地頭より大事な「思考体力」の話
思考力の本とか記事を読んでいて「あれ、これ大事だけど、あんまり言語化されてなくね?」と思うキーワードがありまして。
思考体力
とか
思考持久力
という言葉です。
この言葉はコンサル時代にはじめて出会いました。
「きみは思考持久力が足りん」
「え、こんなもんw?むしろ赤入れ大量に食らってからが本番っしょ」
こんな文脈で語られる、思考体力やら思考持久力について語ってみたいなと。
もう少し「思考力の中でも、どこの話をしようとしているか」を構造ぽく示すと、↓のイメージ。
思考体力、文字どおり脳みその体力さえあれば、地頭が足りなくても何とかなる。
根性でどうとでもなる領域なのですが、もう少し「誰でも思考体力を高められるよう、ノウハウっぽく鍛え方を示すこと」が本ポストのゴール感です。
思考体力とは何なのか?
- 思考体力が「ある状態」とは、どんな状態なのかを知ること
- 思考体力をつけるために、やるべきことがわかること
このあたりを目指して、思考体力について言語化を試みてみます。
ふだん何となくメンバーに言っていること、自分が言われたことをまとめてみました。
まず「思考体力」とは、簡単に言えば長時間にわたって集中して考え続けるための脳の持久力を指します。
この体力がない人とある人とで、どう違うのか。
思考体力が「ない」人
コンサル時代に「思考体力ねーな、お前」と言われたシーンを反芻すると、次のシーンが該当しました。以下の箇条書きが、そのまま「思考体力がない人の特徴」に合致するかと。
- 「なぜ?」「本当に?」「それで?」と質問されると一発で思考停止する(切り替えせない。だって考えてないんだもん)
- 「できない理由」ばかり説明してしまう
- 少し行き詰まると、すぐ上司に助けを求めてしまう(「おんぶにだっこで恐縮です~って、お前何回言ったよ?」と言われましたね)
- 「面倒くさい」という理由で、一度出した結論を見直さない
- 上司からフィードバックされたら「指摘された箇所」だけ直して終わりにする
確かに、今の自分が↑のようなことをやっている自分を見かけたら、「は?何のために脳ミソついてんだよ」と言っちゃいそう。いや、ご時世的に言えないけど、少なくとも心の中では絶対に思う。
思考体力が「ある」人
逆に、思考体力が「ある」人は、次の特徴を有しています。
- ひとつのテーマに徹底的に食らいつき「自分が何も見ずともスラスラと説明できるレベル」まで考えぬく
- 「なぜ?」「本当にそれでいいの?」「もっと良い方法はないのか?」という問いを何度ぶつけられても逃げずに考え続ける
- できない理由を並べて逃げ道を探すのではなく、「できる理由」が見つかるまで粘り強く考える
- 安易に上司や他者に丸投げするのではなく、自分自身で課題を掘り下げ、解決策を検討し抜いたうえで相談できる
- 1回出した結論も「本当にこれでいいんだっけ?」と納期ギリギリまで考える
・・・もう伸びる気配しかしませんよね。
上司からしても「育てがいのある部下」に映るでしょうし。
コンサル時代に同期で一番いい評価を取って最速で出世していった人は、こんな人たちでした。
新卒研修のときは地頭とか要領がそんなに良くは見えない人でも、2年とか3年たつと見違えるくらい、とんでもないスーパーマンになっていました。
「思考体力・思考持久力がある」とはどんな状態か、イメージ伝わりましたでしょうか。
どうやって思考体力を鍛えるか?
