なぜ捜索難航? 阿蘇遊覧ヘリ事故から2週間 ドローン、火山研究の専門家たちが見た「火口での活動実態」 冬ならではの厳しい条件
熊本放送
■遊覧ヘリ事故から2週間 熊本県の阿蘇中岳の火口で、大破した遊覧ヘリコプターが見つかった事故から2月3日で2週間です。しかし、今もヘリに乗っていた3人は見つかっていません。 【写真を見る】なぜ捜索難航? 阿蘇遊覧ヘリ事故から2週間 ドローン、火山研究の専門家たちが見た「火口での活動実態」 冬ならではの厳しい条件 難航する捜索活動の現状と課題を取材しました。 ■運航会社に業務上過失傷害の疑い 1月20日、男性パイロットと台湾出身の男女2人が乗った遊覧中のヘリコプターが行方不明となり、その後、阿蘇中岳の第1火口内で大破した状態で見つかりました。 この事故について熊本県警は、ヘリの運航会社で岡山県に本社を置く「匠航空」に業務上過失傷害の疑いがあるとして、2月2日までに本社や阿蘇市にある観光施設のヘリの発着場など複数か所を捜索したことが、熊本県警への取材でわかりました。 県警は、押収したヘリの運航計画や整備記録などを分析しています。 匠航空は、RKK熊本放送の取材に「関係当局による確認・捜査が進められている」と認めた上で、「引き続き誠実に協力していく」とコメントしています。 ■現場で進む「ドローンによる監視業務」とは? 一方、ヘリに乗っていた3人の行方は今も分かっておらず、事故から2週間となる2月3日も、消防と警察が火口近くで活動を続けています。 消防によりますと、そこで行っているのが「ドローンによる監視業務」です。 ヘリの上空にドローンを飛ばし、状況の変化や要救助者がいないかを確認している他、今後の活動に向けて火口内のガス濃度を測定しているといいます。 ■「データがない」火口でのドローン操縦 事故以降、監視作業が断続的に続けられていますが、ドローンの専門家は「火口の中という特殊な環境での操縦の難しさ」をあげます。 熊本県ドローン技術振興協会 上村雄二郎 理事長「阿蘇中岳は1500mほどあるので風の影響がある。火口は温度が相当高い可能性もあるし、湿度も高いだろうと。そういう条件に対応できるのか。多分、(ドローンを飛ばすうえでの)データがない」 火口内の環境が操縦に与える影響を知るため、ドローンを段階的にヘリに近づけていく必要があるといいます。