担当アイドルが武道館に立った日の話〜1日目〜
前回の記事の要約!
担当アイドルが武道館に立つことが決定した某プロデューサーが、そのライブを最後に引退を考え始めたよ! でもなんやかんやで辞めるのが惜しくなってるよ! 優柔不断だね! 以上!
以下本編!↓
6.T•F•T!! T•F•T!!
地方在住プロデューサーの朝は早い──
ということで1月24日は午前4時起きでした。もはや朝というより夜ですわこんばんは
別に新幹線使えばこんなに早起きする必要はないんですが、チケ代やら購入したグッズのことを考えると極力出費は抑えたかったので今回は却下
事前整理券も今回はないようだし、夜行バスで早朝に東京入りして物販待機、ってのも考えたんですが、寝不足の頭で千早の記念すべき舞台に臨みたくない、ということで前日早めに就寝して充分な睡眠をとった上で、昼行便を利用して昼頃の東京入りという予定を組みました
恐る恐る自室の窓のカーテンを開けると、若干の雪模様……やばいか? と思いつつ天気予報を確認した限りでは積もるほどではなさそうなのでセーフ!
……と自分に言い聞かせて家を出発
日頃の行いの賜物か、車で移動しているうちに雪の勢いは弱まり、仙台駅に着く頃には止んでおりました
"冷たい"を通り越してもはや"痛い"レベルの寒風に晒されながらバス停で待つことおよそ10分。定刻通りに到着したバスにいそいそと乗り込み、バスは一路東京へ
車中では予習復習を兼ねて、先日配信された『THE FIRST TAKE』を観返し、早速己の涙腺にダメージを与え、今後の展開に慣らしておきます
……それにしてもよもやよもや。過去にVTuberさんが出演される前例があったとは言え、TFTにアイマスが参戦する日が来るとは……武道館公演のプロモーションって意味でも、最高のタイミングだったと思います
どちらのパフォーマンスでも、これまで仲間たちと歩んできた日々を懐かしむように、培ってきた絆を慈しむように、万感の思いを込めて歌っている姿は何度観ても泣けてきますね
『約束』のラスサビで、「君と仲間に」でこちらに目配せしてくれるところだったり、かつて「ステージは歌が第一、ダンスの必要性が見出せない」くらいのスタンスだった千早が振りつきで楽しそうにマスピを歌ってる姿に、過去を受け入れ、仲間に救われ、歌うことが大好きな本来の自分を取り戻したっていう、二十年間の彼女の歩みと成長が垣間見えた気がして
ひょっとして、Pにそういう、"時間の積み重ね"を感じさせることで、観てる我々の中の"如月千早"の実在性を高めるための今回の選曲だったのかなとかなんとか真面目なことをうだうだ考えたり考えなかったりしながら、バスは順調に東京へ向けて走っていくのでした
7.その日、アイマスPは思い出した──
幸い、高速バスの道中も雪の影響は殆どなく、定刻通りに東京駅に到着
会場オリジナルCDは欲しいけど、最近のライブの傾向的に午後から行っても余裕で買えるだろうということで、武道館に向かう前に腹拵えを。この日のお昼はなんとなくおうどんにしました。深い意味はありません
九州系って言うんですかね、コシがあると言うよりもちもちする感じで美味しゅうございました
腹も膨れたところでいよいよ武道館へ。九段下駅で電車を降り、プロデューサー有志が掲出した応援広告をパシャリ↓
同僚Pと思しき方達と共に駅から地上に出て、いよいよ本日の舞台である武道館に到着
凄いな……本当に今日これから千早が一人で武道館に立つんdいやちょっと待ってなんかすげえ人並んでる
予想外の事態に感傷に浸る間も無く慌ててCD物販に並んだんですが、自分が並んだ13時の時点で列の長さが武道館を半周してました……いやびっくりでした本当に。しかもそっから減るどころかどんどん伸びてくもんだから怖い怖い。最終的に会場オリジナルCDのみならず、販売されていた旧譜作品まで枯れることになるとは……本当にね、千早の人気が怖い汗
冬空の下、寒風に晒され、コートの襟を合わせながら、「そういやコロナ前のアイマス物販っていつも大体こんな感じだったわ……」と懐かしい気持ちに浸りつつ、"如月千早"が持つポテンシャルの高さを改めて実感して内心ニチャついておりました
8.まもなく開演です!
