すべての見出しを開く 曖昧さ回避 elevatには「上昇する」という意味があり、rをつけて「上昇させるもの」という意味にした言葉。何らかの上下動に関わる装置の名称として使われる。
高層ビル や坑道 など、高さのある建築物 に設けられる「昇降機」のこと。本記事で解説。飛行機 の翼を構成するパーツの一つで、機首の上げ下げを制御するための補助翼。日本語では「昇降舵」と言う。飛行機の種類によっては、横振り制御用のラダー(方向舵)と複合した「ラダベーター」や、傾き制御用のエルロン と複合した「エレボン」になっている場合もある。麻雀 の玄人 技の一つ。宅下でお互いの待ち盃を交換することを指す。スクロールバー のノブ部分(上下するやつ)もelevatorと呼ばれる。この見出しを閉じる 1の概要 エレベーターは、垂直方向に伸びる昇降路(シャフト)の中に、上下する籠 があり、人や貨物を運ぶ機械である。
一般的なつるべ式のエレベーターでは、籠から伸びたロープ が、昇降路の上端にある巻上機を経由して、反対側におもりが下がっているため、単純に巻き上げているより小さな力で操作できる。
建築 施設内で使われる事が多いが、地下 への移動手段である事も多く、斜面が多い市街地での公共交通機関として、ケーブルカー を垂直型にしたような形で使われる例もある。
垂直型ではなく、斜面に昇降路を敷いて斜めに上下する「斜行エレベーター」もかなり稀だが実在している。
また、エレベーター製造大手のオーチス社は小型のホバークラフト をケーブルで牽引して動かす短距離用小型鉄道のようなシステムを実用化していて、これは「水平エレベーター」つまり横に上下するもの という矛盾しかない 分類名を与えられている。
この見出しを閉じる 歴史 エレベーターは紀元前 から存在し、アルキメデス がロープ と滑車 を使用し、人力で操作するもの を開発していた。
また、中世ヨーロッパ でも滑車を用いた巻上機があった。
17世紀に入ると、釣り合い錘を用いたものが発明され、軽い力で上下できるようになった。
19世紀初めには水圧 を利用したエレベーターがヨーロッパ に登場し、また1835年に蒸気機関 を動力 として利用したものが登場している。
しかし、乗用として使用するには速度が遅い他、安全性に問題があった。
安全装置がなく、もしエレベーターのかごを吊るしているロープが切れたら、そのまま下まで落ちてしまうのである。
なので、上からかごを吊るす形で一定以上の上下動をするエレベーターは、貨物専用であった。
その問題を解決したのがエリシャ・オーチスという人物である。
彼は、かご落下防止装置付きのエレベーターを開発して特許を取得、さらに会社を設立して乗用エレベーターの製造を開始した。
1853年には、ニューヨーク万博にて、オーチス自身が乗って吊り上げたエレベーターのロープを来場客の面前で切って見せるというパフォーマンスで安全性をアピールしている。
こうして、高層建築であっても安全な乗用エレベーターの道が切り拓かれた。
ちなみに、このオーチスが創業したエレベーター製造会社は、21世紀の現在においてもエレベーター業界で世界トップシェアの会社である。
1889年には世界初の電動機式のエレベーターが開発され、電気 の供給安定とともにエレベーターの動力源として電動式が主流となった。
後に、電動式のエレベーターは高速運転ができるよう改良され、かご落下防止装置が開発されていたこともあって、高層建築における乗用での使用に耐えうるものとなったのである。
日本だと、当時の最新生活設備が次々と採用された最盛期の軍艦島 が、様々なエレベーターを供えていたことで知られる。
炭鉱の島として地下の採掘現場へ降りる工業用のものはもちろん、同島にあった端島小中学校は給食用の小型エレベーターを供えていた。
アパートにも住民用エレベーターが作られる予定だったが、これは不採用となり、設置予定のスペースも住居として施工されている。当時の島の生活については軍艦島 の記事も参照いただきたい。
技術が安定してくると建築物のデザインの一部として組み込まれるようになり、シャフトの外壁をガラス張りにして展望機能をつけたもの、籠を露出させてワイヤー機構などを敢えて外から見えるようにしたものなど、様々な形態のエレベーターが作られるようになった。内装に関しても、小型の情報モニターを据え付けているものなど高機能化している。
有名メーカー エレベーターのメーカーは、試験装置として工場敷地内にエレベーターを上下させるためだけに建っている タワー型の建物を有している事が多い。
郊外の工場地帯など高層ビルの無い場所に突然「謎のタワー」が生えているため、クイズ番組や旅番組などで取り上げられることもある。
