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「頭の回転が速い」とはどんな状態か?
話の理解がやたらと早い。1を聞いて10わかっている、あの感じ。 何を質問しても「あ、それは、こういうことです」と即答してくる、あの感じ。 いわゆる、頭の回転が速い、あの感じ。
よく「頭の回転が速い」と検索すると、頭の回転が速い人の特徴ばかりがヒットしますが、それはあくまで表面上の話です。 我々が知りたいのは、頭の回転が速い人の「頭の中で何が行われているか」のはず。 てことで、僕なりに言語化にチャレンジしてみました。
図にすると、↓のとおりです。
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「表面的な頭の回転の速さ」を真似しようとしても無理

頭の回転にも、表面上と水面下の話がありまして。 よく目にしている ・話の理解が速い ・何を聞かれても即答できる ・トラブル発生時もすぐ解決策を出せる …みたいなことは、あくまで「頭の回転が速い人の特徴」にすぎません。
表面的な特徴ばかり真似しようとしても、
  • 話の理解を速くしよう →途中で話を遮ったり、曲解したりしてしまう。すると「あいつは話を聞いてないし、理解もしてない」とレッテルを貼られる
  • 何を聞かれても即答しよう →上滑りした薄っぺらい回答ばかり返答してしまう。すると「あいつは何も考えていない口だけのやつ」とレッテルを貼られる
  • トラブル時もすぐ解決策を出そう →的外れで場当たり的な解決策しか出せない。すると「あいつは火消し対応どころか火に油を注ぐだけだ」とレッテルを貼られる
と、大げさに書きましたが、頭の回転が速い人の表面上だけ真似しようと思っても無理な話です。 本来、目を向けるべきは、頭の回転が速い人の「頭の中で何が行われているか」のはず。

「水面下の頭の回転の速さ」を真似すべき

ということで、表面上ではなく、水面下に目を向けてみましょう。 頭の回転が速い人の頭の中は、いったいどうなっているのか?
相手の話を受けて、何を答えようか、脳内検索をする。 その際に、
  • 脳内検索のためのキーワード・手がかりが揃っている状態
  • キーワードで検索したときに一言一句正確じゃなくても、類義語でもヒットする状態
  • 何を検索してもヒットするくらい、データベースが膨大である状態
この3つが満たせていれば、相手に何を聞かれても、脳内検索して、適切な回答をすぐに引っ張りだせるようになります。
上記の3つを言い換えると、
  • 問いの引き出しが多いこと
  • 知識や経験を汎用化させていること
  • 知識と経験をたくさん蓄積していること
これが、頭の回転が速い人が頭の中でやっていることです。
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以下、大事な順に説明します。

①知識と経験をたくさん蓄積しておく

当たり前ですが、頭の中のデータベースが空っぽな状態では、どれだけ知能指数が高かろうと、何を聞かれても応答することはできません。 まずは、知識と経験を人よりも多くインストールしておくところから。
例えば、三菱UFJリサーチ&コンサルティングの事例が面白かったので紹介したいのですが、新入社員に課題図書を課しているそうで。
特に最初に読むよう言われているのが、『世界標準の経営理論』という800ページ超の鈍器本なんですね。
コンサル会社に入ると、新卒1年目であろうと、対峙するクライアントは部長職や役員クラスになります。 そういった方々から何を聞かれても、即答できる状態にしておかなくてはならない。 経験値では勝てないわけですから、そのビハインドを知識量で補う必要があります。
あと、僕が大尊敬している高松智史さんの『コンサルが「最初の3年間」で学ぶコト』でも痛烈な教えが記載されていまして。
「調べる」のポイントと言えば、もちろんこれ。 根性です。何から何まで隅々まで調べる根性。 根性があれば、本当になんとかなります。 もちろん、思考の技術的には色々あるのですが、ジュニアメンバーのそれなんてたかが知れていますし、そう簡単に技術は磨かれません。 (中略) このページ見ましたか?(見てないでしょ?) この言葉が放たれた瞬間、信頼は失ってしまいます。 このグーグル検索という、やりようによっては「ただただ調べるだけで価値が出る。やるだけで素晴らしく感謝される」という作業でポイントを稼げないとすると、若手、ジュニアとしては得点を取るところが無くなってしまう。 だからこそ僕は、 Goooooooooogleまで調べ切らねばならない のです。「次に」を押しまくり、グーグル先生が嫌になるくらい調べ切らねばなりません。 『コンサルが「最初の3年間」で学ぶコト』より
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これくらい知識をインプットし尽くしておけば、何を聞かれても嫌でも「あ、それはXXXによると、〇〇〇ですよ」と即答できるようになります。
そして、大変恐れながら、僕も割と「頭の回転が速いですね」「何を聞いても答えが返ってきますね」と言われることがあります。 まあ、毎年300冊も無駄に本を読んでいたら、嫌でも知識の引き出しは増えます。 いろいろ知識を知っておくと、大して地頭がよくなくても「頭の回転が速い」と勘違いをしてもらえるので、ラッキーだなとつくづく思います(笑)
・・・何を言いたかったかというと、時間さえかければ、知識量を増やすのは誰でもできるので、難易度としては高くないかと思います。 なので、「頭の回転を速くしたいけど、何をすれば」と迷っている人は、とりあえず大量インプットをしてみてください。これが、一番再現性高いので。
・・・とはいえ、「そんなに時間をかけてられないよ」という人もいらっしゃると思います。 その場合は、時間あたりの「経験の濃度」を上げる必要があります。 知識と経験のデータベースが大事という話をしましたが、 何かを聞かれたとき、何か新しいことに取り組むとき、 自分の脳内データベースから取り出すスピードが速いのは
知っていること<<<<やったことあること
なんですよね。
同じ数学の問題であっても、 問題集で読んだことあるだけのものより、 実際に解いたことあるもののほうが、 早く解法を思い出せますよね。
だから、知識よりも経験を追いかけたほうが効率的です。 では、どうやって経験を追いかけるか。 その話は↓の記事で解説していますので、後ほどご参照ください。