列に並んで2時間半。どうにか無事CDを手に入れてご満悦の仲谷さん
休む間もなく、そのまま開場待機列へと移動。
今回、幸運なことに両日共に限定メモリアルグッズ付きのチケットに当選していた仲谷さん。キービジュアルが印刷されたメタリックプレートを受け取っていよいよ武道館入りを果たします
さて気になる一日目の座席は……1階南西スタンド!
これまで武道館に足を運ぶ機会は何度かありましたが、その中でも一番の良席でしたね
ウッキウキで会場内に足を踏み入れると、まず目に入ったのは円柱状のスクリーンに囲まれたセンターステージと、そこから会場を二分するかのように伸びる花道。そして、そのステージを取り囲む形となる座席でした。 この全ての座席をたった一人のアイドルが埋めたのか、と思うと感慨深いものが……
ステージの中央に千早が立っている光景を想像しただけで、誇張抜きで胸が熱くなったのを覚えています
アイマスライブの開演前と言えば、いつもは待機音楽としてコンテンツ関連の楽曲が流れていたりするもんですが、この日は何度かミリシタとツアマスのプロモーション映像が流れた後は、オーケストラがチューニングしているかのような楽器の音色が微かに耳に届くのみ
独特の雰囲気に、今まで感じたことのないような緊張感と高揚感を覚えつつ、今か今かとその時を待っていると、唐突に消える照明
気泡やマリンスノーと共に、海の底に沈んでいくかのような映像が中央の円柱スクリーンに映し出されます。壮大な音楽が流れる中、やがて映像は海中から満点の星空に変わり、浮かび上がるライブタイトル『OathONE』……十ヶ月間、あるいは十数年間待ち望んだ夢の舞台。アイドル如月千早の挑戦が、遂に始まりました
9.Day1感想
終演後に公式さんが投稿して下すったセットリストがコチラ↓
「今日は歌で、みなさんに私──如月千早を伝えたいと思います」
最初のMCパートで千早が言った通り、これまで彼女が歩いてきた道程を辿るような、そんな物語を追体験させてくれるセットリストになってましたね。ブロック毎に内容を象徴するようなタイトルをつけてることからも、そういった意図が伝わってきます。とは言え、そんな担当P泣かせの構成を抜きにしても、我らが765プロの誇る歌姫の多様な魅力を、千早のことをまだよく知らない方でも存分に味わえる、贅沢な内容となっておりました
さてこっからは各ブロックごとに感想を綴っていきたいと思います。あくまで仲谷汐個人が抱いた感想ですから、正解不正解なんてもんはありません。あなたがあの場所で、あるいは配信で感じた"それ"があなたの感想です。
……なのでこの記事は「文脈大好き深読みオタクが終始妄想垂れ流してて草」くらいの気持ちで流し読みして頂ければ幸いです
1-1.心壊
心を壊す、もしくは壊れた心でしょうか。ブロックのタイトルは多分当て字なんで、しんかい=深海って意味も込められてそう……心が壊れそう……だよ……マリオネット? Overtureが終わると、如月千早の代名詞とも言える『蒼い鳥』のイントロが流れると同時に円形スクリーンがせり上がり、中央にはキービジュアルの蒼いドレスを身に纏った千早の姿が……期待していた以上の光景が眼前に広がりました
曲が始まったにも関わらず、自分も含めた殆どの観客が立ち上がろうとしなかったのがとても印象的。曲中での会場中のペンライトの動きもどこか緩慢で、あの場にいた誰もが、千早の姿と歌唱に心を奪われている様子でした
ここから『静かな夜に願いを』、『9:02PM』とバラードナンバーが続いてくんですが、切なげな千早の表情と歌唱があんまりにも綺麗でさぁ……曲終わりの余韻の心地良さに思わずため息が漏れたところでいきなり始まる『目が逢う時』。あまりの緩急に早くも仲谷さん頭真っ白になってました。まだ始まったばっかなのに満足度高過ぎんぞどうなってんだマジで
さて前述の通り、このライブ全体で"如月千早"っていう一人のアイドルの物語を表現しようとしているのであれば、このブロックはどういう意図があったのかな、と考察したくなるのが僕の悪い癖
4曲に共通するところ、というと"孤独感"とか、そう言う感じでしょうか。『9:02PM』『静かな夜に願いを……』は愛しい誰かの温もりを乞い願うような雰囲気があって、『蒼い鳥』『目が逢う瞬間』はそういった心を振り切って前に進もうとする決意を感じる……ような?
