いいか、しんのすけ。
生産技術は「人を減らす仕事」だと思われがちだ。
だけどな、実際に生技が見ているのは、人の数そのものではなく、安全・品質・再現性・安定性、そして投資対効果なんだ。
生技は、技術紹介やニーズ、ベンチマークのヒアリングを受けることが多い。
生技が望むことが多い内容は、
「加工を安全に、品質良く、早く、安くできる
シンプルで入手しやすいもの」なんだぞ。
一方で、求められる答えは、
『価格は高く、構造は複雑だが、特定条件下では買うメリットがあるという生技の実績』であることも多いんだ。
特に、外部からは生産技術が人を削減する職種のように見られることがあると感じる。
実際の生技の役割は、良い製品を、持続可能に生産できる環境を設計・構築することだ。
ここに生技と外部の間で大きくズレが生じてるわけだ。
生技は、人を減らすことを目的にはしない。
ばらつき・属人性・外乱を減らした結果として、
人の介在を減らし、その上で投資対効果が見合うかどうかを判断するんだ。
一見同じように見えて、ニュアンスは全く異なるんだぞ。
結果として、人がいた方が良いのであれば、
生技は普通に「人がいた方が良い」と判断するわけだ。
だからこそ、
「人を減らしたい」という目的だけの要望ほど、
生技はしかめ面をするんだぞ。
人を減らすこと自体がゴールになった瞬間、
安全・品質・持続性・安定性は簡単に崩れる。
目先の投資対効果を守るために削られる対象は、安全・品質・持続性・安定性といった、効きが遅い投資だからな。
生技は、人を減らす職種ではない。
良い製品を作る。
そのために良い環境を作る。
ただそれだけなんだぞ。