世界初!高級魚「ノドグロ」の完全養殖に成功 近畿大学水産研究所
近畿大学が世界で初めて高級魚「ノドグロ」の完全養殖に成功したと発表しました。 「ノドグロ」(正式名称はアカムツ)は「白身のトロ」とも呼ばれ、大きいものでは1匹1万円を超えて取引されるなど、高級魚として知られています。 水深200メートル前後の深海に生息し、音や光に敏感な性質を持っています。 水温や水圧など、ノドグロが生息する環境を水槽や生け簀で再現することが難しいことなどから、養殖のハードルが非常に高い魚と言われています。 近畿大学水産研究所では、2015年から富山県の実験場で、ノドグロの完全養殖と量産化を目指した研究を進めてきました。 水産研究所によりますと、2022年に新潟県上越沖で採取した卵から人工ふ化した3歳魚を親にして、自然界の採卵時期に合わせて採卵を試みたということです。 その結果、ホルモン投与して成熟させた雌から得た卵を人工授精させたところ、合わせて4例の人工ふ化に成功したということです。 このうちの2例ではおよそ7000匹の飼育を継続していて次の完全養殖のノドグロを産む親に成長させたい考えです。 一方、自然産卵では受精しなかったということです。 また、人工ふ化したノドグロの9割以上がオスとなることや、ブリなどの養殖魚と比べて成長が遅いなどの課題が残っています。 近畿大学水産研究所の家戸敬太郎所長は、「完全養殖まではもう少し時間がかかると思っていた。今後はより早く成長するなど養殖に向いたものに品種改良させることや、安定した生産・飼育技術の研究開発を進めていきたい」としています。
テレビ朝日報道局