高市内閣支持すると答えた200人に理由を聞いた 返ってきた答えは
高市早苗首相を支持する理由は何ですか? 「高市人気」の風が強く吹いた衆院選で、そんな質問を有権者にぶつけてみた。200人から返ってきた最初の言葉は――。
朝日新聞は衆院選で投票した広島市内の有権者に取材し、高市内閣を支持すると答えた男女200人に話を聞いた。
高市首相を支持する理由を200人に尋ね、一言目に返ってきた言葉で最も多かったのは「女性」だった。34人(17%)が答え、うち30人が女性だった。「同じ女性だから応援できる」「女性初なので頑張ってほしい」「気がつくところが女性と男性で違うと思う」などの回答だった。
同様に多かったのは「きっぱり」「はっきり」といった明確さを表す言葉で、34人(17%)が答えた。「きっぱりと言うところ」「訴えがはきはきしている」「うやむやにしていた事もはっきり言ってくれる」といった声だった。
一言目で政策に触れたのは33人(17%)。このうち外交を挙げたのは15人で、「中国、韓国との中で外交をうまくやっていると思う」「中国への毅然(きぜん)とした態度」などの声が上がった。ガソリン減税や株高など経済政策を挙げたのは7人だった。
「やってくれそう」などと期待感を示す言葉は、22人(11%)が口にした。「変えてくれるという期待がある」「具体的にはわからないけど、色々やってくれそう」などだった。
「実行力」や「行動力」といった積極的な振る舞いを評価する言葉は21人(11%)。「元気」「明るい」など人柄や雰囲気を挙げたのは17人(9%)。「やることが速い」などスピード感を表す言葉は15人(8%)だった。
政治的スタンスに隔たりも「どうすればいいか…」
取材では、高市首相の政治的スタンスについても聞いた。
高市首相は公示前の党首討論で、非核三原則「核兵器を持たず、作らず、持ち込ませず」を見直す可能性を否定しなかった。衆院選で「裏金議員」を公認したことには批判もあった。
ここ広島は、81年前の原爆投下で約14万人が死亡した。7年前の参院選では、地元選出の河井克行元法相が地方議員ら100人に現金を配った選挙買収事件があった。
非核三原則を堅持すべきだと答えたのは、回答者169人のうち57人(34%)。
ある男性(45)は「非核三原則は変えるべきではない」と答えた。それでも高市首相を支持する理由を「実行力がある。見直しは世論が止めると思う」と話した。高市首相に期待する別の女性(58)は「(非核三原則を)守ってほしい」としながらも、「他の意見もあると思うので、波に任せる」と語った。
「政治とカネ」への姿勢については、回答者155人のうち47人(30%)が注文をつけた。
ある女性(28)は「裏金問題に関わった議員はどうにかしてほしい」と言いつつも、「今回は高市さんが勝つと思うので応援したい。女性でもあるから」と言った。別の男性(65)は「そこは嫌なこと」としつつ、「もやもやするけど、全部(期待した通りに)うまくいくことはないから」と話した。
この二つのテーマに関し、高市首相のいずれの姿勢にも異を唱えた人は23人いた。高市首相は衆院解散前、「高市早苗に国家経営を託して頂けるのか、国民に直接判断頂きたい」と述べた。高市首相への支持は、こうした個別政策についても信任したというメッセージになりかねない。
そう尋ねると、23人のうちの一人の女性(54)は「本当ね。野党にも頑張ってもらわないと。(高市首相を)支持しておきながら、どうすればいいかわからない」と困った表情を見せた。別の女性(61)は「政治家が決めることだから、どうしようもない」。男性(23)は「他の政治家よりはまし。仕方ない」と淡々と話した。
■「高市首相の何が良い?」と尋ね、返ってきた一言目は
「女性」 34人(17%)
「はっきり」「きっぱり」 34人(17%)
外交などの政策 33人(17%)
「期待感」「やってくれそう」22人(11%)
「実行力」「行動力」 21人(11%)
「人柄」や「雰囲気」 17人(9%)
「スピード感」「速い」 15人(8%)
「リーダーシップ」「指導力」8人(4%)
その他 48人(24%)
※200人に取材。一部重複あり
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