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謎の男「『幸せ』なのは良いことだ……美味しい闇菓子ができるからな……」

赤いスカーフの女「もう闇菓子を知らなかった頃には戻れねぇ!!あぁ、闇菓子…!!闇菓子が食いてぇ!!」

デンテ「虜になってしまうとやめられないのじゃよ、闇菓子は。我ながら罪な物を作ったもんじゃ……」

概要

仮面ライダーガヴ』の敵組織・ストマック社が製造・密売しているグラニュート界のお菓子。

発案・開発者は経営陣の祖父ゾンブ・ストマックと、その弟(つまり大叔父)であるデンテ・ストマック

見た目は黄色と黒が混ざったような色合いをした立方体のグミのような物体。

人間の感覚ではあまり美味しそうに見えないが、グラニュートにとっては至高の美味さと快楽をもたらす嗜好品とされている。食感や成分等に関する詳細は不明だが、あるグラニュートの食レポによると、

「口に入れた途端、全身が痺れるような甘い衝撃が走る」

「いや甘いだけじゃねぇ、ありとあらゆる複雑な刺激が絡み合って衝撃が俺の舌に、腹に、心に絡みついてくる」

との事。普通の菓子と同じく甘味が主体で、他にも様々な味を感じさせる代物らしい。

またグラニュートの主食は石・鉱物なのだが、上記の食レポを見るに黒糖のような固いものというよりは「とろけるような舌触り」も連想させる。加えてグラニュートにとっては極めて依存・中毒性が強い代物のようでガヴが命と闇菓子のどちらを取るかの最後通牒を突きつけても「あり得ねぇ」「やめられるワケねーだろ」等々と一蹴されており、中毒性の深刻さが窺える。

 

詳しくは後述するが、ストマック社のバイト達に対する報酬でもあり、彼らはこれを楽しみに"仕入れ"に励む。成果主義なので質のいい素材を仕入れられれば闇菓子も増え、そうでなければ一応は貰えるが量が少なくなる。

しかし人間がバイトでお金を稼ぐのとは違って闇菓子はタバコのような嗜好品に過ぎず、なくても別に生活には困らない。にも拘らず彼らが必死でバイトに励むのも、一重に依存状態だから。

……が、その中毒性故に「もらえる闇菓子が少ない」待遇の悪さや前社長が掲げていた『質重視』の姿勢(つまり「ただ人数が多ければ良い」というわけではない)に不満を抱いているバイトや最悪ストマック社に楯突いて行方をくらましたバイトも少なくないらしい。

「スパイス」

質の決め手となるスパイスとして「人間から搾り取った幸福の感情」が大きく関わっている模様。故にストマック社の手の者(主に社に裏バイトとして雇われたグラニュート)は人間界に忍び込んで人間を拉致し、社の工場で加工する惨劇を密かに繰り返している。

ただしバイト達は単なる仕入れ役であり、工場には入れないので、直接加工に携わるのはストマック家の面々か、彼らのエージェントに限られる。

具体的な製法もストマック家の独占で普通の菓子作りに携わっていたヤングが異なるアプローチで再現できないか試行錯誤を繰り返したが全く上手くいかなかったという。スパイスにされた人間の幸福の感情の量とそこからできる闇菓子の総数の関係も不明だが、現場を任されているグロッタにとって「上質な物1000万個」は相当無茶な指示である模様。

第4話の描写から察するに、必要なのは幸福の感情のみであり、それを搾り取られた後の人間は「残りカス」として乱雑に箱詰めされ、直ぐに処分されるヒトプレス化技術導入以前は、人間を特殊な溶液の入った水槽に入れて溶かす事で原料にしていたらしい。

また、人工的に幸せの感情を植え付ける能力を持ったグラニュートが居たにもかかわらず、ストマック社の人間が誰ひとりとして再利用しようなどと考えなかったことから、恐らく一度「残りカス」になった人間は心身のどちらか(もしくは両方)に大きな影響を受け、二度とスパイスとして使うことはできなくなると考察される(第34話で大量の闇菓子を発注された時にもヒトプレスの数が足りなくなるという心配ばかりしていた)。

スパイスの質は捕獲した際の幸福度に影響され、逆に絶望した状態で幸せを吸われた人間の闇菓子は"粗悪品"の安物扱いになる事から闇菓子の価値と幸せ度合いは切っても切り離せないものとなっている。

