【第68章】SBIの「新兵器」Strium発表。XDCとの棲み分けと「北尾構想」の全貌
日付:2026年2月5日
ソース:NADA NEWS「SBIとStartale、金融特化型レイヤー1『Strium』発表」
2026年2月5日、SBIとStartaleは金融特化型L1「Strium」を発表しました。
「金融資産のオンチェーン取引」「24時間365日の市場」を掲げるこのチェーンは、XDCにとって敵なのか、味方なのか。
結論から言えば、これは**「証券(Strium)」と「貿易(XDC)」の完全な役割分担**です。
1. 「証券市場」vs「貿易金融」
記事の中で、Striumの用途は**「トークン化株式、デリバティブ」「オンチェーン証券市場」と明記されています。
一方、XDCの主戦場は「貿易金融(インボイス、船荷証券)」と「クロスボーダー決済」**です。
- Strium (SBI + Startale): 東京証券取引所のような「板取引」や「証券決済」をオンチェーン化する(主に国内・アジア圏の証券市場)。
- XDC (SBI + XDC Network): 世界中の輸出入企業や銀行をつなぎ、「貿易代金の融資」や「国際送金」を行う(グローバルな物流・資金流)。
SBIは、証券市場には自社開発のStriumを使い、国際貿易にはすでに国際標準(MLETR/ISO20022)を押さえているXDCを使う。「適材適所」のマルチチェーン戦略をとっているのです。
2. 「汎用チェーン」の終焉を証明
記事内で渡辺創太氏は、「汎用性を優先したブロックチェーンではなく、金融要件を前提に設計されたチェーンが登場している」と述べています。
これは、イーサリアムのような「なんでもできるチェーン」では金融機関の要求(コンプライアンス、プライバシー、即時確定)に耐えられないことを、SBIグループとして認めた形です。
これは、「金融特化型」として設計されたXDCの方向性が正しかったことの完全な証明でもあります。
3. 北尾構想:すべての道はSBIに通ず
SBI北尾社長の狙いは、単一の勝者を作ることではありません。
- 国際送金のブリッジ ➡ XRP
- 貿易金融・サプライチェーン ➡ XDC
- 証券・デリバティブ市場 ➡ Strium
- ゲーミング・Web3 ➡ Astar
これら全てに出資・提携し、「デジタル金融の全レイヤー」をSBIグループで独占する構想が見て取れます。
Striumの誕生は、SBI経済圏の中に「証券」のピースが埋まったことを意味し、同じ経済圏にいるXDCにとっても、流動性の相互流入(相互運用性)という観点でプラス材料です。
結論:パズルが完成しつつある
「Strium」の発表に動揺する必要はありません。
むしろ、日本を代表する金融グループが「金融はオンチェーンになる」と断言し、巨額の投資を始めた事実は、RWA(現実資産)セクター全体への強烈な追い風です。
XDCは「貿易」という巨大な領土をすでに確保しています。Striumが「証券」を開拓してくれれば、最終的にその資金はつながります。
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