誰よりも歌うことに真剣で、それ故に周囲から孤立してしまう。そこに一抹の寂しさを感じているものの、それでも自分の全てである"歌うこと"を優先するっていう……社長にスカウトされる前、アイドルになったばかりの千早の心情を表すブロックになっていたように思います
……まぁライブからそれなりに日が経った今だから、こんな感じで真面目ぶって冷静に考察してますけどもね。当時の仲谷さんにそんな余裕あるはずもなく、なんなら千早がまだ出てきていないOvertureの映像の時点ですでに涙腺崩壊。『蒼い鳥』以降は「すっげぇ本当に千早がいる……」と、半ば呆然としながらステージに見惚れておりました、はい
1-2.哭諷
MCを挟んでの第2ブロックは、ムーディーだった前ブロックから一転、アップテンポな楽曲たちで会場のボルテージを引き上げていきます
ブロック名は"こくふう"……黒風でしょうか。耳慣れない言葉だったので調べてみたんですが、「砂塵を巻き上げて空を暗くするような旋風、暴風」だそうで……で、ここに泣き叫ぶことを意味する"哭"の字をあてていると……はいはい成る程??
訥々とした語り口のMCから、『Arcadia』の歌い出しが聴こえてきた瞬間、鳥肌がもうぶわっとね。そっから畳み掛けてくるような『inferno』よ。ぶち上がる炎と間奏の千早ソロver.高速詠唱がまーーーたかっこいいのなんの……と余韻に浸る間もなく、間髪入れずに響き渡る『relations』イントロのギターソロ。会場のそこかしこから悲鳴じみた歓声が上がります。1コーラス目から追っかけコールが聴こえてきて、「そうかこんだけ新規Pが増えたんだなぁ……」と感慨深いものを感じたり。20年経っても未だに人が増えてくるコンテンツって、改めて考えると凄いよなって……
そして今ブロックのトリを飾ったのは『Fate of the World』!
ほぼ青一色に染まっていた客席の中、ここぞとばかりに赤と黄緑のライトが光り始めてね……君ら最高かよ……! と思いながら、公式グッズの青&白ペンラしか持ってこなかった己の浅はかさに、感動と後悔の入り混じった涙を流しておりました
今ブロックはプロデューサーと本格的にアイドル活動を始めてすぐの頃の、千早の姿を想起させられますね。歌への情熱が強過ぎて、それ以外が目に入らない。ただただ前しか見ていない頃の千早。その才能と危うさに、最初は惹かれたんだと思い出させられました
4曲とも、何かを求めてるんですよ。理想郷だったり、"あなた"の愛だったり、あるいはあなたの存在そのものだったり……そのためなら犠牲を厭わない、なりふり構わない必死さも感じられます
ブロック名の通り闇雲に、周囲に砂塵を巻き上げながら、己が求めるもののため必死に進まんとする。当時の千早の悲壮な決意が伝わってくるかのようなセットリストでしたね。そういや出会ったばかりの千早ってそんな感じだったかもなぁ……なんて、アーカイブ配信を見返しながら懐かしい気持ちに浸っておりました
……え、ライブ当時の心境?