少なくとも本編開始から十数年前までは人間をそのまま生け捕りにして眠らせていたが稀に目覚めて脱走を図るケースがあり管理に難を抱えていた。

その後、本編開始時点では人間の活動を一時停止させたまま圧縮するヒトプレス化技術が導入されており、人間の拉致が効率化されている(もっとも、ハウンドロジョーのように巧く使いこなせず、非効率な行動に走る無能もいるが)。

 

まさに"闇"の菓子

人間とは別に文化・社会を持つグラニュート界でも闇菓子は危険ドラッグのような違法なアイテムとして裏社会にしか出回っていない。

だが、軟禁生活でグラニュート界を終ぞ見たことが無かったショウマとみちるは、闇菓子を違法とする社会や道徳がグラニュート達にあった事を知らなかった。

なので表社会で労働に勤しむグラニュート達は本来闇菓子の存在すら知らず、ラキアが存在や背景を突き止めることにすらそれなりの期間を要した。

一つ購入するにも誰かしらの紹介や大金が必要な裏モノ扱いなのが実態であり、所持金が無くなれば盗んででも手に入れようとする者が少なからずいる。

そのため、現社長は富裕層を闇菓子の虜にして後ろ盾とし、表社会を含めた流通によるグラニュート社会の掌握を目論んでいる。

またデンテは「闇菓子から手を引こうとした結果、ストマック社の手の者に消されたグラニュートもいる可能性がある」と言及している。

事実、自らの意思で闇菓子から手を引こうとするも見せしめとして粛清されたバイトが存在する。これは、闇菓子の存在が公にならないようにする為の口封じも兼ねている模様。

総じて人間にとってはスパイスとして命を狙われる原因になり、一般のグラニュートにとってもドラッグの流通によって治安悪化の危険を生むという人間界・グラニュート界双方にとって迷惑極まりない代物であると言える。

しかし、ストマック社を解雇されたジープショウマと社長のランゴ達への復讐のため、ストマック家より上の名家であるジャルダック家に婿入りし、更にストマック社の機密情報を婚約者であるリゼル・ジャルダックと彼女の父親でありグラニュート界の大統領でもあるボッカ・ジャルダックにリーク。

その結果、『人間界』を新たな資源と捉えたボッカが自身の権限と闇菓子の暴露を盾にランゴを脅し、第30話にてストマック社がジャルダック家に乗っ取られてしまう。

こうしてストマック社及びストマック家の野望であり、グラニュート界を掌握する切り札であるはずだった闇菓子が今となっては自らを苦しめる弱点となってしまった。

更にボッカは近々行われる大統領選挙にて闇菓子の中毒性を使って富裕層を取り込み、己の地位をより盤石な物にしようと企んでいる為、最早ボッカにとっての都合の良い道具と成り下がってしまっていたが、そのボッカも葬られた上に最終話直前で仮面ライダー達に工場に乗り込まれてチョコドンヴァレンとアラモードヴラムによって工場が(おそらくレシピ諸共)破壊され、グロッタもニエルブもいなくなった今、もう2度と作ることは出来なくなった。その際に使われる前のヒトプレスも全て奪還され、ヴラムが殿を引き受けている間にヴァレンによって無事人間界へ運び出された。

最終的にはストマック家はショウマ以外全員戦死してしまい、ストマック社は事実上倒産してしまったが、映画での内容を見る限り、闇菓子は只他人の人生を不幸にするだけでなく、その生み出した一族さえも滅亡させてしまう程の恐ろしい品物だと改めて認識させられることとなった。

とは言え、闇菓子に情熱を注いでいたのはグロッタのみで、ランゴやニエルブは『グラニュート界でのし上がる為の手段』としか認識していなかった。

その後ショウマはグラニュートと人間、どちらが食べても幸せになれる「闇菓子」の対の存在と言える光菓子を作ることを夢として語っていた。

しかし、最後の戦いからしばらくの時間が流れた後、人間界に取り残された元アルバイトのグラニュートが人間の協力者を使って闇菓子の復活を目論んでいた事からストマック社が壊滅しても、その中毒性はとても大きい物という事が改めて浮き彫りになった。

