている多くのユーザがこのサイトを利用していたようです。
たしか2025年4月終わりの頃でしたでしょうか。メインサイトのログインにデバイス認証は導入されましたが、この「バックアップサイト」はユーザネームとパスワードだけでログインできたのです。世の中が不正アクセスに敏感になっていた頃で、こんな簡単なログイン方法が見つかってしまったら狙われるだろ!と騒いでも仕方ありませんでしたが、筆者は声を潜めていました。なぜならこのバックアップサイトを利用していましたし、閉じられると不便になるからです。
その後、某証券から発表があり5月末でバックアップサイトは閉鎖されるとの発表がありましたが、それを世の中が許しませんでした。たぶん猛抗議があったのでしょう。早く閉鎖しなければ、不正アクセス・不正取引の温床となることをユーザが恐れ、Xでも多くの抗議が見受けられました。
そんなこともあり、某証券は即座に閉鎖を決定し、その週末にはアクセスできなくなってしまいました。
ここで某証券が素晴らしいなと個人的に感じたのは、そのバックアップサイトを利用していたと思われるユーザー個別に電話でご連絡を差し上げているのです。きっとログイン履歴などから確認したのでしょう。電話で某証券のサポートデスクと話した要点は以下になります。
1.サポートデスク「バックアップサイトは何に使っていますか?」
→ 筆者 「自動取引のためです」
2.サポートデスク「閉鎖になるため、対応をお願い致します」
→ 筆者 「承知致しました」
3.筆者「他にも同じような方がいたのでしょうか」
→ サポートデスク 「はい、いたようです」
自動取引用にバックアップサイトを使っていたとお伝えしました。容認されていたのだと思いますしそれは既知の事実ですね。しかもご丁寧に閉鎖のご連絡を頂けるんですよ(連絡前から知ってましたけどね)。誰が何を言おうと、筆者はこの証券会社が大好きですし感謝し尽くせません。
そんなこんなで突然閉鎖されてしまったのです。Botterでない方々は「ざまあみろ」とでも思ったでしょうか?
たしかに大きいリスクですよ。取引の窓口が閉じられてしまっては大変なことになります。
でも筆者は数年前に色々と調査済みだったのです。どこの取引方法でどうやって自動取引したら、どの程度の速度でレスポンスが返ってきて、どの程度安定して注文が送れるか… などなど。バックアップサイトは決してレスポンスが速いわけではありませんでしたが、非常にシンプルで安定されていたため利用していました。速度比較などを数年前に行ったため、他の方法で取引するプログラムも既に書いてありました。なので影響はほぼなしと…。
その後も証券会社側のシステム変更で何度も対応を求められていますが、証券会社の行っている対応は正しいことであり、筆者一個人の投資家としては取引させて頂いているという謙虚な心を持ちながら証券会社のシステムに合わせていければ良いと考えています。
今年はBot開発以外にセキュリティ関連のシステム変更に時間を費やしたため、1トピックとして挙げさせて頂きました。
Botは自動取引するBotだけじゃない
筆者のBot達の中には取引をしないBotもいます。監視Botです。筆者の監視Botは色々な銘柄のある水準を計算して教えてくれます。筆者に伝える方法もいくつか用意しています。
1.あるBotは必要なデータをHTMLに吐き出し、筆者がブラウザ(Chromeなど)でそのデータを確認する方法
2.また他のBotはある数値が一定水準を超えたらメールを送信して筆者のスマホに通知される仕組み
3.また他のBotはあるイベントが確認できたら、筆者の使う証券会社の取引ツールに自動的に銘柄コードを打ち込み、取引直前まで準備してくれる仕組み
残念ながらDiscordは使ってないな…
この監視Bot達も非常に重要な役目を担ってくれます。なぜ自動取引させないの?と聞かれそうですが、この監視Botが計算するデータを元に筆者が自分の裁量で取引をしているからです。自動取引できそうな銘柄もありますが、そこはまだ自信がないため監視して裁量取引を行っているのです。
筆者のBotの中で自動取引による収益は全体の80~85%くらい、残りは監視Botによる裁量取引が15~20%ほどでしょう。
皆さんもはじめから自動取引はちょっと敷居が高いかもしれません。何かエッジを見つけたら、そのエッジのための数値計算などを行いお知らせするような監視Botから始めてはいかがでしょうか?
最後に一つ、投資のアイデアを!