ここでinfernoか……"ちはゆき"の気配を感じる……! え、そっからの"ちはみき"でござるか⁉︎ ……春香もキタァ! 信号機だ!!!!
大体こんな感じですよ。楽しそうでしょ? 実際めっちゃ楽しかったです
1-3.再醒
このライブの、そして如月千早の物語の転換点、といった雰囲気の楽曲で揃えたブロック。読んで字の如く、千早にとっての再びの目醒めであり、再生でもある一幕だったのかなと
MCパートが終わってさて次は何がくるんだと身構えていたら、静寂に包まれたステージで千早が『眠り姫』を歌い始めたもんだからもうね……感嘆の叫びが出そうになるのを必死で堪えました
アニメ21話の感動の一幕を再現するかのような演出が、アニマス大好き仲谷さんに特効だったのは言うまでもなく。静まり返った会場に響き渡る千早の歌声に聴き惚れながら、思わず天を仰ぎました。こんなんアニマス観てたやつ皆泣きますて
アニメではサビ辺りでスタッフが改心して音が入るんですが、今回は1コーラスを完璧に歌い切ったところで伴奏がスタートしました 何やってんだ俺……次のタイミングで音出s……いやワンコーラス行くぞァ!!!!
こんな演出、きっと千早にしか出来ません。逆に言えば、千早になら出来る。全ての装飾を取っ払い、その歌声だけで武道館の観客を全員魅了できるはずっていう、千早への信頼があるからこその、挑戦的な演出でしたね
続いて披露されたのは『Snow white』。この辺りからステージ上の千早の歌声や表情が、柔らかくなっていったように感じます。この曲も次曲の『LOST』も、どちらも愛する人との別れがテーマの歌ですが、その曲調や声色から滲み出るものは悲しみとか冷たい感情じゃなくて、どこか暖かみがあるんですよね。喪失からの再起を歌う『眠り姫』を経て、過去に向き合うことで、純粋に歌が好きだという、自分の原点を思い出したって感じの、心の動きを意識した流れなのかなと想像してみたり
あと『LOST』はミリオンの6thライブで紬、瑞希、志保のクール系美少女ユニット『EScape』がカバーしてたんですけども、このユニットの劇中劇に千早が出演してましたんでね。『Snow white』もミリの方で追加された曲、ってこともあって、その辺りの繋がりも意識した選曲だったんじゃなかろうか……だとしたらありがたいね……
そしてブロックの最後に披露された『隣に…』がこーーーーーれまた良過ぎて……
前二曲と同じく別れがテーマの曲ですが、この曲は愛する人との"死別"っていう、関係性は違えど千早と重なる部分があるもんだから……『LOST』の最後の歌詞「泣いていいよね……」からの、喪失の悲哀をストレートに吐露するこの曲へ繋げる流れは巧いなぁ、と振り返ってみて感銘を受けております、はい
あ、ここでちょっと感想から横道に逸れますが、今回とにかくステージ演出が凄かったんすわ……
千早の衣装的にも曲の雰囲気的にも、千早の表情や細やかな仕草をじっくり観察できてよかったものの、激しいダンスみたいな動き自体は控えめなんですよ。ただその分照明や背景映像、フレイムジェットによるステージ演出が補って余りあるほどに楽曲を盛り上げる盛り上げる……『眠り姫』の、アカペラ後に曲が入った瞬間、一斉に蒼く輝くステージがもう"荘厳"、この一言に尽きます
個人的に好きなのは『眠り姫』2コーラス目のサビ前のスポットライトの動き。現地で観てて、あまりのカッコ良さで涙出ましたもん
幕間.千早が歩いた日
『隣に…』が終わり、拍手に包まれながら暗転するステージ。暗がりの中、円形スクリーンが降りてくるのが確認できたので、まさか休憩パート設けてるんか……? と困惑していたところに、円形スクリーンに再び映し出される水面と星空。優しげなメロディと共に耳に届いてくるのは……靴音?
