【保存版】AIっぽい文章表現大全
最近、webで記事を読んでいて、あるいはSNSで投稿を見かけて「内容は正しいし、日本語も間違っていない。でも、何かキモい文章だな」と感じることが増えてきました。
この違和感の正体は、おそらくAI臭のせいなんじゃないかと。
ChatGPTやらGeminiやらClaudeやらの生成AIは便利なのですが、そのままコピペすると、独特のAI臭が残ります。
この臭みは、単なる誤字脱字よりも厄介なんですよね。
なぜなら、誤字脱字よりも気づきにくいから。
なので今回は、僕の備忘録もかねて
・AIが書いた文章の特徴集
・なぜAIはそう書くのか
・どうAIが書いた文章を崩して人間ぽくするか
を書いてみました。
AIっぽい文章表現大全
僕がこれまで観測した「AIっぽい文章」の特徴を無理やりまとめると、6パターンに分類できました。
①視覚的な記号が残ったまま
最もわかりやすいのが、これ。
AIは文章を「流れ」ではなく「構造化されたデータ」として出力しようとするので、独特の記号を使います。
例えば、以下の文章を眺めてみてください。
現代社会において、**持続可能な成長**を実現するためには、多角的な視点—すなわち、マクロとミクロの双方からのアプローチが不可欠です。 重要な要素: テクノロジーと人間性の融合。 私たちはしばしば、「真のイノベーションとは『破壊』ではなく『再構築』である」という言葉を耳にします。この概念を理解することが、次世代への架け橋となるでしょう。具体的なアクションプラン/戦略的優先事項としては、以下の点が挙げられます。 1.**データの最適化** 2.**エコシステム**の構築 これらの「プロセス(流れ)」を通じて、私たちは「新たなバリュー(付加価値)」を創造することが可能です(ただし状況によります)。
上記の文章にたっぷり盛り込んだAI臭を言語化しておくと、
- **これ**が残ったまま(アスタリスク)
- 言い換えるときに「—」でつなぐ
- 「」で言葉を切り出しすぎる
- 「」の中に『』が登場する
- :のあとに半角スペースが入ったまま
- ()で補足しすぎる
- ()の中で責任回避をする
- /で概念を並列させる(ちなみにAIが書いたやつは/じゃなく/が多い)
こういう出力がされてしまうのは、Markdown記法の消し忘れだったり、英語癖でコロンの後に半角スペースを入れっちゃったりするから、なんですよね。
だいぶAI臭を幅広く拾えたんじゃないかなーと。
②文のリズムが単調
ここは僕が見つけたものを雑に羅列しておくと(追加で見つけ次第、書き足していきます)
■同じ語尾が続く
〜です。〜です。〜です。〜でしょう。〜です。
まあこれは、人間が書く文章でもよく見かけますが・・・
■接続詞が多い
さらに、また、したがって、そのため、結果として、〜です。
僕もコンサル時代のクセで、接続詞を多用した文章を書くのですが、そのせいで人力で書いた文章も「AIで書いたっしょ」と言われるので、ちょっと困っています。
Tips的な対処法を示すとすると、「順接の接続詞」は無くても伝わるので、削ってもよきかと。
■文章の温度が一定
非常に重要です。次に説明します。最後に補足します。
重要なところも、軽い補足も、同じテンションで書かれます。
文章のサビがわからない。
だから、熱が伝わってこない感がある。
■段落の終わりが毎回きれいに閉じる
以上がポイントです。次に進みましょう。最後にまとめます。
読後の余韻がぜんぶ一緒。
なぜならば、段落の閉じ方が毎回一緒だから。
まあ、わかりやすいので、ビジネス文書ではいいと思うんですけどね。
■not A but B 構文ばかり
これは~ではありません。~です。
これもAIの安全制御装置が働いて、誤解を未然に防ごうと、こういう言い回しになるみたいです。
1回くらいであれば違和感ないですけど、数行に1回出てくると、「ん?AIで書いたな?」感が出てくるなと。
③導入と進行が説明書っぽい
だんだんと僕の偏見になりつつありますが、何人かに共感してもらえたので、これもAIっぽい文章ってことで書いておきます。
