武田薬品、京大とのiPS細胞共同研究を終了 10年で新薬得られず
武田薬品工業と京都大学iPS細胞研究所(CiRA)は3日、10年間続いたiPS細胞の産学連携研究を2025年度末に終了すると発表した。人材育成や基盤技術の蓄積では成果を残した一方、具体的な新薬にはつながらなかった。
終了する共同研究プログラム「T-CiRA」は16年度にスタートし、武田が10年間で200億円の研究費用を提供する、日本の製薬業界では最大規模の産学連携だった。武田には人材交流を通じて...
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(更新)- 花村遼アーサー・ディ・リトル・ジャパン パートナーひとこと解説
モダリティの歴史を振り返ると、抗体医薬のように発見から30年程度を経て花開く例が多く、本取り組み自体を短期で失敗と断じるのは早計だろう。ただ、企業として200億円規模の投資に見合うROIが得られているかというと、厳しい見方があるのも事実である。 企業はゴールから逆算して早期の臨床入りを目指す一方、アカデミアはサイエンスを突き詰めたいという思惑があり、その間にトレードオフが生じる。サイエンスを深めることが結果的に実用化を早める場合もあるが、後から見れば不要だった可能性も当然あり得る。今回の経験は、産学協同モデルを設計するうえでの貴重なLesson Learnedと捉えることができるかもしれない。
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(更新)
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