法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

もし戦争をするならば外国人を大量に受けいれる覚悟がいるって思われていないのかな……高市早苗氏の支持者はどう思っているのかな……

 そのようなことを麻生太郎氏による演説の記事を読みながら思った。
自民・麻生氏「いざとなったらやり返す合意も」 台湾情勢など巡り | 毎日新聞

高市内閣の防衛力強化の方針に理解を求めた。北朝鮮や台湾を巡る情勢に触れ「米国は世界の警察官を務める力はないと認めている。われわれの手で日本を守るしかない。いざとなったらやり返すという国民的合意も必要だ」と訴えた。

 衆院選に関し「高市内閣は極めて評判がいい。追い風だ」と強調した。

 軍事力をもって侵攻された国家からは大量の難民が生まれることが普通で、それこそ麻生氏の想定ならば韓国や台湾から逃れてきた人々を日本が受けいれることが求められるだろう。
 トランプ政権は軍事力をつかった外国への介入はおこなっているが、人種差別的に人々を追いはらおうとするICEの暴虐を見れば、アジアから生まれた難民を素直に受けいれるとは思いがたい。次の政権になって方針が変わっても、香港の周庭氏が活動のため日本を数年間たよったように、いったん日本を経由する難民が増加するのではないだろうか。
 歴史をふりかえれば、ミッドウェーやガダルカナルでの日本軍の敗北から日本の敗戦まで2年以上がかかり、圧倒的な国力で勝利した米国にとっても相応の負担となった。現代もロシアによる侵攻を耐えつづけているウクライナを見れば、「やり返す」ように国境を超えてロシア側への攻撃も何度か成功しても、一度の決断で終わるようなことはなく苦しい防衛をつづけながら人口の減少がつづいている。


 2025年11月、首相になったばかりの高市早苗氏が微妙な日本の立場を理解しないかのように台湾有事に言及してしまってから中国との対立がつづいているが、本当に中国の覇権主義に抵抗する外交をおこないたいなら言及する前に中国と衝突しても日本が耐えられる準備をおこなうべきだった。たとえば泥縄のように日本近海の海底レアアースが注目されているが、本来ならばレアアースの安定した採掘と利用ができるようになってから中国と衝突するべきではなかったか。
 そうした準備のひとつとして、難民だけでなく自国の覇権主義に疑問をもつ中国人を日本が受けいれることも想定すべきだろうが、むしろ高市氏は総裁選で日本で観光をおこなう外国人への偏見をあおり、迷惑系ユーチューバーによる中国人への排外主義扇動に加担した。
高市氏「外国人がシカ蹴った」/根拠なく排外主義あおる

24日の日本記者クラブの総裁選共同会見で、記者に、外国人がシカを蹴ったことの「根拠はあったんですか。確かめたんですか」と質問されると、高市氏は、「こういったもの(奈良公園のシカの被害など)が流布されているということによる、私たちの不安感、そして怒り、というものがある。これは確かだ」などと答え、根拠は示せませんでした。

 念のため、日本の経済や社会が打撃を受けることになってでも挑発するように理想論をとなえるという誇りある選択肢もあっていいかもしれない。しかし、その打撃の覚悟をもって高市氏が答弁したようには思えないし、麻生氏のような高市氏の支持者が日本社会の打撃を覚悟しているようにも思えない。