〝次の内閣〟は完全崩壊、党勢立て直しも困難か――。8日に投開票が行われた衆院選で、中道改革連合は公示前の167議席から半分以上も議席を減らし、新党結成から1か月たたずして党存続の岐路に立たされた。

 宮城4区では安住淳共同幹事長(64)が自民・森下千里氏に敗北し、幹事長辞任の意向を表明。他にも〝剛腕〟小沢一郎氏(岩手3区)、岡田克也氏(三重3区)、玄葉光一郎(福島2区)、海江田万里氏(東京1区)、馬淵澄夫氏(奈良1区)といったベテランが続々と敗れた。

 中道では公明出身者が小選挙区から撤退するかわりに全国11ブロックの比例名簿の上位に置かれ、中道に合流した公明出身者28人は全員が当選を果たし、明暗がくっきりと分かれた

 中道が小選挙区で7議席しか奪えないほど全国で〝高市旋風〟が吹き荒れた格好だが、永田町関係者は「(旧立憲の)ベテランだけでなく、期待のホープも続々と落選して希望は一切なくなった」と切り捨てた。

 中道との合流でしばしその存在を忘れられていたが、立憲民主党は野党第一党として政権担当能力をアピールする目的で2022年に「次の内閣(ネクストキャビネット)」を再発足させた。昨年9月30日に公表された最後の資料ではネクスト内閣総理大臣・野田佳彦氏を筆頭に24人の国会議員がズラリ。このリストには党の要職を務めたことがあるベテランや中堅ではなく、これからの活躍が期待されるホープを中心に名前が並んでいた。

 このうち5人の参院議員を除く19人が今回の衆院選に臨み、結果はまさかの3勝16敗…。野田佳彦氏(千葉14区)、神谷裕ネクスト農林水産大臣(北海道10区)、山岡達丸ネクスト内閣官房副長官(北海道9区で敗戦も比例復活)の3人しか議席を確保することができなかった。

 旧民主党時代に初当選して以来、7回連続の当選を飾った国民民主党の玉木雄一郎代表(香川2区)は、中道が大敗した選挙の印象を問われ、「本当の意味で民主党時代が終わったのかと。ひとつの時代の波に飲まれて民主党時代が区切りを迎えた」と複雑な表情で語った。

 中道の野田佳彦、斉藤鉄夫両共同代表はすでに辞任の意向を示しているが、ベテランとホープが大量落選した旧立憲議員をまとめるのは一筋縄ではいかないと見られている。

「旧立憲から共同代表を出さなければそれこそ公明党に丸々飲み込まれたことになる。新たな顔になりうるのは泉(健太)氏、小川淳也氏あたりか。参院には小西(洋之)氏、蓮舫氏や辻元(清美)氏もいますが、野田さんほど求心力のあるリーダーはいない。しばらく混乱するでしょう」(永田町関係者)

 自民党一強が明白になった今回の衆院選で中道、その中でも特に旧立憲民主党は次(ネクスト)が考えられないほどのダメージを負ってしまった。政界では「一寸先は闇」といわれてきたが、中道に明日はあるのか。支持母体「連合」の判断次第では野党再編もありえる状況だ。

開票センターで下を向く野田佳彦氏
開票センターで下を向く野田佳彦氏