まどかのポイントを的確に知る藍子の愛撫で何度もぴくぴくっと感じ、喘ぎ声をあげて――放屁も繰り返した。彼女の尻に敷かれたケントにとっては当然地獄。感じることに夢中なまどかはそれも全く気にせず、「座布団」の上でお楽しみを続けた。
 もっとも、夢中になっているのは藍子も同じ。乳房を揉み、乳首を攻める。まどかの息遣いが荒くなるのと同時に、藍子の頬も紅潮し、彼女の口からも色っぽい吐息が漏れていた。
「……はぁ…ん……、……藍子ちゃん、上手ぅ……ぁん……」
「もう、エッチな声出しちゃって。私もドキドキしてきちゃった」
「エヘッ、わかるよぉ、藍子ちゃんも顔赤いもん……♪ ……でも藍子ちゃん、たまには『座布団』君にも息継ぎさせてあげるの、忘れないようにねっ」
「そうね、このままうっかり殺しちゃったら勿体無いものね、……前みたいに、ウフッ」
 前みたいに――。それは、もう数年前のこと。
 あの時も、一人の男を拉致してきた藍子とまどかは、今日と同じように二人の淫戯を楽しんでいた。
 藍子が男に顔面騎乗し、その膝の上に向かい合ってまどかが載って、抱き合いながら激しく吸い付くキス……。互いに求め合い、熱が入るうちに、二人はどちらも、つい時間を忘れてしまった。
 その結果、ふと気づいたときには――藍子の巨尻に潰された男は、ピクリとも動かなくなっていた。
 もちろん男は苦しみもがき、必死に助けを求めて縛られた体で暴れまくった。だが、その悲痛な声は藍子とまどかの耳には届かなかった。
 人並み外れた、という言葉ですら不足なほどの、藍子の巨大な巨大な爆尻。そのときの犠牲者は、ラグビー経験者というガタイの良い男だったが、大柄な男の大きな顔面ですらちっぽけに見えるほどの尻肉は、彼の頭部を丸々と覆い尽くし、口と鼻穴をみっっちりと塞いで、呼吸を100%禁止した。その状態で、どっしり下ろされた尻を一度も持ち上げることなく長く長く交わされたキス。その時間は、男の体内の酸素が耐える限界を超えていた。
 その結果、男は苦しみの末、藍子の巨尻の下で息を引き取った。手始めに彼を脅して屈服させるために行われた二人の「軽めの」おなら責め以降、一度も放屁することなく、藍子は純粋な顔面騎乗だけで屈強な一人の男を窒息死させてしまったのだ。
 もっとも、その男はある意味幸せだったのかもしれない。本来ならばその後に待ち受けていたはずの「本番の」おなら責めを受けることなく、尻肉窒息死という“比較的マシな”死に方を迎えることができたのだから。
 藍子にとってのそれは忘れられない失敗談のひとつ。彼女達の何よりの楽しみは「おならで男の息の根をとめること」。それよりも前に自慢の巨尻で相手を殺してしまうなど、最大級の失態だった。
 実際、今のショウゴも過去の元ラガーマンに近い状況に置かれていた。このまま藍子が腰を上げて息継ぎさせることなく座り続ければ、彼は間違いなく巨尻の下で窒息死するだろう。
 まどかとのエッチに集中したい。そのために男は完全無視でいい。そう思っていた藍子だったが、このままだと死んでしまうというなら仕方ない。彼女はひとつ小さく溜息をつくと、それまで1ミリも上がることがなかった巨尻を、ほんの僅か、1センチ足らずの高さだけ持ち上げる。
ッッ!!ぶはあぁああッッ!!!!
 下から現れたのは、酸欠の危機に瀕して唇が紫色に変色したショウゴだった。僅かな隙間から酸素が流れ込んでくる。彼の体は本能的に大きくその酸素を取り込む。与えられた息継ぎのタイミングで少しでも多く呼吸しておかなければ。しかし――

ぜぇ、はぁ――ふんむぎゅううぅうううッッ!!!!?むぐぅううぅううッッ!!!!!