アドカレらしいトピックを一つもかけずここまできてしまいました。これだと本当にBot動かしてんの?稼いでるの?と怪しまれそうです。
意を決して筆者のある一つのBotがどこの銘柄で戦っているのかだけお伝えしましょう。このBotは今年100万も利益あげてないと思うので、このエッジがなくなっても仕方なしと思える手法です。うまくやっていれば数百万は取れていますが、裁量も少し含まれるため儲けが少ないのです。
みなさんが興味あると思われる本記事のメインディッシュです。
個人投資家なら「マザーズ市場」とか「グロース市場」という言葉は聞いたことがあるでしょう。
「グロース市場」とは、一言でいうと**「これから大きな成長が期待される、スタートアップやベンチャー企業のための市場」**です。
2022年4月に東京証券取引所(東証)が市場を再編した際に誕生しました。かつての「マザーズ」に近い位置づけです。
このグロース市場には「グロース250」という指数があります。
「グロース250」とは、東証グロース市場を代表する**250銘柄の株価をまとめた指数(インデックス)**のことです。
正式名称は「東証グロース市場250指数」といいますが、以前の呼び名である**「マザーズ指数」**と言ったほうがピンとくる方も多いかもしれません。
成長が期待されるといいながら株価は冴えません。2025年日経平均は爆上がりなのに対してグロース250指数は酷いものです。2025年12月中旬でほぼ一年前と同水準になっています。期待されてないのでしょうね。それなりに個人投資家の注目度はあるものなので、ご存じの方も多いことでしょう。
この「グロース250指数」には先物取引があることをご存じでしょうか?
「グロース250先物」は、日本の新興企業市場(東証グロース市場)の代表的な銘柄の動きを指数化した**「東証グロース市場250指数」を対象とする先物取引**です。
以前は「マザーズ先物」という名称でしたが、2023年11月に指数名の変更に伴って現在の名称になりました。
先物取引に関してご存じない方は別途お調べ頂けたらと思います。
簡単に言うと「グロース250指数」そのものの指数の値で取引できる市場みたいな感じです。皆さんが知ってる「日経平均」にも先物がありますし、「TOPIX」にも先物があります。それとほぼ同等の先物が「グロース250」にもあるのです。
もう少し踏み込みますが、さらに先物取引には「限月」という概念があります。
先物取引の「限月(げんげつ)」とは、一言でいうと**「その取引の期限(満了月)」**のことです。
株は一度買えばずっと持ち続けることができますが、先物取引は「将来の特定の時期に売買する」という約束なので、必ず有効期限があります。
取引できる月: グロース250先物などの株価指数先物では、主に3月・6月・9月・12月が取引の対象となります。
「期限」が来るとどうなる?
限月ごとに**「SQ(特別清算指数)日」**という最終決済の日が決まっています(通常は各限月の第2金曜日)。
期限までに反対売買する: 期限が来る前に「買い」を「売り」で決済すれば、その時点の差額が利益や損失になります。
期限まで持っていた場合: SQ日になると、その時のSQ値で強制的に決済されます
「限月」に関してご理解頂いていることを前提で説明を進めます。この「グロース250先物」には3月限、6月限、9月限、12月限とあります。筆者が記事を書いているのが2025年12月中旬ですから、12月第2金曜日から2026年3月第2金曜日までは3月限が一番取引される先物の限月となっています。
ところで皆さんは昨年の筆者の記事を読んで頂けましたでしょうか?筆者の投資スタイルは「他人と違うことをする」と書きました。
何を言いたいかというと、さきほど書いた「一番取引される先物の限月」に筆者は興味がないのです。なぜかって?それは筆者より強い猛者がうじゃうじゃいるんですから。勝てるわけないんですよ、やるだけ無駄です。
じゃ、何をしてるかって?それが次の画像です。
上の画像をみてピンときたあなたはきっと先物取引や、この板に詳しい方なのでしょう。意味のわからない方、大丈夫です、しっかりと説明していきます!
