前回と同じ世界線。
今回のメインは🍵×👑です。
同棲設定。
全話の後の時間軸から。
sideみこと
「ただいま!」
「ただいまぁ、みこちゃんおかえり」
「すちくんもおかえり!」
事務所から一緒に帰ってきて、玄関で靴を脱ぎながらお互いにそう言い合う。
半分こしながら洗面所を使って一緒に手を洗って、一緒にリビングまで行く。
「みこちゃん、おいで?」
普段、ちゃんと鞄とかしまってからまたリビングに戻ってくるすちくんにしては珍しく、部屋の隅に鞄と上着だけ置いてからソファに座っておれにそう言ってきた。
なんやろ?と思って、おれもすちくんの置いた横に鞄と上着を置いてから近づくと、すちくんがDomの顔して、にっこり笑った。
「みこちゃん、Safe Wordは?」
「、“きらい”」
「正解、じゃあ…“kneel”」
ちょっと怖く見えるすちくんからは、多分ちょっとGlareが滲み出てるんやと思う。ドキッとしたままSafeWordを口にすると、すちくんからCommandが飛んできて、すちくんの目の前で膝から崩れ落ちるみたいに座り込んだ。
すちくんがこんな急にPlayをはじめた事なんて今まで無かったからびっくりした。何でやろ?
「みこちゃん、今なんで?って思ってるでしょ?」
「ぅえぇ、すちくんよくわかったなぁ」
ほんとに思ってたことを言われてびっくりしてると、すちくんはGlareを飛ばしてきた。
「ねぇ、みこちゃん覚えてる?さっきの事。暇ちゃんのCommandに当てられてたよね」
「ぁ、え、…?」
勿論覚えてるけど、それと今のすちくんの怒ってる理由との関係はわからん。けど怒ってGlare飛ばしてくるすちくんにその事を何て言ったらいいのかわからんくて、必死に考える。
「なに、みこちゃん。忘れちゃったの?」
「ちっちがっ、!ちがうんよ!」
「じゃあなに?わざと答えなかったの?」
「っちがう!」
「じゃあなんで?言えるよね?“Speak”」
「おっ、おぼえてるけど、なんでそれですちくんが怒ってるのかがわからんくて、なんでやろって考えとった」
「ふぅん、ほんとに?」
怒った顔と声のまま、目を細めて疑うようにこっちを見て、Glareをかけてくるくるすちくんに、Commandで溶けかけてた頭が緊張でピンと糸が張ったみたいにクリアになる。
「っほ、ほんとやってっ!」
「ふーん、じゃあ頑張れるよね、“Look”」
「っ、…、」
Glare出しっぱなしの、ごみでも見るみたいな、いや、ごみよりも酷い、心の底から侮蔑するようなすちくんの目に怯んで、怖くて目を逸らしたいのにおれの目が吸い寄せられて、逸らせない。直で当てられるGlareに、緊張の糸が千切れそうなくらいにどんどん張り詰めていく。心臓がばくばくして、呼吸が浅くなる。すちくんの綺麗な赤い目に、おれごと吸い込まれるような気がして平衡感覚もおかしくなって、床に腰を置いてるのに上半身が崩れ落ちそうになる。
「はい、よくできました。みこちゃん、“Good boy”。えらいね」
「ん、へぁ…♡」
ふっとGlareが止んで、真底軽蔑するような、冷え切ってたすちくんの目が、いつもみたいに優しくふやっとしたまま穏やかに細まる。
一気に緊張の糸が緩んでそれと同時に降ってきた褒め言葉に、さっきとの差も相まって頭が蕩ける。
「みーこーちゃん、こここれる?」
「ぅいける!」
どっくどっくと持久走の後みたいに大きく跳ねる心臓に、うごいてないのにすごいなぁなんて思ってると、すちくんが自分の膝をぽんぽん叩きながらそう言った。
すちくんがこうするときは、すちくんの足の間でKneelして、すちくんの膝に頭を乗せて良いとき。そうしてると、いっつもすちくんは膝に乗せてる俺の頭を撫でてくれる。それもあっておれのめちゃめちゃ好きな体勢に、思わずテンションが上がる。
「じゃあみこちゃん、“Stay”」
「ぅえっ、!?」
Kneelの命令が解除されなかったから、そのままお尻を床に付けたままずり這いみたいに移動しようと思ってたのに、突然出されたCommandにびっくりする。行っていいんやなかったの?