次の瞬間、目に飛び込んできたのは中央のスクリーンからゆっくり出てくる千早の姿でした……はい???
会場中が驚きでざわつく中、観客に手を振りながら舞台袖へと歩いていく千早。
こん時の仲谷さんの心境といったらね、タイムマシンで過去に戻り、存命中のお婆ちゃんを見つけた時ののび太と同じ、といったら伝わるでしょうか?
本公演ではSONYの最新ロボット技術を用いた演出が使われる、ってのは知っていましたが……いや技術の進歩は恐ろしい。
【ニュースリリース配信】
— バンダイナムコエンターテインメント公式 (@bnei876) December 23, 2025
「アイドルマスター」如月千早武道館単独公演「OathONE」にて、
ソニーの最新ロボット技術を活用した演出が決定!
詳細は以下よりご確認ください。https://t.co/mbaEi4zKTE pic.twitter.com/PgqxyUNHYR
ちょっとメタい話をさせてもらうと、移動式の大型スクリーンロボ(?)に映し出された千早が花道を通っていったんですが、その歩みに全く違和感がなかったんですよね。凄い自然に歩いているように見えたと言うか。初日は会場が暗く、多少距離があったこともあってロボが見えなかったもんだから、本当に何が起きてるのか分からなかった。
で、二日目はまぁその……結構近い距離からその様子を見ることができたんですけどね。驚いたのが、千早のモーションに合わせて、スクリーンロボが移動速度を調節してるんですよ。千早が手を振ったり、足元の水をすくうような仕草をして歩幅が小さくなると、ロボの移動がゆっくりになるっていう……何を言ってるのかわからねーと思うが以下略
本当に素晴らしく、恐ろしいものの片鱗を味わったロボ……
1-4.声廻
武道館をざわつかせた幕間を経て、如月千早の物語は第二幕へと進みます。この後のブロック名も踏まえて考えるなら"星海"って意味もあるんでしょう。真っ暗な海の底から始まった物語は、翼を得たことで空へと舞い上がり、やがて星の海を目指すことになると……Overtureで流れた映像はこの公演を象徴するものだったんか……?
耳慣れないギターソロと共に、円柱スクリーンに映し出された満月が空へ登っていくと、ステージには新たな衣装に身を包んだ千早の姿。そうかこれが新曲『輝夜』か……!と身構える仲谷さん
お分かり頂けるだろうか
この男、この時点でまだ輝夜を聴いていないのである……!
