エンレイソウTrillium
和名:エンレイソウ(延齢草)
科名:シュロソウ科
属名:エンレイソウ属
エンレイソウの仲間は葉が3枚、萼が3枚、花弁が3枚で、覚えやすい植物です。いずれも多年草で、ほとんどの種類は低地からやや高い山の、落葉樹林のやや湿った場所に生えます。根元から茎を1~3本伸ばし、先端に葉を3枚つけます。この葉のつけ根に花をつけます。日本のエンレイソウの仲間の代表は以下の3種です。
エンレイソウ(Trillium apetalon)は、この仲間で唯一、花弁がない種類です。花弁に見える部分は萼で、ふつう茶色、花の大きさは2cmほどです。まれに萼が澄んだ緑色のトイシノエンレイソウ(T. apetalon f. album)も見られます。
ミヤマエンレイソウ(T. tschonoskii、別名シロバナエンレイソウ)は、白い花弁があり、花の大きさは2~3cmで、横向きに咲きます。ときに花弁が薄い紫色を帯びるムラサキエンレイソウ(T. tschonoskii f. violaceum)、ごくまれにエンレイソウとの雑種で、濃いえんじ色の花弁が0~3枚あるヒダカエンレイソウ(T. × miyabeanum)も見られます。
オオバナノエンレイソウ(T. camschatcense)は、全体に大型で花の直径は5~6cmもあり、上向きに咲きます。雌しべや子房が紫色のものはチシマエンレイソウ(T. camschatcense var. kurilense、別名クロミノオオバナエンレイソウ)と呼ばれます。ミヤマエンレイソウやエンレイソウとの雑種も見られます。
国産のエンレイソウは栽培容易とはいいがたく、市販品の多くはオオバナノエンレイソウの山採り株であるため栽培はおすすめしません。すでに育てている人から譲り受けるか、タネから育てるのがよいでしょう。入手しやすいのは、栽培容易なトリリウム・グランディフローラム‘フローレ・プレノ’(T. grandiflorum ‘Flore Pleno’)の繁殖品です。
※科名:ユリ科で分類される場合もあります。
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