【2月8日 AFP】開催中のミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪に対する抗議デモが7日にミラノ市内で行われ、数千人が行進する中で一部参加者が花火を放ち、盾を持った警官隊と衝突した。

さらにデモ隊は発煙筒をたいたり、警官に向けて石を投げたりしたが、警察は放水車でこれを排除した。前日の開会式に続く抗議行動はおおむね平和的だった。

デモ隊は、人工雪の使用や森林伐採、さらには金融・ファッションの中心地であるミラノの住宅危機まで、さまざまな問題を批判する横断幕を掲げた。

参加者の1人は「五輪は環境的にも社会的にももはや持続可能ではない」と声を上げる。

デモ隊は、脆弱な山岳環境に対するインフラ整備の影響や、大量のエネルギーと水を消費する人工雪の広範な使用を問題視。また、開催都市ミラノでは、富裕層の流入と税制優遇により生活費が高騰し、多くの地元住民が住みにくくなっているとの声もある。

今回の五輪は史上最も会場が分散した大会で、イタリア・アルプスの各地にまたがって競技が行われているが、山を守るのではなく道路建設に巨額投資されたと、デモ参加者の1人がAFPに語った。

デモ隊は「街を取り戻せ、山を解放せよ!」と書かれた横断幕や、「五輪が私を干からびさせる」と訴えるプラカード手にしていた。

また、米国選手団警護のために移民・税関捜査局(ICE)の一部職員が派遣されていることに対する反発も広がっており、「山を自由に、ICEを減らし、氷河を増やせ」と書かれた横断幕もあった。(c)AFP