……いやだって武道館公演のために作られた担当アイドルの新曲よ? どうせなら初めては武道館のステージで聴きたいじゃないですか
まぁそういった考えのもと、無事武道館での初披露の瞬間に予備知識なしで立ち会えたわけですがね。ステージを観ていたら、知らぬ間に静かに涙がツー……っとね、頬を伝っておりました。嗚咽とかじゃなく。
以下あくまで個人の見解なんで、読み飛ばしても全然OKです
『ミリオンライブ』で追加された4曲のソロはちょっと一旦置いといて、OFAのEXシナリオと共に追加された楽曲『細氷』は、『蒼い鳥』から始まる、『アイドルマスター』の如月千早の歌のひとつの集大成、到達点だと思っておりまして。ここで千早の新たな曲が来るとしたら多分、これまでの曲とは違う方向性、がらっと雰囲気を変えてくるんじゃなかろうかという予想は立てておりました。で、実際この予想は当たっていた、というか予想を上回ってきましたね。
アコギを主とする、音数の少ないフォークミュージック。荘厳で豪奢な伴奏と共に歌い上げてきたこれまでの千早曲の対極、と言えるレベルの方向転換。
ただ、何と言ったらいいのか……ここまでもうまく言語化できてるとは思ってないんですけど、装飾を極限まで削った、本当に素朴なこの『輝夜』っていう曲は、『細氷』という一つの到達点に至った千早にこそ、おあつらえ向きな一曲だと感じられたんですよね。
大きなステージで大成功を収めた日の終演後。家に帰った千早がベランダで一人、月を見上げながら口ずさんでいるような……そういう、感動のエンディングを迎えた後のスタッフロールみたいな情景が頭に浮かびました
閑話休題。
何度も触れるけど、今回も舞台演出がまた良い仕事しててさぁ……円柱スクリーンに映る月を見上げながら、これまで聴いたことないようなあったけぇ声で千早が歌ってんすよ……仲谷さんにとっても、忘れられない新曲披露のステージとなりました
そんな感動に浸っているところに、続いてそっとお出しされる『my song』……もうやめて……仲谷さん干からびちゃう……いやもう手遅れか
ここまでのセットリストを経てきたからこそ、仲間への感謝を伝え、新たな一歩を踏み出さんとするこの曲が、尚のこと胸に沁みてきます
会場オリジナルCDの収録曲リストを予め見ていたんでね。「ひょっとして今日来るんか?」と予想はしてたんですが、それでも『Kosmos, Cosmos』の特徴的なイントロが聴こえてきたときはやはり驚きましたね。そして曲入りと共に、ステージ中央の千早のもとに集うのは、SONYさんの最新鋭ロボット『gloovots』
この後、本日の影のMVPと言ってもいいレベルの大活躍を見せてくれる彼女(仮)たちなんですが、第一印象としては「光る配膳ロボット」でした……開演前にご挨拶したお隣のPさんも似たような印象を抱いていたようで、二人してプークスクスと笑っておりましたが、この後こいつらはその配膳ロボにボロ泣きさせられます
続いて披露された『Light Year Song』に関しては完全に予想外のチョイスでしたね……会場オリジナルCDに収録されてなかったら、事前のセットリスト予想にも挙がらなかったと思います……いやだってそもそも千早さんDANCIN' BLUEのメンバーじゃないんだもの汗
一応説明しますと、2017年に『M@STER PRIMAL』シリーズってのが3枚出てまして、この曲はそのシリーズの一枚、響、双海姉妹、やよい、真が参加している『DANCIN' BLUE』に収録されてます
ただ千早は別のCD『ROCKIN' RED』に参加してて、この曲とは全く関係ないっていう……ただ、前曲の『Kosmos, Cosmos』と同じく、宇宙や星といった要素を感じられる楽曲ということで、星の海を旅する今ブロックには相応しい選曲だったなと納得
あともう一つ。全体を振り返ってみると、仲間の楽曲っていう点も選曲理由の一つなんだろうなと思います
千早の物語を語る上で、彼女と並び立ち、時には手を引き、同じ夢に向かって共に歩んできた仲間達の存在というのは必要不可欠なわけで。これまでのブロックでも、そんな大切な仲間達の曲を歌うことで、その存在の大きさを、観ている我々に伝えようとしてたんではなかろうか。千早は今一人でステージに立っているけれど、独りじゃない。背中を押し、共に歩んでくれる仲間達が、千早の中に確かに存在しているっていう……なんか上手く言えないけどそんな感じ
