「常軌を逸した超高速度」…時速268㎞のポルシェで激突!「首都高2人死亡」暴走被告の呆れた言い分

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時速268㎞という超猛スピードでの事故だった(写真はイメージです)
時速268㎞という超猛スピードでの事故だった(写真はイメージです)

「運転技術を過信し、高速度運転の危険性に対する意識が低下していた」

「常軌を逸した超高速度で走行し、悪質極まりない犯行」

裁判長は、こう断罪し被告に危険運転致死罪を適用した。

1月27日、横浜地裁から懲役12年の実刑判決を受けたのは東京都江戸川区に住む会社役員・彦田嘉之被告(56)だ。彦田被告は’20年8月、神奈川県川崎市内の首都高湾岸線で高級スポーツカー「ポルシェ911GT2-RS」を運転中に乗用車と激突。乗用車に乗っていた70代と60代の夫妻2人が亡くなった。事故当時、ポルシェの速度は時速200㎞から268㎞に到達していたという。

「検察側は公判で、200㎞を超える超高速では少しハンドルを切っただけでも車が大きく傾き制御が困難になると主張。彦田被告が車線変更しようとした際に車が横滑りし、夫妻の乗る乗用車と激しくぶつかり死亡事故が起きたとしました。

一方、彦田被告は『事故直前まで車は安定して走行しておりスピードが出ていても制御できた』と訴えたんです。ブレーキを踏んだ際にたまたま車が滑った結果の事故で、わざとムリな運転をしたわけではないと……。裁判所は彦田被告の主張を退け、危険運転致死罪を適用しました」(全国紙司法担当記者)

『FRIDAYデジタル』は、彦田被告の公判が始まった直後から前代未聞の暴走事故を取材している。2人の命が失われた当日の様子や、彦田被告の呆れた言い分を振り返りたい――。

「制御困難な走行をしていない」

事故が起きたのは’20年8月の休日朝8時過ぎだった。

「現場は比較的見通しの良い片側3車線の道路でした。しかし制限速度80㎞の区間を、3倍以上のスピードで走行するのは異常です。彦田被告は死亡した夫妻が乗っていた車を追い抜こうとし、猛スピードのままで衝突したとみられます。衝突された車は、ほぼ制限速度で走行していたそうです。

衝撃が大きかったのでしょう。追突された車は右後部が大きく破損。亡くなった女性は車外に投げ出されていた。事故直後から当該区間は8時間にわたり通行止めとなりました」(全国紙社会部記者)

法廷で、検察側と彦田被告の主張は大きく食い違った。

「検察側は『猛烈な速度で走行すること自体が他者の運転を妨害する目的だった』とし、危険運転致死罪が成立すると主張しました。一方の彦田被告は『私の大幅な速度超過で大変な事故を起こしてしまい申し訳ございません』と謝罪しつつも、『制御困難な走行をしていない』と起訴内容を一部否認したんです。弁護側は、刑の重い危険運転致死罪でなく、より軽い過失運転致死罪が適当だと主張していました」(同前)

事故当時、彦田被告のポルシェには19歳の長男が同乗していた。検察側が指摘したのは、次のようなあまりに身勝手な暴走の動機だ。