ファイナルステージでは、祠が壊れ時間が歪んだことで蘇った創始者ゾンブにより「生闇菓子」(攫った人間をヒトプレスにせずすぐさまその場で闇菓子に加工した、闇菓子以上の依存性を持つ代物)が開発された。ヒトプレス導入前の闇菓子加工に類似しているが、ゾンブ曰く「材料の人間が幸せならもっとうまい」とのことで、ヒトプレスを用いた闇菓子同様に人間の幸せの感情が味に影響している模様。

原型

元々は珍しい材料で作ったお菓子を販売していたストマック社だが、創始者ゾンブが見つけた材料から製造されたのが闇菓子の始まりである。

当初は珍しい味のする菓子だったが、これがグラニュート界で思わぬ反響を受け、世界を支配する野望に取り憑かれたゾンブは味の改良(改悪?)と中毒性を更に高めてしまい、結果として闇菓子が広まる事態となる。なお、当時のデンテは素材の元を知らされておらず、兄に言われるがまま闇菓子の製造技術を提供していた。

余談

  • 名前の由来は、おそらく闇(闇商い、闇取引)+英語で「美味しい」を意味する「yummy(ヤミー)」と「やみつき(病み付き=闇付き)」の「菓子」からと思われる。
    • 詳細が発表されると、前述の「闇菓子を諦める!?ありえねぇ!!」「バカか?闇菓子をやめられるわけないだろ?」などといった発言から年齢層の高い視聴者からは早くも「闇菓子は違法薬物の隠喩にしか聞こえない」と感想が上がっており、実際にグラニュート界ですら危険ドラッグと同等の扱いである実態が判明している。
    • 実際に違法薬物の隠語として「キャンディー」「クッキー」「チョコ」等のお菓子の名前が使われるのは有名な話である。更にガヴ基本形態のモチーフであるグミの方も、2023年11月に大麻由来成分を含んだ所謂『大麻グミ』を食べた一般人に健康被害が相次ぎ、製造元の社長が2024年に指定薬物所持の容疑で逮捕される事件が発生している。
    • 更にはもろこれを連想させるチョコルドフォームが登場している。
      • ちなみにリアルでも砂糖依存症(2025/05/27放送のザ!世界仰天ニュース参照)など間接的だがお菓子による中毒症状は発生している。このエピソードでも極僅かだが闇菓子中毒者を連想した視聴者もいた模様。
  • 勘違いされやすいがあくまで材料(その内のスパイスだけ)は抽出された「人間の幸福の感情」である。しかしその後の人間の所在が不明なため、視聴者からは「闇菓子の材料は人間そのもの」と解釈され「コンプラを突破した『アマゾンズ』」と例えられており、『アマゾンズ』と比較されるような話題がネット上で散見されてしまっている(「人間そのもの」を材料とするのは流石にコンプライアンス上の問題があったと思われ、テレビ放送に対応して若干設定がぼかされている。握り潰されたみちるはともかく、他の被害者は命までは奪われていない可能性もある)。
    • 一方で第2話ではショウマがウィップルに対して人間はお前らに食われる為に幸せになるんじゃない!!と憤慨しており、材料が人間である実態を示唆する描写も皆無ではない。被害者の実態を知るショウマ故の発言だろう。
    • 上記の通り第4話では、『幸せの感情』を搾取した被害者を「残り滓」として処分し、彼等の最後の砦まで破壊し尽くしている。この際処理され廃棄されるヒトプレスは無数のヒビが入り白濁したようなものに変わっていた。
    • 『アマゾンズ』におけるアマゾン達は人間達のエゴによって生み出された被害者でもあり、人肉食はあくまで生存の為に必要な食事である。しかも人間を襲い喰らうことを最後の最後まで忌避しようとする者さえ少なくなかった。一方で、本作における闇菓子とはあくまで嗜好品でしかないという点でより悪辣であるとも言える。しかもコメルの例から、それを摂取した者の人格と人生をも破壊するものであり、現実における違法薬物となんら変わらないものであることがわかる。
    • 第23話の描写から、ヒトプレス化技術が開発されるまでは本当に人間が直接闇菓子の材料にされており、ある意味では「闇菓子の材料は人間そのもの」という視聴者の解釈は当たっていた
    • また、第43話ではグラニュートに関する情報を聞いた民間人が「人間を食べるために誘拐しているのか」と反応するに至った(これに対してショウマ達は否定していなかった)。流石に4クール目になってくると言い換えてぼかすのも限界ということなのだろう。