左上に「グロース250先物06」と書いてありますよね。これはグロース250先物の6月限の取引の板なんです。2025年12月中旬時点では3月限が一番取引される先物なので、この6月限はほとんど取引がない先物なのです(2026年3月に近づくにつれて取引が増えていきます)。
もう少し詳しく説明していきます。
赤で囲まれた部分が筆者が出している注文の枚数を表しています。左側が売りの枚数、右側が買いの枚数です。価格ごとに見ていくと、625ptから635ptまでの売りに3枚ずつ注文を出しています。そして実際の板(内側の白い数字)を見てみると、625ptでは4枚、626pt~631ptまでは3枚の売注文で構成されています。626pt~631ptは筆者が出している注文数と同じ枚数…
もう気が付きましたよね?そうです、この売り側の注文はほぼすべて筆者の注文で構成されているのです。ビックリしました?しないですか……… いや、少しはビックリしてくださいよ……
はい、そうです。実は筆者のBotはグロース250先物の期先限月のマーケットメーカーの役割をしているのです。
マーケットメーカーとは、一言でいうと**「いつでも売り買いの相手をしてくれる、市場の『在庫屋さん』のような業者」**のことです。
通常、株やFXの取引は「買いたい人」と「売りたい人」がいて初めて成立しますが、いつも都合よく相手がいるとは限りません。そこでマーケットメーカーが登場します。
役割:市場に「流動性」を出す
マーケットメーカーは常に**「買い値」と「売り値」の両方を提示**し続けています。
あなたが買いたい時: マーケットメーカーが「売り手」になってくれます。
あなたが売りたい時: マーケットメーカーが「買い手」になってくれます。
これにより、投資家は「相手がいなくて売れない!」という困った事態を避け、いつでもスムーズに取引ができるようになります。この状態を「流動性がある」と言います。
個人投資家でも先物のマーケットメイクが簡単にできちゃうんです。「グロース250先物取引」に「日経先物取引」ほどの速度はまったく求められません。たまに急激に動きますが、それでも手作業でもできるほどののんびりなマーケットメイクであり、それをただ自動化させているだけなのです。
「流動性」を供給しているから社会貢献… みたいな気持ちは正直まったくありません。マーケットメーカーがいない場所には新たにマーケットメーカーが現れるだけなのです。
ただちゃんと事実をお伝えしなければならないのは、筆者のBotよりもっと強い(速くて安定した)マーケットメーカーさんがこの板にもいるのです。でもほぼ取引がない2025年12月中旬時点では、筆者のBotが注文を出してマーケットメイク作業をしていると、ご丁寧に強いマーケットメーカーさんは注文を消してくれるのです。逆に筆者のBotがサボっていると、強いマーケットメーカーさんがしっかり業務をこなしてくれます。仲良しだ \(^_^)/
筆者のBotの方が弱いと理解しているので、なんとか共存させて頂こうと枚数も少なめにしてマーケットメイク作業をしています。同じ板にいるマーケットメーカーさん、この記事読まないと良いんだけど…
じゃあどうやって稼いでるの?と言われるかと思いますが、それは割愛させて頂きます。この先物にはこの先物特有の動きがあり、その動きに合わせたマーケットメイク方法をすれば良いだけなので、これ以上の説明は省かせて頂きます。
ただ一言だけ… 「マーケットが上がったり下がったりする時に大衆心理を利用してどう立ち回るべきか」を考えてマーケットメイクをしています。非常にシンプルなロジックしか使っていません。
どうかこの一つのアイデアで今回のアドカレを乗り越えさせてもらえたら…と思います。今回はアイデアが非常に少なくて申し訳ありません。
おわりに
今回の記事はいかがでしたでしょうか?
最後に現役で動いている筆者のBot一つを紹介しましたが、東証にある板がすべて機関投資家やヘッジファンドによってマーケットメイクされているわけではない一例をお見せできたのではないでしょうか。
弱小ではありますが、みなさんが「機関投資家のアルゴうざい!」って言ってる中に意外にも筆者のような個人投資家Botが紛れ込んでいるかもしれません。
昨年記事を公開した時、「手法を公開してしまって、稼げなくなる未来しか見えない」というようなコメントを頂きました。その可能性も充分にありますが、筆者は他の人が辿り着けない何かを成し遂げている自負があり、そこに辿り着く者が現れなければBot業務で稼げなくなることは今のところなさそうです。
カッコいい記事、小難しい記事は書けませんが、それが筆者の知能レベルであり、皆さんはそんな筆者を簡単に超えられる知識や可能性を秘めていることを心に留めて下さい!筆者なんかより可能性は絶大です!!!
筆者は板を見ているとチャンスが見えて色々なアイデアが勝手に湧いてくるので、まだ成長しようと頑張れば成長できそうですが、最初に述べた通りBotterとしての成長だけが筆者の喜びではなく、もっと人と関わったり趣味に没頭する時間も同等に重要ですので、来年もBot開発はほどほどに、趣味は少し優先順位高く楽しんでいけたら良いと思っています。
2025年も年末になり目まぐるしく変化する毎日ですが、年末年始くらいは少し立ち止まって、心穏やかな時間を過ごしたいですね。皆さまにとって、2025年が充実した一年であったことを願っています。そして2026年も健康で良い年になりますように。
最後までお読みいただき本当にありがとうございました。
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この記事は noteマネー にピックアップされました



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