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YouTubeに無数に投稿されている各政党関連動画群のタイトルや説明文をベクトル化して、各党についてどんな物語が語られているかを意味空間上に視覚化しました。興味深いことに参政とみらいがマップ上は近くなります。自民党の圧勝、参政・みらいの躍進、そして中道の大幅減の背景を探ってみます✍ 【1. 自民圧勝のメカニズム :「高市早苗」という巨大な重力場】 マップ中央下部に位置する自民党関連動画群(公式初だけでなくユーザー投稿動画も含みます・以下同文)のクラスターは、他党を圧倒する密度と存在感を示しています。 動画群の分析の結果、この重力場の核となっていたのは「高市早苗」総裁に関連する膨大な動画群でした。 「高市総理の敵は自民党内にも多い(田母神俊雄氏)」「高市解散→突然新党」「高市政策のアクセル役」など、支持・批判を問わず、あらゆる政治的文脈が「高市氏をどう評価するか」という一点に収束していた様子が浮かび上がります。 YouTube上において、自民党は単なる政党ではなく、全ての政治的議論の「基準点」として機能していて、批判動画でさえも自民党への関心を持続させる燃料として消費されたことが、無党派層を含む広範な「認知の占有」につながった可能性も小さくなさそうです。 【2. 参政・みらいの躍進 左右を超えた「アンチ・セオリー」への共鳴】 マップ上で「参政党」と「チームみらい」が近接しているのが非常に興味深いです...! 個人的には今回の選挙の最大のトピックである新興勢力の躍進を解く鍵の一つのように感じます。 政策的には「伝統回帰(参政)」と「テクノロジー実装(みらい)」という対極にありながら、両者の関連する動画群はYouTubeの意味空間において「既存の政治作法への決別」という共通のナラティブを部分的であるにせよ共有していたようです。 具体的には、チームみらいの「『敵を作らないと勝てないよ』という忠告を拒絶」、参政党の「左翼涙目…神谷宗幣が叫ぶ日本の未来」といった動画が、計算上近接しているのです。 これは、既存メディアや中道政党が繰り返す「不毛な対立」や「調整型政治」に飽き飽きした層に対し、両党が「熱狂」と「合理性」という異なるアプローチで、「現状打破の物語」を提供した可能性を示唆しているように思えます。 【3. 中道の議席減 :「政局」への埋没と生活実感の欠如】 マップにおいてもう一つ興味深いのが、中道の関連動画群が、本来最も打倒するはずの自民と近い位置に出現していることです。 動画群を見ると、「中道の組織固め最前線」「公明票が勝敗を左右」といった「政局・組織論」に関する動画が多くを占めています。 対照的に、国民民主党は「手取りを増やす」「政局より、暮らしを」という具体的な生活実感を伴うタイトルの動画が並んでいます。 YouTubeという、個人の共感やメリットが重視される空間において、組織の論理や政局の話が多くなった中道勢力は、有権者にとって「自分事」として捉えられず、結果としてナラティブの足場を喪失してしまった可能性もありそうです。 *** 分析対象とした動画は、2026/1/25 - 2/7 に投稿された政党名・略称を直接含む関連動画から、複数の政党に関連付けられている重複動画を除いたユニークな21,440本です。 もちろん有権者はYouTubeだけを見て投票行動を決めているのではありません。 また今回の分析も、何百次元もの多次元的な意味の広がりを2次元の平面に強制的に圧縮した結果に過ぎず、AIによる解釈にも特有の限界が含まれ得るため、こうした図はあくまで膨大な非構造化データから抽出された一つの示唆的な断面として捉える必要があります。 一方で、前回の参院選の分析でも書きました通り、現代では投票行動においては多党化が進み、社会では多峰化が進んでいると見られます。 最大公約数や平均値では実態がつかみにくくなっている時代に、どうすれば人間と社会の不思議に触れらるのかを考えていけたらと思います✍
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