この後本気になった豹馬に完全に落とされたし、わたしの苗字は千切になった
日本を代表するサッカー選手・千切豹馬のセフレだと思い込んでいた女の子の話。
普段あんまり口には出さないけど本気になったらめちゃ甘になる男だといいな。
※勘違い・すれ違いからのハピエン厨です。一生好物。
※あるあるのn番煎じ。
※単行本派ですので、本誌の情報でなにか間違いが発生してたらすみません。
※千切27歳、海外でプレー中設定。
※夢主、高校の同級生設定。あまり出てきませんがミョウジナマエです。
※解釈違い等ございましたら申し訳ありません…。
- 10,557
- 11,559
- 120,773
「あ、千切くんだ」
わたしが働く羅古捨実業高校からの帰り道。一緒になった先輩が本屋の店先に並ぶサッカー雑誌に目を向けてそう呟いた。
「表紙か〜。買おうかな」
「先輩ってファンでしたっけ?」
「こんな可愛い顔してサッカー選手とかみんな好きだよね。あと前うちの学校来たじゃん?本物見るとやっぱりファンになる」
「あー、ですよね」
先輩が雑誌を手に取った。わたしも買おうかと悩んで手を伸ばしかけたけど、先輩の一言でその手はぴたりと止まった。
「でも彼女持ちってだけでどうもガチファンになれないんだよね。別にリアコってわけじゃないんだけど、なんか気にならない?」
「彼女持ち……?」
「前千切くんがうちの学校来たとき右手の薬指に指輪してるの見ちゃってさぁ。ちょっとショックだった」
最初は理解できなくて、でも少しして意味がわかると胸の奥がさーっと冷えていった。
「そうなんですか…」
「すぐ外してたから多分内緒なんだと思うけど。でも顔は好きなんだよね」
先輩は「どうしよう」と言いながらも結局は買うことに決めたらしく雑誌を持ってレジへと向かった。
それを平静を装って見送ったわたしは雑誌の表紙で自慢のスピードで相手をぶち抜いている男のセフレで、もう三年もこのわがままな男に報われない片思いをしている。