退職を伝えた瞬間から職場内の対応が豹変することは珍しくない。特に、狭いコミュニティの中では陰湿な嫌がらせが起きることもあるようだ。
九州地方の40代女性は、以前派遣社員として食品のパック詰め工場で働いていた際の出来事を振り返った。センター長に退職の意向を伝えたところ、一応は了承されたものの、翌日から信じがたい対応をされたという。(文:湊真智人)
コンテナ洗浄、冷凍庫肉出しを強要「女性一人に任せる仕事ではない」
退職までの数か月間、女性は本来の業務であるライン作業から外され、一方的に雑用を押し付けられた。
「コンテナ洗浄や冷凍庫からお肉を出すなど、どう考えても女性一人に任せる仕事ではない」
肉体的な負荷が高い作業への配置換えは、安全配慮義務の観点からも疑問が残る。
さらにセンター長の攻撃は精神面にも及んだ。あるとき別の従業員のミスで、洗浄室の換気扇がつけっぱなしになっていた。するとセンター長は、非のない女性を「頭ごなしに」叱りつけたのだ。
「(私が謝ると)『すみませんじゃないよ』と怒鳴られた。なんと言えば良かったのだろう……」
言葉の通じない相手を前に、女性は途方に暮れるしかなかった。そもそもこのセンター長には“派遣差別”の気配が色濃くあったようで、
「私が正社員の方と揉めてトラブルになった時にも、正社員の方の味方をしていました」
と振り返る。そこに女性の退職宣言が重なり、態度をいっそう硬化させていたのだろう。女性は「派遣の扱いなんてそんなものですよね」と諦めの境地にいた。
センター長の独裁「弱い立場の人は徹底的に潰すタイプ」
センター長は「40代手前で若くしての」就任だったという。しかしそのマネジメント手法は極めて稚拙であった。
「元々この人は自分より弱い立場の人を徹底的に潰すタイプの方でした。上の方にはペコペコ。年上の部下、特に大人しめの人には、可哀想なくらい文句を言っていました。聞いているこっちが体調崩しそうなほどでした」
それから些細なミスを責め立てる陰湿さもあったようで、靴をしまう位置を間違えただけで「ネチネチと」文句を言われたそうだ。当時、工場を覆っていた重苦しい空気を、女性はこう書いている。
「センター長が居ない時はみんな伸び伸びと仕事をしていて、工場内にいるとピリピリ雰囲気悪かったです」
当然そんな職場が長続きするはずもない。オープンしたばかりの工場だったが、多くのスタッフがセンター長を嫌って次々と辞めていったという。トップの振る舞いに難がある以上、無理もない結末だ。
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