 ――非情にも、藍子の巨尻はあっという間に元の位置へと戻され、超ボリュームの尻肉が再び彼の鼻と口をみっちりと塞いだ。
 彼女が与えてくれた息継ぎの時間は、わずかに1.3秒。当然、ショウゴにとっては十分とはほど遠い、最低限以下の時間だった。
 息継ぎがほんの一瞬で終わったことと、また顔騎尻肉窒息地獄がスタートしたことへの絶望の声が、藍子の下からかすかに聞こえる。その様子を見て、まどかは可笑しがって笑う。
「アハハッ、ちゃんと息継ぎさせてあげないと死んじゃうよ〜。藍子ちゃんのお尻は、座ってるだけで窒息死させられる殺人凶器なんだから!」
「大丈夫よ、これぐらい息吸わせればギリギリ死なないわ、多分。『座布団』は生かさず殺さず使うのがちょうど良いのよ」
「わぁ、藍ちゃんこわぁ〜」
 まどかは冗談めかして微笑むと、今度は自分の尻下にいるケントに視線を向ける。放屁を浴びてもがいている様子を見るとまだまだ元気だが、彼も置かれた状況はショウゴと同じ。藍子の常識はずれなサイズには及ばないとは言え、まどかのヒップも一般的な水準と比べれば段違いに肉が乗ったわがままボディ系の巨尻。ケントのような線の細い男を酸欠に追い込む力は十分にあるはずだ。
「私は優しいから、ちゃんと10秒間はゆっくり息継ぎさせてあげるからね♪」
 そう言って、今度はまどかが息継ぎのために尻をあげる。
ぶはあぁッ!!!
 藍子と違って、5センチほどの余裕を持って尻と顔面の間が空けられ、ケントは、ショウゴと同じように肺が求めるがまま大きく息を吸い込む。が――

ぶッッすううぅうぅううぅーーーーーぅうううぅうううッッ!!!!!

ぁがッッ!!!?ふぎゃあああぁあああああぁーーーぁあああッッ!!!!!

 息継ぎ開始と同時に放たれたのは、ケントの前髪をたなびかせるほど勢いのよい濃密なガスだった。
 それも、一発では終わらない。まどかは唇をキュッと結んだまま、何事もないような表情で、

ぶぼほぉぉおおッッ!!!ぶしゅッ!!!ばぶふぅぅーーーーぅぅぅううッッ!!!!
ぶすッぶすッぶりッッ!!!!ぼぼおおぉおおーーーーーーぉおおおぉーーぉおおッッ!!!!!

と放屁を連発する。

あああぁあああッッ!!!ぐざひぎッ!!!いぃぃぃいッッ!!!!!

 息継ぎをしなければ窒息してしまう。しかし唯一自由に呼吸できるタイミングで、信じられない量の硫化ガスが顔面全体に吹きかけられる。
「は〜い、10秒終わり♪」
 そして無情な宣告と共に落下する尻。
 確かに、まどかはきっちり10秒間、ケントに息継ぎの時間を与えた。しかしその10秒間に渡り、間に寸分の休みもない大放屁が轟き続け、彼にとっての地獄はさらに悪化する結果となったのだった。
「まったく、何が優しいから、よ。私より酷いじゃない」
「え〜?なんで〜?息継ぎにおならまでサービスしてあげたのに!」
 全く悪びれる様子もなくケロッとして笑うまどかは、もちろん確信犯。尻の下で必死に顔の位置をズラそうともがくケントの足掻きを嘲笑うようにピクリとも動かせない尻を乗せ続ける。
「ね、そんなことより、藍ちゃん、続きしよ♪」
 そして再開される二人の淫戯。尻に敷かれたふたつの「座布団」の存在はまた忘れ去られ、窒息と時折放たれる放屁による恐怖によって思考を支配される時間が始まるのである――

 たっぷり2時間に渡る「座布団化」を経て、彼らの顔はようやくふたつの巨尻から解放された。
 だがそれは地獄の終わりを意味するわけではない。藍子とまどかの絡み合いは、ソファの上で向かい合っての舌の這わせ合いから、部屋の片隅に置かれたダブルベッドの上でのさらに濃密なものへと移行するのだ。
 しかし、いくらショウゴとケントが20代の若者二人とは言え、この2時間の顔面騎乗で彼らの体力は底を突きつつあった。
 無理もないだろう。二人きりの世界に入って夢中になる彼女達の尻の下で、時折放たれる激臭ガスに精神を削られながら、死ぬか死なないかギリギリのタイミングでしか与えられない息継ぎの他はまともな呼吸すら制限されて過ごす2時間は、永遠のように感じられたはずだ。
 藍子とまどかがソファから立ち上がり、ベッドに移動しようとしたとき、彼らは疲弊し、憔悴しきった彼らは白目を剥き、小さく痙攣している状態。だがそれで彼女達が許してくれるはずがない。彼女達は今日、自分達二人が淫らに楽しむために、道具である二人の男の生気を最後の一滴まで搾り取って使い潰すつもりなのだから。前戯(と呼ぶには長すぎるが)の2時間ぽっちで気絶されては困るのだ。
 しかしもちろん、彼女達には用意があった。彼女達にとって“前戯”の段階で男が気を失ってしまうなど茶飯事である。こういうときのために、知識と技術に長けた藍子が、数々の非人道的なアイテムを開発していた。

