ボンボンドロップシール、たまごっち…「平成女児ブーム」の勢いが止まらないワケ
● 平成女児ブームによって、懐かしのキャラクターたちがリバイバル 平成女児ブームは、当時流行ったキャラクターの人気も再燃させています。 平成女児が夢中になったデジタルペット玩具「たまごっち」(BANDAI)は、1996年11月に発売されて以降、さまざまなシリーズが世界中で販売されています。2025年7月に発売した「Tamagotchi Paradise(たまごっちパラダイス)」の販売が好調だったことなどにより、2025年7月31日には国内外累計出荷数1億個を突破しています。 また、2000年代前半に流行したジュニアアパレルメーカー「ナルミヤ・インターナショナル」の「ナルミヤキャラクターズ」の人気も再燃しています。 「エンジェルブルー」「メゾピアノジュニア」「ポンポネットジュニア」「デイジーラヴァーズ」といったキャラクターの雑貨やぬいぐるみなどが発売され、大人気となっています。こちらも、懐かしさを感じる世代と新鮮さを感じる世代のどちらからも支持されていて、ポップアップショップでは整理券が配布されるほどの人気ぶりです。 アクセサリー通販「サン宝石」のオリジナルキャラクター「ほっぺちゃん」の人気も再燃しています。サン宝石は現在、みっとめるへん社のサン宝石事業部として事業を展開しています。「ほっぺちゃん」の誕生15周年を記念してキラキラ仕様の限定モデル「レインボーほっぺちゃん」も発売されました。 Xでは「着ぐるみのほっぺちゃんに足がある」と衝撃を受けた人たちのポストが拡散されたり、TikTokではダンス動画も人気になっています。TikTok Shopもすでにオープンしており、雑貨と相性が良いと言われるTikTok Shopでの今後も気になるところです。
● 懐かしさが購買力に変わる 今は大人になった元平成女児に向けた企画も展開されています。ペンダントアクセサリーとチョコレートがセットになった女子向け玩具菓子「セボンスター」(カバヤ食品)は新横浜プリンスホテルとコラボ、コンセプトルームやコラボレーションスイーツ、コラボレーションカクテルを販売しています。SNS映えしそうな部屋やスイーツを見ると、今の10代にも刺さりそうです。 ● 時を経てバズる「IP(知的財産)ビジネス」 ここまでご紹介したとおり、平成女児ブームは新たな「IP(知的財産)ビジネス」を生み出しています。かつて消費者の心を掴んだキャラクターが、時を経てバズコンテンツの輝きを取り戻しています。 一般的なキャラクターの人気の寿命は短いかもしれませんが、幼少期や多感な時期に憧れたキャラクターやブランドは、大人になっても心に刻み込まれています。やがて自分たちが購買力を持つとその思いを爆発させ、大ブームとなるのです。 矢野経済研究所が2025年7月に公表した国内のキャラクタービジネス市場に関する調査では、2025年度のキャラクタービジネス市場規模は前年度比102.6%の2兆8492億円を予測しています。今はマスメディアやリアル店舗だけでなく、SNSなどのネットによってキャラクターとの接点が大幅に増えています。さらに購入者がSNSで発信する拡散力も味方につけ、ますますIPビジネスは活性化していきそうです。
鈴木朋子