1-5.吟我
我を吟じる、と書いてぎんが/銀河……私は歌う、私を歌う、どちらの意味も込められてそうなタイトルですね
ここまでのブロックで765プロのアイドル達の楽曲を歌ってきて、アンコール前最後のブロックに、765プロの事務員、音無小鳥さんのソロ曲『空』をもってくるっていうこの……文脈オタクを喜ばせるのが巧過ぎるんよ……そうよな……小鳥さんも大事な仲間の一人だもんげ……
多様な空模様を映し出す円柱スクリーンと、ステージ中央で歌う千早の周りを虹色に彩るgroovotsさん達、っていう構図がとても綺麗でした
そしてアウトロと共に舞台袖へと帰ってくgroovotさん達……だったんですが、そのうちの一体が途中で力尽きるというアクシデントが発生
暗転している間にスタッフさんが回収していき、会場はささやかな笑いと共に拍手が起こりました
こっからの『ミリオンライブ!』実装ソロ曲3連戦がまた泣かせにくるんですわ……
新たな舞台、76プロライブ劇場での、39人の後輩との新たな出会い。その関わりの中で増えた笑顔。それを収めた写真を見ながら、自らの歩みを振り返る『君に映るポートレイト』
絶望だってかき消せる、笑顔とメロディが持つ力の強さを高らかに歌い上げる『Coming Smile』
そして、過去を乗り越え、しがらみから解き放たれ、ただありのままの、私がなりたい私になる決意を歌う『Just be myself‼︎』……千早の"今"に追いつきました
ラスサビで本当に楽しそうに、飛び跳ねて歌う千早の姿を見た瞬間、初めて『ミリオンライブ!』の千早に会い、当時追加されて間もなかった『Just be myself‼︎』を聴いたときの驚きと感動が鮮明に甦りましてもうね……歌う姿を目に焼き付けたいのに涙で前が見えなくなったのを覚えています
そしてアンコール前のトリを飾るのはTFTでの歌声が記憶に新しい『M@STERPIECE』
アカペラからのスタートまでTFTを再現するのは本当にありがたい限り。間奏で、当時練習生だったミリオンスターズのアイドル達の振り付けを控えめに再現してるのが可愛いやら泣けてくるやら……
色とりどりのペンライトに囲まれ、クラップに合わせて幸せそうな笑顔を浮かべて歌う千早の姿を見て、"輝きの向こう側"には、こんな素晴らしい光景が待ってたんだと思ったら、本当にこの日までプロデューサーを続けてて良かったなぁ……と、改めて感じることができた、Pにとってはご褒美みたいな素敵なステージでした
1-6.奏誓
誓いを、奏でる……そうせい、創生ですかね。ここからまた新たな誓いを立てる、ってそういう意味なのかなと。
照明は暗転し、万雷の拍手に見送られながら再び降ろされる円柱スクリーン……あれそういえばMRライブってアンコールあるの? と首を捻っていると、拍手に混じってそこかしこからアンコールを求める声が上がり始めました
歓声を煽るように明滅する照明や、タイトルロゴが表示されたままのスクリーンを見た感じどうやらアンコールはある模様
マスピの余韻でうまく回らない頭をどうにか働かせ、あと披露されそうな曲の候補を頭の中で探して、すぐに気付きました
そうです。『約束』と『細氷』……よりにもよって仲谷さんが待ち望んでいる曲がどちらも残っていたんです
あっこれやっべ、と思ったタイミングで中央スクリーンの光が消え、唐突に会場に鳴り響くラスボス戦、もとい『細氷』のイントロ。頭を抱える仲谷さん
ここでくるとは……いやここしかねぇわ……!!
セットリストを見返して改めて思いましたけど、この曲を入れられるスペースってここ、千早の物語に一つの幕が降りた後のボーナスステージみたいな、アンコールしかないんですよ。むしろ此処に配置せずしてどこに配置するの? もう明日にしたら?(錯乱
過去を乗り越えて成長した千早が、その歌唱力を存分に発揮して、全身全霊で歌う『細氷』……壮大な音楽と共に、groovotsさん達を引き連れて三度ステージに戻ってきた千早は、まさしく"765プロが誇る歌姫"に相応しい風格を身に纏っていたように思います
気分はキャットフード目の前に山盛りにされてドン引きする猫。予想を遥かに上回る如月千早の過剰供給に涙を流しながら茫然自失の仲谷をよそに、アンコールへのお礼を述べる千早
千早「皆さんに、最後に一つだけ聞きたいことがあります。私の歌は……皆さんの心に届きましたか?」
ばっかお前、届いたに決まってんだろ……!!