「…はぁ…ん……、…ぁん……んぅ………」
「…ん…っ、…ちゅ…っ、…んちゅ……っ」
 ダブルベッドの上で、裸で抱き合う藍子とまどか。
 異様なのは、二人の下半身。彼女達の裸の尻には、ショウゴとケントの頭部がぶら下がるように埋まっている。着物の帯のような形状のナイロン製のベルトで後頭部から支えられ、彼女達の生尻に顔を埋めた状態から絶対に抜け出せないよう、厳重に固定されているのである。
 さらに、彼ら二人の下半身にも――非人道的アイテムが装着されていた。
 事の始めに服を全て脱がされ、全身を粘着テープでぐるぐる巻きにされたショウゴとケント。今、二人の股間の部分だけテープが切り取られ、あらわになっている。そして二人のペ*スには、蛍光ピンクの何かが南京錠がかけられた状態で取り付けられ、固定されている……
「……ぁあ…ん……、…ん…出る………」

びびぶうううぅううーーーーーーぅうーーーーーーぅううううううぅううッッ!!!!!

 まどかに首筋をぺろぺろと舐められ、エロティックな声をあげた藍子が放った大きな一発。
 出されたガスは当然、尻に埋もれて固定されたショウゴの顔面に吹きかかる。
ぉおごげッッ!!!!げぶッ!!ぐ、…ぇ…………
 ビグンッ!と震え上がり、大声をあげたショウゴの体から力が抜け、手足がぐったりと垂れ下がる。藍子が快楽に身を任せて放った一発は、一人の男がゼロ距離で受けて耐えられるものではなかった。あまりの臭いに意識を失うショウゴ。彼の失神を、藍子も当然尻の感触で感じ取る。
 彼女はまどかに抱きつかれたまま、枕元のあたりを手探りすると、そこに置かれていた、ボタンがひとつだけついたシンプルなリモコンを手に取り、カチッとそのボタンを押した。
 その瞬間、ピピッ、という小さな電子音がショウゴのペ*スに取り付けられた器具から聞こえたかと思うと、気を失っていたショウゴが、
あがッ!!ああぁあぁああああッッ!!!!
という大声と共に、背中を思い切り仰け反らせて苦しみながら目を覚ました。

 ソファでの2時間の顔面騎乗を終え、気を失っている二人の男達に装着されたのは、藍子が設計して特注したオリジナル拷問具、『男性器用高電圧ショック発生装置』、通称『ビリビリ君』(まどか命名)だった。
 説明するまでもないかもしれないが、その機能は、名前の通り、1対1で対応したリモコンのボタンと連動して装着された男性のペ*スに高電圧を流す。その結果、男を襲うのは――経験したことがないような激痛である。
 意識があろうとなかろうと、リモコンのボタンが押された瞬間、装着された者を襲う激痛。これにより、男は気絶から一瞬にしておなら責めの地獄へと引き戻される。逃れる術は存在しない。「装着者が男性である」という条件だけで全ての男に適用できてしまう、恐ろしい拷問具である。
 小刻みに震えながら気絶中の二人の股間のあたりの粘着テープを丁寧に切り取り、ペ*スを露出させて、この『ビリビリ君』を取り付けるのは、いつも藍子の役割。男性のことを「おならを嗅がせて殺して楽しむための道具」としか見なしていないまどかは、異性としての男を心底毛嫌いしている。その男の性器となれば尚更だ。まどかは「やだ〜キモい〜!藍ちゃんお願い〜!」と言って、男のそれに触ろうともしない。もっとも藍子の方も分厚いゴム手袋をして作業をし、性器が露出された瞬間は露骨に顔をしかめて小さく舌打ちしながら、事務的に淡々と『ビリビリ君』を取り付け、鍵をかけたのだが。
 その後、服を脱いで全裸になり、互いの腰に手を添えて並び立った藍子とまどかが、
「「せ〜の♪」」
の合図でリモコンのボタンを押した瞬間、ピピッ、という電子音と共に、ショウゴとケントは絶叫して目を覚ました。
 そして、ペ*スに取り付けられ、鍵なしでは絶対に外せない『ビリビリ君』の説明を受けて泣きそうになりながら、一切の反抗心を削がれた彼らはされるがまま、彼女達の巨尻に顔面を埋められて固定された。涙を流す男を尻を支点にしてぶら下げ、彼らの体をズルズルと引きずるようにしながら、二人仲良くベッドへと向かう藍子とまどかの姿は、この世ならざる悪魔のようだった。