メーカーによってボタンの表記などにも個性がある。また、行先階をキャンセルする操作もメーカーや機種ごとに異なる。ボタン連打や長押しなど特定の操作を行い、行先階のボタンが消灯すればキャンセル成功である。
オーチス 三菱電機 日立ビルシステム 東芝エレベータ フジテック 日本エレベーター 横浜エレベータ 中央エレベーター この見出しを閉じる 英字表記の違い エレベーターの表記 階数表記 階数\表記 アメリカ表記 イギリス表記 1 the 1st floor the ground floor※ 2 the 2nd floor the 1st floor 3 the 3rd floor the 2nd floor 4 the 4th floor the 3rd floor 5 the 5th floor the 4th floor
と続いていく。
操作ボタン上にはFloorの略で「1F」「2F」と表示し、屋上階は屋根を意味するRoofの頭文字で「R」と表示しているものも多い。
地下 については英米ともに地下1階からthe first basement、the second besement、the third besement …と続いていく。操作ボタンでは地下1階なら「B1」、2階なら「B2」と表記され、傾斜面に建物があってメインの入り口より下にもフロアがある場合も、「地上階」としてB表記になっていることがある。
ショッピングモール と駐車場 のように、連接した建物で階層の数がずれている場合や中2階のような構造がある場合、ボタンに「M2」などと書かれていることもある。
近代的なエレベーターは行先ボタンにランプ が仕込まれているものが多く、押された階は光って表示される。
耐荷重の表記 標準体型の人が一度に何人乗れるか を示したもので、10階程度の集合住宅なら耐荷重450㎏、一人の重さを荷物込みの65kgと計算して6人乗り程度の規模のものが多いが、小規模な雑居ビルなどでは4人乗りなど一回り小型のエレベータも見られる。重量を超過するとブザーや音声案内で伝えてくれるので、一般的には最後に乗った人が降りて次を待つ。バイクや冷蔵庫など重い物を運ぶ際は、同乗者の人数も余裕を持たなくてはいけない。
患者移動用のベッド やストレッチャー といった、大きさの割に軽いものを乗せる前提になっている病院のエレベーターなどは、広さの割に耐荷重が少ないものもある。
この見出しを閉じる 動力 人力 人間が滑車の巻取り装置を頑張って回す 。古代ローマ のコロッセオ などでも使われた歴史ある人力装置である。
油圧式、水圧式 油圧 式のシリンダーを動力源とするタイプ。作動流体が油系か水系かで呼び分け、仕組みはほぼ同じ。
モーターと比べて速度は出ないが、積載量に優れるので工場施設などで稼働している。
動力をエレベーターの下側に設置できるので上方のスペースを取らず、「機械室レス」とも呼ばれる。
参考リンク
また、上方の開けた軍艦の甲板エレベーターでも、油圧シリンダーでワイヤーを牽引するタイプを採用しているものがある。
昇降ステージ型にして「下から押し上げる」形のデザイン性を重視した油圧エレベーターなども作られている。
電気式 現代では最も一般的なタイプ。エレベーターの通路となるシャフトの上部に機械室を設け、そこに置いたモーターでワイヤーを巻き取って籠を上下させる。
籠を吊るワイヤーの反対側に釣り合い用の錘が付いていることが多く、この場合、モーターのパワーは「籠と荷物の全重量を引っ張り上げる」ほど強くなくて良い。重さの釣り合った状態のワイヤーを移動させる分と、籠に乗せる荷物の最大重量を上げられるパワーがあれば済む。
この見出しを閉じる 乗り方 基本的には静かに乗り込み、静かに待って、静かに降りる 。運行中にふざけてジャンプなどすると安全装置が働いて籠が停止し、操作を受け付けなくなる場合もある。
近代的なものならドアにセンサーがついているので、反応させてしまうとドアがいつまでたっても閉まらない。長い荷物やヒラヒラした衣服などは気を付けよう。
行先階の指定や扉の開閉が全自動なものが主流になっているが、古い建物にある旧式のエレベーターや、荷物がメインで人間は補助として乗り込む想定のものなどで操作には大きな違いがある。
扉の開閉が手動だったりすると、閉めるまで動かないなど運行や安全面にも関わるので要注意。
ドアの開閉に警報音が伴うものもある。
循環式 パーテルノステルとも呼ばれる特に旧式のエレベーター。扉もボタンも無く 、籠がゆっくりと、ぐるぐる循環しているだけ。
乗り降りは来た籠に人間の方がタイミングを計って入り、目的のフロアで降りる 。タイミングを間違えば動きっぱなしの籠に挟まれて重大事故である。
チェコの古い建物に残っているが、危険なので新設されることは無いだろう希少なもの。