  • プロップはグミと同じ方法で作られた食用と(ハウンド役の片桐仁の感想から食感はハードグミに近い模様)、口にしないヨリのシーンで写すアップ用の2種類が作られており、アップ用にウレタンレジンで制作したが、田嶋秀樹「『ガヴ』の立ち上がりが例年より早く、冬場の気温やウレタンレジンの硬化熱で監督のオーダー通りのものが出来るまで悶絶した」と語っている。マーゲンが初めて食すシーンの撮影ではナイフとフォークを使っているが、やはり固すぎるためナイフとフォークを熱して撮影した模様。その際プロップが溶けたのか、若干断面から汁が溢れたジューシーな演出みたくなってしまっているが、劇中における闇菓子はジューシーなのかは不明。
    • その形状と色から一部ファンの間では「グミよりは芋羊羹」「闇の芋長芋羊羹」とも呼ばれている。メイン画像の作者もネタにしている。
  • 人間が闇菓子を食べたらどうなるのか現時点では不明。同様にグラニュートと人間のハーフであるショウマが食べたらどうなるのかも明かされていない。グラニュート達は硬い鉱石を主食としているためそもそも人間が物理的に食べられる・消化できる物質であるかどうかさえ不明である。
  • 現状、材料にされている人間は悪意のない者達ばかりである。だが犯罪者などの人の幸せを踏み躙って幸せを得る人間(ある種バイトグラニュートと同じ穴の狢に相当する人間)も材料にされている模様。
  • 仮面ライダー・ザ・ダイナーにて、『闇菓子!?トースト』として商品化。
    • 撮影用に使われたものとは違いチョコトーストだが、前述の通り「チョコ」もまた大麻などの違法薬物の隠語として有名なので、あながち間違いではないか。
  • プレバンにて、『闇菓子ボックス』なる商品の販売が決定された。
    • この告知の際にはキャストもXにて三者三様の反応を見せている。特にライダー側はショウマ役の知念氏ラキア役の庄司氏がある程度役に沿った反応を見せた一方で絆斗役の日野氏は素のような反応を見せている。
      • 奇しくも当時はショウマがラキアと協力し始めた一方で絆斗から距離を置かれ、尚且つ絆斗がチョコルドフォームを使っていた頃であった。更に絆斗は結果的としてチョコルドフォームの副作用でどう見ても禁断症状にしか見えない言動を見せる羽目に。日野氏はこれを踏まえたのか、それとも偶然であろうか…
  • 日常会話で美味しい食べ物を称える俗語として世間で広がっており、知念氏の妹も使っている模様。
    • なお、知念氏は兄として最後通告をすべきかファン達に判断を委ねている。
  • 放送開始頃より闇菓子モチーフのゴチゾウの登場や、ショウマが力を求めて闇菓子を食らう展開を予想・危惧する視聴者もいた。後にゴチゾウの誕生(少なくともショウマ産)は「お菓子を食した幸福」が必須条件であると判明した為、確率は低いと予想される(後にもう一人ゴチゾウを生み出せそうな者が登場したりニエルブがお菓子を媒介に人造ゴチゾウの作製が可能と判明した為再び予想されたが、放送終了まで登場しなかった)。

関連タグ

仮面ライダーガヴ ストマック家

グラニュート

お菓子 麻薬 危険ドラッグ ソイレントシステム

ロストテクノロジー:工場・製法共に失われた為、最終的にこうなったと思われる。

特級呪物→ストマック家の末路から

知恵の実前々作に登場した人間の幸せ怪人に味わせる為に作った食べ物。素材も同じく誘拐された人間(ただしこちらは正確には記憶のみである為、食べられた後でも手順を踏めば救出可能)。

ヒートヘブン:人間が材料として使用された食べ物繋がり。(なお、人間の他にある原料も使用されている。)

ガイアメモリ平成ライダー11作目に登場した変身アイテム。

こちらも闇菓子同様、薬物のメタファーとなっている他、敵対勢力である主人公の家族が開発したという点も同じ。

リオネル平成ライダー1作目の小説に登場したドリンク剤。闇菓子と同様に怪人の発明品で性質こそ正反対であるが、流通すればするほど多くの人間を不幸にしてしまう点が共通している。

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