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衆院選2026

高市首相が1月23日に衆議院を解散し、同月27日公示、2月8日投開票の日程で「第51回衆院選」を行うことを表明しました。関連するニュースを特集します。

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「訴え届かない」「格差ある」 真冬の選挙戦に雪の北海道から恨み節

雪の中、JR札幌駅前での街頭演説に集まった支持者ら=札幌市中央区で2026年1月31日、後藤佳怜撮影

 36年ぶりに2月の投開票となった衆院選は、選挙運動を行う候補者や有権者らに大きな影響を及ぼした。公示直前に大雪に見舞われた北海道では「訴えが届かない」「雪のない地域と格差が大きい」などと恨み節も上がった。

 「吹雪だと街宣車の上に立てない。窓を開けて手を振ることもできない」。公示日の1月27日、北海道内のある候補の陣営関係者は頭を抱えていた。

 北海道の広大な選挙区を回るのに選挙カーは欠かせない。ただ、冬場は道路の凍結によるスリップや雪にタイヤがはまるスタックなど危険と隣り合わせとなる。道路脇に除雪された雪が積まれて幅が狭くなる道も多く、「街宣車が交通の邪魔になれば批判の的だ」と不安の声も相次いだ。

 有権者に政策を訴える街頭演説も雪や寒さに阻まれた。ある与党関係者は「人は街頭を歩いていないし、歩いていても止められない。雪の中でやったら動員疲れにもつながってしまう」と困惑顔。雪の中、JR札幌駅前で演説した候補者の陣営スタッフは早朝から会場の雪かきに追われ「普段の選挙と違い、屋外集会のハードルは何倍も高い」と疲れをにじませた。

選挙期間中、雪が降る中で演説する候補者や応援弁士ら=札幌市中央区で2026年1月31日午後1時10分、後藤佳怜撮影

 札幌市中央区の大通公園は定番の演説会場だが、4日から開催の「さっぽろ雪まつり」の会場として雪像が立ち並ぶため、今回は使えなかった。代わりに札幌駅前通地下歩行空間(チカホ)を練り歩く候補者も目立ったが、ある陣営幹部は「雪像に演説しても仕方ない。ただ、チカホは観光客ばかりで訴求力は未知数だ」と途方に暮れていた。

 有権者からも困惑の声が上がる。8日、夫に支えられながら札幌市中央区の投票所を訪れた女性(83)は「車で来たが、駐車場から投票所までの道が凍っていて、転びそうになり大変だった」と話した。

 「札幌市中央区明るい選挙推進協会」では国政選挙の際に配る啓発用ティッシュの準備が間に合わず、代わりにポスター掲示場が雪で破損していないか見回った。だが、会員は高齢者が多く、自宅の雪かきにも困っており一部地域しか回れていない。

 矢橋潤一郎会長は「候補者の演説を街で聞く機会は明らかに少なく、雪のない地域と格差がある。投票率に影響するかもしれない」と指摘。「じゃあSNSだといっても、動画がうまい人や資金力がある候補が有利になる。それでいいのか」と選挙のあり方に疑問を示した。【後藤佳怜、片野裕之、森原彩子】

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雪の中、JR札幌駅前での街頭演説に集まった支持者ら=札幌市中央区で2026年1月31日、後藤佳怜撮影

選挙期間中、雪が降る中で演説する候補者や応援弁士ら=札幌市中央区で2026年1月31日午後1時10分、後藤佳怜撮影

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