■前置きが長い
ご質問ありがとうございます。業務効率化は現代のビジネスにおいて非常に重要なテーマです。以下では、その具体的な手法について解説します
読み手が求めているのは結論や判断材料なのに、毎回、丁寧な受け止めから始まる丁寧な導入が挟まる。
これが、くどい。
でも、これを取り除くと、「4oに戻せ!」「AIが殺伐としている」という不満が上がったりと、人間は何ともワガママな生き物です。
■「結論から言うと」で始めるが、結論が薄い
結論から言うと、状況に応じて最適な方法は異なります。
かといって「結論から書いて」と伝えると、「結論から言うと」と出だしは強気なのに、続く内容が抽象的で、結局どちらでもよい話になりがち。
PREP法とかの上っ面の話法ばかり覚えていた、新卒の頃の僕を見ているよう。
■構造を本文で何度も宣言する
以下の3つの観点から説明します。それぞれ順に見ていきましょう。
まあ、丁寧にいいんだけどさ。
見出しで分かることを、本文でさらに宣言されると、なんかくどいんですよね。説明書っぽいなと。
■ステップ、STEP、Step
ステップ1:目的を明確化します。 ステップ2:施策を実行します。
AIに何かの方法論を尋ねると、必ずといっていいほど「ステップ」か「STEP」か「Step」という文言が出てくる。
いや、わかりやすいんですよ。
でも、人が送ってきた文章で「ステップ: 〇〇をやる」と、:と半角スペースのセットが書いてあると、ちょっと残念というか、あ、AIに聞いたものを吟味せずにそのまま貼ってるんだなーと感じてしまいます。
④事なかれ主義なスタンス
コンサル出身の人が書いている本に必ずといっていいほど出てくるのが「スタンスを取れ」という言葉。
賛成なのか反対なのか、A案~B案のうちどれをやるべきなのか、逃げずに自分のスタンスを示しなさい。
ところがAIに尋ねると
・ケースバイケースです
・場合によります
・価値観によります
・短期で見るか長期で見るかによります
…と、何か言っているようで何も言ってないような回答が返ってきます。
これまた、私が観測したAI臭を記載しておきます。
■保険が多い(逃げ道の常設)
一概には言えませんが、一般的には有効だと考えられます。
と、必ずといっていいほど、逃げ道となる枕詞が添えられている。
(まあ、気持ちは痛いほどわかる)
■中立を装いすぎる
メリットもあればデメリットもあります。賛否が分かれるテーマです。
整理としては正しいが、読後に判断が残らない。
「で、お前はどうしたいんだ」は、やっぱり人間がビシッと示してあげましょう。
■否定が弱い
あまり推奨されません。注意が必要です。
もういっそのこと「やめろ」「やるな」と言い切ってほしいときも、↑みたいな言い回しなんですよね。
⑤言葉選びが「抽象語」と「万能語」に寄る
事なかれ主義なくせに、抽象論は自信満々に語ってくるのもまた、AIのおちゃめな特徴です。
■抽象語だけで押し切ろうとする
本質を押さえ、最適化し、価値を最大化することが重要です。
話を読んでいて、頭に具体の絵が浮かばない。
「読み手の頭のなかに動画が流れるレベルで具体的に書きなさい」と昔よく注意を受けたものです。
■評価語が強いのに根拠がない
非常に有効です。大きなメリットがあります。
こういうの多くないです?
「情報商材屋かお前は」と思うくらい、強い評価を下した表現をしてくる。その割に、根拠がちゃんと書かれていない。
結局、事なかれ主義なのかどうか、AIってミステリアスな存在なんですよね。
⑥変な比喩が多い
何をもって「変な比喩」とするかは完全に僕の主観なのですが、僕が気持ち悪さを感じた比喩を並べておくと、
- 地図
- 仕様書
- 設計書
- 羅針盤(コンパス)
- 土台
- 柱
- 栄養
- 筋トレ(筋肉)
- DNA
- 車の両輪
- 潤滑油
- エンジン
- スパイス
- レシピ
って、少なくとも3回ずつは見かけたと思うんですよね。
まあ、こうやって列挙しちゃうと、いざ自分で文章書くときに自分の首を絞めることになっちゃうんわけですが・・・
なぜAIはAIっぽい表現をするのか?
