バイカオウレンCoptis quinquefolia
バイカオウレンの基本情報
和名:バイカオウレン(梅花黄蓮)
その他の名前:ゴカヨウオウレン
科名:キンポウゲ科
属名:オウレン属

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バイカオウレンとは
特徴
バイカオウレンはその名のとおり、ウメに似た形の白い花を咲かせる常緑の多年草です。山地の森林内にある、腐植質に富んだ湿った場所に生えています。
花の直径は1.5cmほどで、白い花弁に見える部分は萼片です。花は、根元からまっすぐに伸びた高さ3~10cmの花茎の先端に1輪咲きます。花弁は蜜腺に退化しており、黄色く目立ちます。蜜腺の先端の広がっている部分(舷部)は平たく皿状で、雌しべの花柱(雌しべの細い部分)はまっすぐです。葉は5枚の小葉からなり、革質で光沢があり、葉脈がへこんでいます。根元からほふく枝を伸ばしてふえるので、自生地では群生しているのが普通です。
変種に、シコクバイカオウレン(Coptis quinquefolia var. shikokumontana)があり、四国山地の特産です。姿や性質はほとんどバイカオウレンと変わりません。しかし蜜腺の先端がコップ状で、雌しべの花柱が曲がっています。
繁殖品が流通するほか、八重咲きや黄金葉などの園芸品種も専門店で販売されています。近縁種も同様ですが、量が少ないので専門店に問い合わせるのがよいでしょう。
基本データ
- 園芸分類
- 山野草
- 形態
- 多年草
- 原産地
- 本州(東北地方南部~近畿、中国地方西部)
- 草丈/樹高
- 3~10cm
- 開花期
- 2月~3月
- 花色
- 白
- 栽培難易度(1易しい~5難しい)


- 耐寒性
- 普通
- 耐暑性
- 普通
- 特性・用途
- 常緑性,日陰でも育つ,盆栽向き,初心者でも育てやすい
植物図鑑の項目の見方 >
育て方・栽培方法
*関東地方以西基準
バイカオウレンの育て方を見る
種類(原種、品種)
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八重咲き
花が八重咲きのもの。全体の姿や性質はバイカオウレンと同じ。
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黄金葉
葉が鮮やかな黄色。芽出しから4月中旬まで午前中は日光に当てると、葉色が鮮やかになる。夏は普通種よりやや遮光を強めに。繁殖がやや遅い以外は、普通種と同じ。
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オオゴカヨウオウレン(オオバイカオウレン)
Coptis ramosa
屋久島の山地の特産種。森林の湿って苔むした岩や倒木上などに生える。バイカオウレンに似るが、花は1〜4輪咲き、ほふく枝を伸ばさない。
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ミツバオウレン
Coptis trifolia
バイカオウレンに似るが、白い萼片が細く、葉は3枚の小葉からなる。日本では本州(中部地方以北)、北海道の亜高山帯や高山帯に分布。
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コシジオウレン(ミツバノバイカオウレン)
Coptis trifoliolata
小葉は3枚で、白い萼片はバイカオウレンのように幅が広く、花柱は短い。本州(中部地方から東北地方)の日本海側の亜高山帯や高山帯に分布。
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オウレン
Coptis japonica
3月から4月、かわいらしい白い花を咲かせる里山の花。
「趣味の園芸」講師陣、専門家の執筆による植物図鑑
執筆:辻 幸治(つじ・こうじ)
1976年、大阪生まれ。ホームセンター勤務を経て、現在は園芸分野の執筆活動も精力的に行う気鋭の園芸家。江戸の園芸文化から、海外のワイルドフラワーまで、幅広く植物に精通している。
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