 かくして藍子とまどかは、二人裸になってベッドで抱き合いながら愛し合い、それでいて放屁することで男の悲鳴を楽しみ、彼らが落ちたら指先ひとつで激痛を与えて覚醒させ、おなら吸引を継続させられる、という溺惑の楽園を心から楽しんでいた。その楽園のために、二人の男が拷問としか言いようがない生き地獄を味わっていることは、彼女達からすれば「男に生まれたのだから私達のために命を枯らすのは至極当然」と言ったところだった。
「…んちゅ…っ、…んむ……、…んぅ……む…ぅ……っ」
「……れろ…っ、……ちゅぱ……っ、………んっ♪」

ぶぼびぃッ!!!ぶすぶりぶふぅうぅうーーーーーーーぅうーーーーぅうううッッ!!!!!

 藍子の口に吸い付くようにキスを仕掛けていたまどかが、少しだけ下腹に力を入れてぷるっと身を震わせた瞬間に放たれた豪快な一発。

ぬぐぎぃいいぃいッッ!!!むぐッ!!むぐッ!!ぐぅぅうううう………

 二人のエッチが興に乗るほどに、二人が放つガスの濃度は目に見えて上昇している。今の一発も一人の男を沈めるには十分。ケントはその臭いからなんとか少しでも逃れようと懸命に暴れ、それでも頑丈な固定ベルトのせいで尻の割れ目に埋まった顔を少しも動かせずに、敢えなく意識が深い黄土色の霧の中に落ちていく。
 だが、彼の失神を敏感に察知したまどかは、藍子の唇にむしゃぶりついたまま、間をおかずリモコンのボタンを押す。

……んがむッッ!!!?んがああぁああーーーあぁあぁあッッ!!!!!

 ピピッ、という音の直後、飛び上がるケントの体。激痛で目を覚まし、さらに目覚めた瞬間から先ほどの残り香に苦しむ。気絶するほど臭かった臭いを、気絶をも許されず嗅がされる。
 そこでまどかは、ようやく藍子から唇を離すと、ケントの反応を面白がるように笑う。至近距離で彼女と見つめ合う藍子も、笑ったまどかの吐息を受けて、つられたようにフフッと息を漏らした。
「いい叫び声、よっぽど痛いのね」
 軽く言う藍子だが、ケントとショウゴにとって、『ビリビリ君』の電流は筆舌に尽くしがたい激痛。過去にこのおぞましい拷問を受けた男は皆、口を揃えてこう言った。「急所を潰されたかと錯覚するほどの痛みである」と。そして「ボタンを押される度、その痛みを何度も繰り返し受けることになる」と。
 だが、そんな男達の悲痛な感想をこれまで何度も聞いてきた彼女達二人は平気な顔だ。
「だね〜。でも私達、タマタマとかいうキモいものついてないからわかんな〜い」
「男って可哀想ねぇ、醜いものをぶらさげて生まれちゃって」
「しかもそのキモいのが一番の弱点だっていうんだから笑えるよね〜」
「だいたい、洋服着てなきゃだらしなくぶら下げてるものが急所だなんて、生物として終わってるじゃない」
「うんうん、私達には一生縁のない痛みで苦しむなんて、ホント無様♪」
 そう言うと二人は、彼らが気を失っていないにも関わらず、面白半分で同時にボタンを押す。

あッぎゃあああああぁああぁああぁあッッ!!!!!
ぎひいいいぃいいいぃいいいいいぃいッッ!!!!!

 声を揃えて叫び、ビクンッとのた打つ彼らの下半身を横目に見てにんまりと笑うと、二人はまた、今日だけで累計何時間にも及ぼうかと言う熱烈なディープキスに戻るのだった。

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