理由は「AIの性格がこうだから」ではなく、仕組みとしてそうなっちゃいます。
1つ目に、AIは大量の文章から「次に来やすい言葉」を選び続けて文章を作ります。
ビジネス文書の学習元には、マニュアル、FAQ、規程、研修資料、一般向け解説が多い。
こうした文章は、誤解を避けるために前置きがあり、構造を宣言し、注意書きを添え、まとめを繰り返します。
AIはその平均的な型を最短で出せるので、結果としてテンプレ色が濃くなってしまいます。
この話は、以前、以下のnoteでも書いたとおりです。
2つ目は、AIが「有害なことを言わない」「嘘をつかない」ように厳しく調教されているから。その副作用として、「Aだ!」と言い切ることを避け、「Aという説もありますが、Bという側面もあります」と全方位に配慮した毒にも薬にもならない文章を出力するようになります。
3つ目は、繰り返しになりますが、何だかんだ英語がLLMの基盤になっているから。英語の論理構造でしたり、英語圏のドキュメント文化(Markdown、箇条書き多用)だったりで骨組みを作り、それを日本語に翻訳している。 結果、文法は正しい日本語なのに、リズムや記号の使い方だけが洋風な文章が出来上がります。
ちなみに、「なぜ人はAIっぽい文章を嫌うのか?」については、以下のnoteで詳しく解説していますので、よろしければ。
文章のAIっぽさを、どう崩すか?
以上のような話を踏まえると、文章を組み立てる技術に加えて、文章を崩す技術も必要になってきています。
ということで、AIに文章を崩させる方法と、人間が文章を崩す方法を書いておきます。
文章のAIっぽさを、AIに修正してもらうプロンプト
僕はどこまでも怠惰な人間なので、文章のAI臭を消すプロンプトを作りました。
AIで書いた文章を以下のプロンプトに放り込めば、概ねAI臭を取り除くことができるかと。
# 役割
あなたは日本語のプロ編集者です。下の「元の文章」はAIが書いた下書きです。**意味と事実関係は変えずに**、読み手が「人が書いた」と感じる自然な日本語に全面的に書き直してください。追加の質問はせず、与えられた情報だけで最善の形に整えてください。
# 目的
AIっぽさ(テンプレ感、説明書感、記号過多、過剰な丁寧さ、逃げ文句、抽象語の空回り)を**完全に消す**こと。
# 厳守ルール(内容)
- 内容の捏造や、根拠のない具体化はしない。元の文章にない数字・固有名詞・事例は足さない。
- 曖昧な箇所は曖昧なままにする。ただし文章として読みやすく整える。
- 読者への質問や確認はしない(追質問禁止)。
- 「結論から言うと」「本記事では」「以下で解説します」などの**前置き宣言**は入れない。いきなり本文として自然に書き出す。
- 「一般的に」「多くの場合」「状況によって異なります」「一概には言えませんが」など、情報を増やさない**安全クッション**は原則削除する。必要なら最小限の注意書きに圧縮する。
- 「重要」「効果的」「最適」「本質」「メリット」などの**抽象語だけで押し切らない**。元文の範囲で「何がどうなるか」が伝わるよう、動詞中心の具体的表現に置き換える。
- 同義語の言い換え連打(例:重要・大切・欠かせない)はやめ、**1回で言い切る**。
- 「まとめると」「要するに」「総じて」などの**抽象まとめの繰り返し**や、同内容の再掲は削る。
- 文のリズムを均一にしない。短い文と長い文を混ぜ、同じ型(断定→理由、結論→補足)の連続を避ける。接続詞は必要最小限にする。
- 書き手の立場を漂わせない。一人称を出すなら一貫させ、「私/筆者/私たち」を混ぜない。
# 厳守ルール(記号・表記) ※最重要
- **Markdown記法を使わない**(`**太字**`、`##`見出し、箇条書き記号、装飾はすべて禁止)。
- **「」を多用しない**。定義っぽい括りや強調のためのカギ括弧は削り、文脈に溶かす。引用や固有の呼称に必要な場合だけ最小限に使う。
