言語化お化けによる農協問題のさらなる簡単解説
私の友人である「言語化お化け」が、農協問題についてさらにわかりやすいまとめをしてくれたのでシェア。
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私の農協の投稿をわかりやすく荒川さんがまとめてくれたのでシェア。
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篠原さんの農協に関する投稿をさらに簡単にまとめてみる。
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① 何が起きたのか(超要約)
カナダとオーストラリアでは、農協が株式会社化された結果、多国籍穀物メジャーに中枢を切り取られた。しかもこれは、経営能力の欠如や農家の怠慢ではなく「資金調達の仕組み」と「法制度(独禁法)」の罠によるもの。協同組合から株式会社へという制度転換によって、構造的に起きた崩壊だった。
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② カナダ農協はなぜ崩れたのか(構造)
ポイントは3つだけ
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1.物流インフラが変わった
・カナダは穀物輸送を鉄道に依存
・政府が補助金削減 → ローカル線廃止
・小規模な穀物倉庫(エレベーター)が使えなくなる
→大型・集約型の新施設が必要に
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2.でも、農協に「金」がなかった
カナダ農協には日本のJAのような金融部門が存在しない。新しい穀物倉庫・港湾施設を作る資金もない。ここにカーギルが登場する。
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3.株式会社化 → 独禁法で自滅
生き残るために農協が株式会社化
すると
農協時代:公共性があるから独占OK
株式会社:営利企業なので独占NG
その結果、
・港湾施設を売却
・内陸倉庫を売却
・最終的にカーギルが取得
=農協が守っていた穀物流通が、外資に移転
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③ オーストラリア農協はなぜ崩れたのか
こちらは「ショック」が引き金
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1. 完璧に見えた防衛策
小麦輸出を独占していた農協(AWB)
株式会社化するも
A株:農家のみ・議決権あり
B株:投資家向け・議決権なし
定款変更には農家85%の同意が必要。これは一見、鉄壁。
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2.スキャンダルという「外圧」
「イラクへの不正送金」疑惑(CIAリーク)で国民世論が激怒。政府が独占輸出権を剥奪。その流れでA株廃止、議決権を一般株主へ解放
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3.あとは買われるだけ
カナダ企業に買収され、穀物部門はまたしてもカーギルへ。農協が健在な間は入れなかった市場に、株式会社化後に一気に侵入。
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④ これは「偶然」ではない
ここで出てくるのがショック・ドクトリン(ナオミ・クライン)。危機・スキャンダル・制度変更を利用して公共的資産を民営化し、それを外資が取得。農協崩壊は、この世界的パターンと一致。
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⑤ 日本の農協が「まだ持ちこたえている理由」
決定的な違いは、金融部門(農林中金)を持っていること。年間 約3000億円を
・農業部門の赤字補填
・安い肥料
・安い農産物価格
に回している。これは利益最大化ではなく
「農家と消費者をつなぐ」ための内部補助
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⑥ もし日本で同じことをしたら?
もし農業部門と金融部門を分離し、株式会社化したら?
・農業部門は資金不足
・肥料・種・物流コストが上昇
・食料価格が上がる
・最終的に外資に買われる
=カナダ・オーストラリアの再現
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⑦ この話の本当の対象は「消費者」
農家は国民の1%で、残り99% は消費者。農協の話は「農家の既得権」ではなく「消費者が安く食べられる構造の話」なんだけど、用語が難しく、構造が複雑だから伝わらない。
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⑧ まとめ
農協は「非効率な組織」なのではなく、利益を削って、私たちに安く食料を届けるための装置。それを株式会社にすれば、世界の穀物市場では真っ先に食われる。
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