手前味噌になってしまいますが、私も大学教授の方やMBAの先生の方、コンサル時代にお世話になった上司に「きみは思考体力があるね」と言ってもらったことがあります。
「思考体力」と言う言葉が、上述したような定義と完全に一致しない部分もあるかもしれません。
ただ、複数人から言っていただけたのであれば、「思考体力」の輪郭や鍛え方について、語ってみてもいいのではないかと。
実際、私自身も
・noteを何時間書いていても苦にならない
・会議の議論は何時間でもやってられる
・ロジカルシンキングの講義を1日ぶっ通しでやれる
・書籍を1か月半で書き上げた
…という手ごたえがあります。
そこで、私がどうやって思考体力を鍛えたか、やったことを書いてみます。
①人に見せる前に「なぜ?」「だからなに?」をセルフツッコミする
当たり前だろ、と思われそうですが
「なぜ?」
「だからなに?どうやって?」
…これらを自分に対して突っ込むところがスタートラインです。
実はコツがあります。
コツA:「なぜ?(Why)」の考え方
「なぜ?」という問いは漠然としているので、自分が書いた資料を見て「Aである。なぜならば、Bだからである」と読み上げてみてください。
なんかキモいなぁと感じたら、論理の繋がりがイマイチな証拠です。
気持ちよく読み上げられるまで修正を繰り返します。
コツB:「だからなに?(So what)」の考え方
これも漠然とした問いですよね。
まず、自分が書いた資料やメールを読む人の顔を思い浮かべてみましょう。
その人は何と言ってきそうですか?
「で、私は何すりゃいいの?」と言ってきそう?
であれば、思考が練られていない証拠。
自分の考えを聞いた相手が「なるほどね!じゃあ、こうすればいいんだ、やってみるよ!」と言ってくれるイメージが湧くまで修正を繰り返します。
コツC:歴代の猛者たち全員集合
AとBをやったら、仕上げはこれです。
自分がお世話になった上司とか顧客とかの中で「バチボコに詰めてきた、鬼こわかった人」を3人思い浮かべてみてください。
その人であれば、何を突っこんできそうか、シミュレーションしてみましょう。
そして、想定問答集を書き出してみてください。
これ、めっちゃクソ効果あるので、ぜひやってみてほしいです。
②できない理由1つにつき、できる理由1つをあげる
これもめっちゃ精神論なのですが、でも思考体力の世界は精神論なのでしょうがありません。
思考体力を上げる2つ目の方法は、できない理由が1つ思いついたら、できる理由も1つ書き出すこと。
できない理由って簡単に思いつくんですよ。
思考体力が貧弱な人でも、簡単にできちゃう。
逆に、できる理由は、そう簡単には思いつかない。
思いつくまでに、ああでもない、こうでもない、と何度も本を読んだり他人に話を聞いたりしながら、考えないといけません。
③何も見ずに他人に説明できるか、鏡の前で喋ってみる
自分でちゃんと考えた人かどうかは、その人の説明を聞けば一発でわかります。
内容は関係なく、話し方でわかります。
資料やモニターを見ながら、「えっと」と詰まりながら話している人。
多少言葉にはつまりつつも、ほぼ資料もモニターも見ずに話している人。
頭がちぎれるくらい、時間をかけて考えた人は、ほぼ例外なく後者です。
・目的は何か
・目的を達成するための選択肢はなにか?
・選択肢のなかでどれがいいと思うか?それはなぜか?
…これくらいの項目を、何も見なくても話せるようにしておく。
これが、思考体力を上げる3つ目の方法です。
まとめ
3000字くらいの記事ですが、一応ポイントをまとめておきます。
スクショ1~2枚で収まるよう書いてますので、気に入ったら待ち受けにしたり、会社内とかSNSでシェアしてもらえると嬉しいです。
- 思考体力とは、長時間にわたって集中して考え続けるための脳の持久力のこと
- 思考体力がある人は、次の特徴を持っている 「自分が何も見ずともスラスラと説明できるレベル」まで考える 「なぜ?」「もっと良い方法はないのか?」何度指摘されても、修正版を作る できない理由じゃなく「できる理由」をあげる 簡単に上司に答えを求めない 自分が出した結論を1回以上は疑う
- 思考体力を鍛えるために、①人に見せる前に「なぜ?」「だからなに?」をセルフツッコミする、②「できない理由」1つにつき「できる理由」を1つあげる、③何も見ずに他人に説明できるか鏡の前で練習
以上です。
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