②知識や経験を汎用化させておく

ただ、知識を学びっぱなしにしておいてはいけません。 経験しっぱなしでもいけません。
例えば、A社との商談が上手くいって、受注できたとします。 この経験自体は素晴らしいものです。 ただ、この成功体験を、B社との商談でも、C社との商談でも、同じように再現できるようにするためには、「なぜ成功できたのか?」を応用可能な状態で言語化しておく必要があります。
ただただ、「A社のXXXさんは日本酒の話題が好きだから、商談の冒頭のアイスブレイクでは、最近美味しかった日本酒の話をすればよい」と個別具体的な話だけで終わらせるのはもったいない。 これを、 ・相手が好きな話題は何かを把握しておく ・相手が好きなことについて自分も体験した状態にして共通点を作っておく …くらい、汎用的な方法論に昇華させておいたほうが、他の場面でも応用がききやすくなります。
では、どうすれば、知識や経験を汎用化できるのか?
1つ目は「構造化」です。 自分が得た知識や経験を体系立てて整理しておくこと。
例えば私の場合、本で得た知識や業務で見聞きしたことを、次の体系図で整理して、メモとして保管しています。
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昔はEvernote、今はNotionとこのnoteにメモを綴っています。 いずれのメモも、↑のような「体系図の中の位置付け」を明確にしたうえで保管しています。
構造化の方法論については、以下のポストでも詳しく解説いたしました
もとやま
@ysk_motoyama
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「構造化」とは結局なにをすることなのか
「もっと構造化して考えようよ」 職場の頭よさげな人に、一度は言われたことある言葉でしょう。 でも、「構造化とはこういうことで、具体的にはこうやるんよ」と教えてくれる人、ほとんどいないんですよね。...
2つ目の「意味づけ」について。 自分が業務で経験したことに対して、 成功要因はなにか? 失敗要因はなにか? …を常に意味づけしていくと、成功パターンは再現しやすくなりますし、失敗パターンは繰り返さずに済むようになります。 意味づけの詳しいやり方は、以下のnoteで解説しています。

③問いの引き出しをたくさん持っておく

頭の回転を速くする3つ目の方法は、問いの引き出しをたくさん持っておくこと。
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いくら脳内データベースを質と量ともに充実させたとしても、そこから適切な情報を引っ張ってくるためには、「どの言葉でデータベースを検索するか?」が大事です。
そのためにも、答えを引き出すために必要な情報を、相手から引き出さなくてはいけません。
この「1を聞いて10を知る技術」については書くと長くなってしまいますので、↓みたいな
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話を以下のnoteにまとめておりますので、よろしければ。

まとめ

以上、まとめておきましょう。
「頭の回転が速い」とは、どういうことか?
  • 表面的には「話の理解が速い」「何を質問されても即答する」のようなイメージが先行しがちだが、着目すべきはその手前。頭の回転が速い人の「頭の中で何が行われているか=水面下」に目を向けるべき
  • 頭の回転が速い人の「頭の中で何が行われているか」は、次の3つ 知識と経験をたくさん蓄積していて、データベースが充実していること…① 知識や経験を応用可能な形に汎用化していること…② 相手から情報を引き出すための「問いの引き出し」をたくさん持っておくこと…③
  • そして、上記3つについて何度も何度も自分の頭で考えた経験を有していること。結局のところ、頭の回転の速さは「累積思考量」の表れにすぎない。①~③を何回使ったかが、頭の回転の速さを決める
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