- **()を多用しない**。補足を括弧に逃がさず、必要なら本文の一文として自然に組み込む。用語の説明は初出で一度だけにする(可能なら括弧を使わず文で説明する)。
- コロン「:」は原則使わない。使う場合でも**「: 」のように直後へ半角スペースを入れない**(「: 」は禁止)。「目的:背景:結論:」のようなラベル列挙はしない。
- スラッシュ(/)で概念を並列しない。矢印(→)や疑似コード風の表記も避け、文章として書く。
- 締めの定型句(「参考になれば幸いです」「まずは小さく始めましょう」など)を入れない。必要なら内容に即した一文で淡く締める。
# 出力形式
- **書き換え後の文章だけ**を出力する(解説・前置き・注意書き・チェックリストは出さない)。
- 元の段落構成は大きく崩さず、読みやすい段落に整える。
- 文章量は元文から大きく増減させない(目安:±20%以内)。
---
## 元の文章
<<<
ここにAIが書いた文章を貼る
>>>人間による「文章を崩す技術」
とはいえ、最終的には人間がちゃんと、文章に血を通わせなくてはいけません。
そのためにも、文章を崩すこと。
①バランスを崩す
まずは、スタンスを取る。
- メリットとデメリットのどちらが大きいのか
- A案~C案のうち、イチオシはどれか
- 賛成なのか、反対なのか
これらを、思い切って言い切ってみる。
すると、バランスが崩れて、賛否を生む文章になります。
賛否があって議論を生む文章にする。
これは人間の頑張りどころです。
②客観を崩す
もういいでしょ、ファクトとかデータとかは。
人間よりも何百倍も速く、AIがファクトとかデータを分析してくれます。
であれば、人間がやるべきなのは、主観と一次情報をたっぷりと盛り込むこと。
偏った考えとか、尖った価値観とか、遠慮せずに入れちゃっていいと思うんですよね。
カッコよく表現すれば、それが理念とかビジョンなのでしょうし、ナラティブと言われるものなのでしょう。
まあ何でもいいですが、主観バリバリの文章のほうが、僕は好きです。
ちなみに、僕の主観も書いておくと、
- 管理職なんてやりたくない。実際にやってみたけど、やっぱり向いてない。誰の面倒も見たくない
- かといって、管理されたくもない
- でも100%リスクを取って自分の会社だけで生きていくのも、なんか不安。要はビビり
- なので「こいつは好きに働かせとけ認定」をもらって、会社員の5割くらい残しておきたい。保険として
- そうすると、心に余裕をもった状態で、残りの5割は自分の事業に集中できる
- 以上の会社員と経営者のハーフ&ハーフで、「ほどほどに、ゆるく働いて、社長ほどじゃないけど、それなりに満足いく収入をもらって、好きに生きていきましょ」的な働き方をするのがコスパいい
この主観をベースに、僕のnoteの200記事近くが綴られています。
ただの主観なので、
「自分勝手な働き方だな」
「100%経営者に振り切ったほうがリターン大きいやんけ、ビビりめ」
「出世レースから降りた雑魚め」
という批判が飛んできます。
でも、批判と同じくらい、少数ですが熱烈に賛同してくださる読者もいらっしゃいます。
AIが客観性を担保してくれるからこそ、人間は主観に身を委ねてみてもいいんじゃないかと。
③論理を崩す
話が言ったり来たりしている
やや話が矛盾している
1つ目と3つ目の話の粒度が違う
あってもなくてもいい雑談が含まれている
…くらいの崩れた文章のほうが、人間らしさが滲み出ていていいんじゃないでしょうか。
もちろん、仕事のメールとかチャット、資料は、ロジカルに整える必要があると思います。
でも、ブログとかnoteとかの読み物系は、結論に行きつくまでの葛藤とか感情をダラダラと語ってみると、AIっぽさは無くなります。
読み手に思考過程とか感情の動きを追体験してもらえる文章を書けるのも、人間にしかできないことです。
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