「みこちゃん、なにか俺に言うことあるよね?言えたら来て良いよ」
「ぅえぇ……?」
早くすちくんのとこに行きたくて、必死に考えるけど何もでてこない。すちくんとの約束も破ってないし……
「さっきのこと、忘れたの?」
ちょっとだけ冷たい、怖い声にまた心臓がドキッと跳ねる。えーとえーとえーと、さっきさっき…なっちゃんのCommandに当てられた話……?
「ぅぁぇ、ごめんなさい…」
「なんのごめんなさい?」
「んぇ、なっちゃんのCommandに当てられて、……?」
「んー……。いいよ、おまけで正解。お仕置き頑張ったね。来て良いよ、はいはい、できる?」
お仕置きやったんか…と思ったものの、来て良いよ、という許可にそんな事はすぐ頭から追い出される。
すちくんに言われた通り、子どもみたいに四つん這いになって、はいはいしながらすちくんの足の間に入る。
「みこちゃんいいこだねぇ、“Kneel”」
「んぅ♡、ん」
「いいこいいこ、えらいねぇ」
すちくんのCommandに従って、ぺたんと女の子座りで腰を降ろして、すちくんの膝に頭を乗っける。
おれの頭を撫でながら、いっぱい褒めてくれるすちくんに、おれの頭はどんどんどろどろに蕩けてって、ふわふわしてくる。
「んぇへ、…すちくん、おれのことすき?」
「うん、大好き」
「んふふ。おれもすちくんの事大好き」
ふわふわして、嬉しくて。Spaceに入る程ではない、緩やかな多幸感に身を包まれて、ふわふわと幸せに浸る。ずぅっと、ゆっくり頭を撫でてくれる感覚と、すちくんがうたいはじめた鼻歌で、だんだん眠くなってくる。
「ねえ、みこちゃん」
「んぅ、なぁに?」
「みこちゃんが暇ちゃんのCommandに当てられて、俺嫌だったなぁ」
「ぁぇ…ごめんなぁ、すちくん」
うとうとしてた時に聞こえてきたすちくんの声で、意識がふわっと浮き上がってくる。すちくんの悲しそうな声に罪悪感と申し訳無さを感じて、おれも悲しくなってきた。
「だからさ、みこちゃん。次、誰かのCommandに当てられちゃったらすぐ俺呼んで欲しいな」
「ぅでも、すちくん忙しいやろ?今日もスタッフさんとこ行っとったし…」
「んーん、俺は大丈夫。それより気付いたらみこちゃんが当てられてる方が嫌だなぁ」
「…わかった!次からすちくんとこい行くな」
申し訳無さと、迷惑をかけたくない気持ちと、すちくんが言ってるんだし…という気持ちが競ってた中、すちくんの一層悲しそうな声で、すちくんの言うとおりにしたい方が勝って、そう言った。
「ありがとぉ、みこちゃん。約束ね?」
「ん!約束!」
「じゃあ、約束のぎゅーしよ?」
「する!!」
またいっこ約束が増えたから、頑張って覚えとかへんと……と考えてた内容が、すちくんの言葉で全部吹っ飛んだ。ぎゅー!!!たまーに、おれが頑張ったときと、約束ちゃんと守った時にだけしてくれるすちくんのぎゅーが、めちゃめちゃ嬉しくて、幸せなんよ!!その刷り込みもあって、だいたいぎゅーするとおれはSpaceに落ちちゃう。
「みこちゃん、“Hug”」
「!!」
今の体勢になっていいよって言われたときよりも上がったテンションのまま、半ばすちくんに飛びつくみたいな勢いでぎゅーする。
「ん、よくできました。さっきの約束言える?」
おれがすぐ忘れたりするからって、毎回すちくんは約束を確認してくれる。そういえば、とぎゅーが嬉しくて頭から消えてた約束を思い出す。
「んふ、えーとな、Commandに当てられたら、すぐすちくんのとこ行く!」
「正解、みこちゃんえらいねぇ。いいこいいこ。好きだよ」
すちくんの肩に乗せてるおれの顔のすぐ側で、いつもの優しい声に砂糖とか蜂蜜とか、そういう甘いやつをめちゃめちゃ混ぜたみたいな、優しくて甘い声で褒め言葉と愛の言葉が囁かれる。ぞわぞわして、でもそれ以上に幸せでふわふわしてくる。
