『死んだら永遠に休めます』遠坂八重(朝日新聞出版)
オーディブルで。大企業の総経本部。会社の全ての雑用を押し付けられるその部署で、超絶パワハラ上司のいじめ、終わらないタスクに神経をすり減らし、ストレスに胃をやられ、実家からの荷物を開封する気力もなくしている若手社員、アオセ。そのパワハラ上司がある日、とつぜん失踪。のちに、「私は部下に殺されました」という一斉メールが事業所の全員におくりつけられる。メールには、アオセを始め、総経本部メンバー全員(五名かな?)の名前が。唯一名前を挙げられなかったのは、派遣社員のニナ。空気の読めないキャラであるニナに巻き込まれる形で、濡れ衣を晴らすため、アオセは上司失踪の謎を探ることになる。
なんとも息苦しい話。終わらない仕事、家には本当に寝に帰るだけ。這ってでも仕事には行く、そうでなければ自分の居場所はないという思い込み。仕事に行くだけで、なんにも幸せではない日々。ただ、仕事内容が大したことがなさそう・・・と思っていると、その通りで・・・ちょっとネタバレすると、総経本部というのは、左遷部屋だった。
上司の死の真相というのが、二転して、エグイ。あと、このように、精神を削られながら、正社員にしがみついている人ってじっさいいるんだろうなー、たしかにどうかなってしまうわなー、でもどうやって生きたらいいんだろうなー、と思った。



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