手動扉(人貨用) 扉を手で開閉するもの。日本では伝統的な百貨店などで見られたほか、年季の入った工場や倉庫で動いているものも。
目的の階に停止したことを確認して、外から乗り込むなら初めに外ドア、次に内ドアを開けて乗り込み、また閉めて目的階のボタンを押す。古い機種が多いので、しっかり停止してから一連の操作を行いたい。重い荷物の場合、できれば籠の中央に乗せて安定さる。
大人数や重い荷物で籠の中が重くなると床面との段差が生まれることがあるので、昇降ボタンがある機種ではドアを閉めてボタンを押してレベルを合わせることができる。
操作が複雑なので、古典的なエレベーターガール とセットとも言えるタイプ。エレベーターガールがいれば外から扉を操作しなくても良い。
荷物用 人貨用と同じだが、内ドアの開閉がレバーだけの物が多く、外ドアを籠内から開ける手段がないので人を乗せてはならない 。たまに子供がいたずらで入り込み閉じ込められるような事故が起きるのはこのため。
レストラン や旅館 などで、低層階のキッチンと上層フロア間で料理や食器を運ぶ小型のものがよく見られる。
人間は階段で向かい荷物を取り出すか、行先階を担当するウェイトレス など別の担当者が荷物をピックアップする。
自動扉(人貨用) 外ドアと内ドアが連動して自動的に開閉する。ドア開いたら乗り込み、目的階を押すだけで良い。
工場やオフィスビルのバックヤードにあるような荷扱いが前提になっているものでは、荷物の運び込みをサポートする「開延長」のボタンを設けているものもある。
マンション用等で自転車やバイクを自室に運ぶ場合は、またがったままではなく手で押して籠に入るのが安全な使い方でありマナー。
目的階につき開いたら速やかに出る。ドアが閉まるまでの時間は機種により様々だが、マンション用などはすぐ閉まるので、安全面も考えれば「手だけ突っ込んで閉ボタンを押す」といった操作はしない方が良い。
荷役を前提にした大型のものは長いと2分ほど開いたままのものもある。こうしたタイプはエレベーターの外側に「閉」のボタンを設けているものもあるので、用が済んだら速やかに閉めて次の利用者に開け渡そう。忘れてしまうと閉じるまで他の人が待ちぼうけをくわされる羽目になる。
中には、ドアが開いた状態で他のフロアで呼び出しボタンが押されると籠内にブザーが鳴るものもある。「他のフロアが待ってるから早く扉を閉めろ」と伝えることができるのである。
荷物が重く床と籠に高低差が生じた場合は、上階のボタンを押して1回上に行き、下降で目的階に戻るとレベルが合う。
自動車用 自動車 を取り扱うためのもの。街中でも、二階のショールームや地下整備場、屋上の預かり用駐車場を備えた大きめの自動車販売店に設置されていることが多い。
また、自走用のスロープを建築できない狭い建物で、屋上や地下の駐車場に移動するのに車両用エレベーターを採用していることもある。
構造は大型の人貨用とほとんど同じだが、車ごと乗り入れられるよう、床に停車位置を誘導するためのマークが描かれていたり、壁に位置確認用の鏡や停止表示ランプなどを備えている。
籠内にも操作ボタンはあるが、駐車場用の場合は基本的に安全のため係員が誘導して乗り込み、行き先操作も係員が外部から行う。急発進による事故を防ぐため、「乗り込んだらエンジンを切る」「パーキングブレーキをかける」などの音声指示が放送されるものも。
バックで出るのは危険を伴うため、前進で入り前進で出られるよう、扉が籠の前後についているタイプもある。
この見出しを閉じる 異常が起きたら 行先階ボタンの近くに、電話機のマークなどが表示された連絡ボタンがあるので、押し続けると 管理会社に連絡が取れる。
上記のように、近代的なエレベーターならワイヤーが切断されようが籠が落下するような事はないし、仮に落下しても衝撃を緩和するブレーキやダンパー がついているので落ち着いて行動する。
地震が起きて停電しても連絡ボタンは基本生きているし、非常灯が灯る。最近は椅子型のサバイバルセットなどが備えられ、携帯トイレと、水が用意されていることもあるので確認してみよう。
新しい機種なら地震の初期振動を感知して近くの階に停止しドアが解放されるようなものもある。
この見出しを閉じる エレベーターマニア 駅や商業施設等のエレベーターを撮影し、YouTube等に投稿する界隈が存在する。一般人には到底理解しがたい趣味だが、過去にNHKの番組で取り上げられたことがある(参考1 、参考2 )。
この見出しを閉じる 関連イラスト 一時的な密室なので、恋愛モノなどではエレベーター内で男女がキス をする…というシチュエーション も。
この見出しを閉じる 関連タグ エスカレーター 機械 建築 建物
軌道エレベーター ケーブルカー
エレベーターガール (案内嬢)
この見出しを閉じる