「んふ、うれしい。どぉしよ、すちくん、すぐSpace入るかも…♡」
すぐにSpaceに入ったら、すぐにぎゅーが終わっちゃう気がして、すちくんにそう零した。
「かわいいねぇ、みこちゃん。いいよ、Space入れるなら入りな?言えて偉いねぇ。かわいい、すき、だいすき、いいこ」
「ん、♡んぁ、♡…すちく、♡すちくん、…♡♡」
すぐぎゅーおわったらやだ、…でもすちくんがいいって言うし……、。ふわふわした頭じゃ回ってくれなくて、すちくんの言葉のまま、ふわふわしたまま、おれの事ぜんぶをすちくんに委ねた。溶けそうなくらいにふわふわで、きもちくて、たのしくて、しあわせで、だいすきで、ふわふわしてる。
「みこちゃんはいった?」
「ん、♡ん、…?、はいったぁ…♡♡」
すちくんの言葉はちゃんと聞こえてるのに、あたまがふわふわで理解に時間がかかる。ぎゅーしたまま、おれの背中に回した手でおれの背中を優しく擦ってくれるすちくんに、すごい大事にされてる気がして、うれしくなる。勝手に口角が上がって、にこにこしてまう。
「~~~♪~~、~♪」
すちくんもご機嫌なのか、すちくんの鼻歌が聞こえてくる。鼻歌でも歌が上手なのすごいなぁなんてふわふわおもってると、すちくんの声と、ずっと背中でうごく手で眠くなってくる。
「ぅすちくん、…おれ、…ねてまうかも」
「みこちゃん眠くなっちゃった?」
動きが止まった手に、もっとしてて欲しかったなぁなんてふわふわしたあたまのすみっこで惜しく思いながら、すちくんの言葉にこくんと頷く。
「じゃあいっしょに寝ちゃおっか」
ぎゅーしたまま、座ってたソファにすちくんごと横になる。あ、でもおれ重いかも
「、…ぅぁ、…おれ、おもいで、?」
「大丈夫だよ、起きるまでずっとぎゅーしとこ?」
「んふ、ん…うれしい」
いっぱいぎゅーできるとわかって、ふわふわの頭のふわふわが嬉しさに染まる。動きが止まってたすちくんの手が、小っちゃい子を寝かしつける時みたいにぽんぽんおれの背中をたたきだして、そのリズムでまた眠くなってくる。
「すちく、…ぉやすみの…、ちゅー、…」
落ちそうな意識が落ちる前に、とふわふわな頭に出てきた約束のまま、首を伸ばしてすちくんの口にちゅーした。
「ん、みこちゃんおやすみ。ちゃんとできて偉いねぇ」
「んふ、…」
半ば飛んでた意識の中、すちくんの褒め言葉に嬉しくなりながら、眠りについた。
⚠️⚠️自我出ます⚠️⚠️
⚠️以降ストーリーは無いので自我無理な方は飛ばして下さい
閲覧頂きありがとうございました!!
まさかの前話のいいねが1000を越えるという……どむさぶという人を選ぶ内容なのもあって100……いく…かな……?くらいの気持ちだったのでとても嬉しいです!!ありがとうございます!
コメント下さった方も、とても嬉しかったです🙇🙇
しかし大変申し訳ないのですが、私はWeb民でして…返信どころか、長文のコメントを頂けると最初しか見れないんですよ……多分リクエストして下さったのかな…?みたいな方もいらっしゃったのですが肝心の内容を見れず……
大変申し訳ないのですが、随時大歓迎受付中のリクエストを頂ける時は、「△☆(カプ名(例:紫赤))の~~~~~~(シチュ等(あれば))」と最初に書いて欲しいです……大変申し訳ありませんがよろしくお願いします🙇🙇🙇
気付いて頂けてるのかはわかりませんが🍵さんのクソデカ激重執着愛情の匂わせじみた伏線(?)を要所要所に張ったのでいつか回収したいなぁとは思ってます!
次何を書くかは全く未定で遅筆ですが、更新できた際には呼んで頂けると嬉しいです!!
長々と自我まで読んで頂きありがとうございました!!またご縁がありましたら!!