そして最後の曲紹介が始まります
千早「この歌は、私の家族のように大切な仲間が、私に贈ってくれた曲です」
あーおわった。おわりです……本当に今日だけで全部やるじゃんもう……
千早「立ち止まってしまった過去の私へ。そして、これからの私へ。……そして何より、私の歌を、笑顔で歌う私の歌を、好きと言ってくれた。私に歌う喜びを教えてくれた"あなた"への」
千早「約束です」
……そうかここが俺の死に場所か(遠い目
曲名を告げる前。千早が天井を見上げたのに気付いた瞬間、まだこんなに涙が出るのかと思うレベルで涙腺崩壊したんですが、感動のシーンはそれだけに留まりません。1コーラス目が終わり千早の周りに再び集う12体のgroovotsさん達……そう、12体いるんです
2コーラス目が始まって、そのうちの1体が赤色に光った瞬間、その意図に気付いてまた涙が溢れました……アニメ20話の再現じゃん……!
春香の呼びかけに応じてステージには立ったものの、やはり心の傷は癒えておらず、声は出ないまま。
「やっぱりもう……」
伴奏だけが流れ続ける中、俯き、悄然と立ち尽くす千早の耳に届く春香の声──っていうアレの再現じゃん…!
仲谷の予想通り、曲の進行に合わせて次々と光っていくgroovotsさん達。光る順番も、ちゃんと千早のステージに駆けつけた順になっているのがまた泣ける。
サビのタイミングで12体が一斉に点灯し、千早を見守るかのようにゆっくりと回り続けます……誰だ光る配膳ロボとか言ってた馬鹿は。俺か。俺だったわ。
アウトロに入り、千早のハミングを背に受けながら、1体ずつステージを去っていくgroovotsさん達に感謝と謝罪の念を送る仲谷さんなのでした 最後の数体が花道途中で力尽きてしまい、回収するわけにもいかないからとその場で消灯、ステージ暗転……なんてことはなかった。いいね?
10.初日を終えて
終演後のスタッフロールに拍手を送り、夢見心地で武道館を後にしたわけですが……本当に夢でも見ていたのでは? と思うような2時間半でした
仲谷さんのMRライブの参戦経験は、今はなきDMM VR THEATERで開催された『THE IDOLM@STER MR ST@GE!! MUSIC♪GROOVE』と、エキスポのミリオンライブショーケースで、ゆきまこの『はんげつであえたら』や、プロジェクトフェアリーの『Re:FLAME』、やよいおりの『いつまでもなかよし!』はノータッチだったんですがね……いや知らないうちにここまで技術は進歩していたとは。いつものライブのように、ステージに立つ今井麻美さんを通して、千早のライブを観るのではなく、"武道館に立つ如月千早"のライブを観た、っていう実感が、終演後にちゃんと残ってるのが凄い。
まだ公演一日残ってるけど、こんだけてんこ盛りセットやったら明日はどうなっちゃうの……? 不安になるレベルの満足感
二日目は初日の盛況ぶりを受けての追加公演ということだし、ひょっとしたら明日も内容ほぼ変わらないのでは? と思えるくらい、妄想を入れる隙のない、見事なセットリストになっていたように思……ってたんですがね?
11.Day2感想……
と思ったんですが、ちょっと長過ぎる。此処までで12,000字を超えました汗
2日目はおそらくここまでのボリュームにはならないと思……いたいんですが、またこの辺りで一区切り、二日目の感想と進退については次回ということにさせて頂きます……
最後に、宿泊先のカプホの照明がちょうどいい感じだったので勢いで建設した簡易祭壇の写真をぺたり


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