昔は
「自民党が与党でいいとしても、圧勝させるのは危険」
という最低限のブレーキ感覚が、社会にまだあった。
今回はそれすら消えた。
これは支持の爆発ではなく、構造の勝利。
自由民主党は、
野党が力を持つ前に削られる構造を固定化し、
選択肢が痩せた状態で選挙を成立させた。
野党は、翼をもぎ取られたまま戦わされた。
さらに、
企業献金 → 政策的恩恵 → さらなる献金
という循環が強化され、
与党はますます資金力で有利に。
これは競争ではなく、自己増殖する支配構造。
一番怖いのは、
「勝たせすぎないほうがいい」という
市民側の知恵が失われ、
全部任せたほうが楽という空気が
「安定」「成熟」と呼び替えられたこと。
今回の選挙は、
民意の勝利というより、
民主主義のブレーキが外れた瞬間だった。
とても残念だ。
nikkei.com/special/electi