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消防設備の点検
消防署についての情報をご紹介します。
消防署とは
「消防署」について分かりやすくまとめました。
消火・人命救助・火災の予防などを行う消防署は、自治体にとって欠かせない施設の代表格です。実際に職員がどのような業務を担当しているのか、気になっている方も多いのではないでしょうか。
パブリネットでは、そんな方のために、消防署について、組織構成はもちろん、階級、仕事内容、勤務スケジュールなどをご紹介。さらに、消防士になるにはどうしたら良いのかも、解説しています。
目次
消防署の概要
消防署は、地域住民を火災や事故から救出する消防士が勤務している施設。消防組織法によって消防機関のひとつとして規定されています。消防機関には、消防本部、消防署、消防団の3つがあり、各自治体は少なくともどれかひとつを設置しなければなりません。
全国には、2020年(令和2年)4月の調査によると1,719ヶ所の消防署が設置されています。消防署は、消防機関のなかで消防本部の下部機関として位置付けられており、火災予防や火災時の消火、人命救助活動、救急活動が主な業務。消防署に勤務する人材を消防吏員と呼びますが、消防士という名称が一般的に浸透しています。また、各消防署において、長として署をまとめているのが消防署長です。
消防署内は、総務課と警防課、予防課の3課体制。総務課は管理と経理、警防課は防災安全・消防・機械装備・救急、予防課は防火管理・査察・予防・危険物の係にそれぞれ分類できます。
このように、消防署は住民を守るために設けられており、火災時だけではなく日常的に火災予防の啓蒙も行っている、住民の生活にとって欠かせない施設です。
消防組織の階級
| 階級 | 職務(例) | (参考) 警察官の階級 |
|||
|---|---|---|---|---|---|
| 人口30万人規模の 消防本部 |
人口10万人未満の 消防本部 |
||||
| 消防総監 | - | - | 警視総監 | ||
| 消防司監 | - | - | 警視監 | ||
| 消防正監 | 消防長 | - | 警視長 | ||
| 消防監 | 部長・署長 | - | 警視正 | ||
| 消防司令長 | 副署長・ 課長 |
指揮隊長 | 消防長 | 警視 | |
| 消防司令 | 課長補佐・ 係長 |
指揮隊長 | 署長・ 課長 |
指揮隊長 | 警部 |
| 消防司令補 | 主任 | 隊長 | 課長補佐・ 係長 |
隊長 | 警部補 |
| 消防士長 | 副主任 | 隊長・ 機関員・ 隊員 |
主任 | 隊長・ 機関長・ 隊員 |
巡査部長 |
| 消防副士長 | 係員 | 機関員・ 隊員 |
係員 | 機関員・ 隊員 |
巡査長 |
| 消防士 | 係員 | 機関員・ 隊員 |
係員 | 機関員・ 隊員 |
巡査 |
※一般的に、司令長(課長職)以上が管理職手当を支給されている。ただし小規模な消防本部等にあっては、消防司令以上が管理職手当支給の対象とされる場合もある。
消防組織には、階級制度が存在しています。階級制度とは、職員の位を定める制度のこと。指揮統制を明確に、円滑に運営していくために設けられています。
消防組織の階級制度は、自治省消防庁によって1962年(昭和37年)6月に定められた「消防吏員の階級準則」がはじまり。それぞれの職員の階級は、正装・作業服の胸に付けられる階級章で確認できます。その他、制服袖に巻かれている蛇腹や金色金属製の袖章、帽子の周章などでも階級を確認することが可能。また、消防長を担当する者には消防司令長以上の階級が与えられますが、消防員数、管轄人口など消防本部の規模によって与えられる階級が変わります。
なお、消防士は、係員や機関員・隊員に与えられる階級のひとつ。消防機関への採用後は、この階級からスタートします。
火災の現場は非常に危険であり、消防士にとってもリスクが伴うため、指示系統を明確にして体制を盤石にしておくことが重要。階級制度は、適切な指示を与えるために設けられているのです。
消防署の仕事内容
消防署は様々な隊員が在籍しており、役割分担をしているのが特徴です。例えば、消火活動は消火隊員、救急活動は救急隊員、救助活動はレスキュー隊員が実施します。
消火活動とは、まさしく火を消すための活動であり、消防署の中心業務。救急活動は、人命を守るための活動を意味します。救助活動は、災害現場や山や川などの特殊な環境で人を救出する活動。また、消防署では、その他の事務作業も行われています。消防署の業務について詳しく見ていきましょう。
消火活動
消火活動とは、その名の通り火災の現場で火を消すための活動のこと。実際の活動は、火災の通報を受け、現場に急行し、さらなる出火を食い止めつつ鎮火を目指す、といった流れで進められます。
単に火を消すことだけではなく、出火状況の確認や風向きの把握、近隣住民の安全確保なども実施。火災に直接対応するため、一般的な消防士のイメージと最も近いと言えます。
救急活動
救急活動とは、救急車に搭乗して、ケガや病気で倒れた人のもとに駆け付け、適切な処置を施す仕事。通報を受けてから現場に急行し、ケガ人や急病人に応急手当を実施します。
救急車には複数の人員が乗車しますが、必ずひとりは救急救命士が必要。救急救命士は、病院へ搬送するまでの間に傷病者へ求められる応急処置・組成処置を行います。
救助活動
救助活動とは、特殊な環境で動けなくなった人や閉じ込められた人を救出する仕事。災害現場や交通事故現場などに駆け付けて、救出活動を行います。山や川などで救助を行うことも少なくありません。
防災・予防活動
適切な防災対策を啓蒙していくのも、消防署の大切な仕事。具体的な防災計画の立案、会社や教育機関の防災訓練の指導を行います。
地域の火災予防に努めるのも代表的な業務のひとつ。施設や火災設備の点検を実施し、必要に応じて指導を行います。すでに発生した火災の原因を調査し、今後に火災予防に反映させるのも重要な仕事です。
署内サポート
消防署にも、デスクワークを担当する事務職の人員がいます。火気使用設備の保安に伴う事務処理、予防・企画の立案などが主な仕事。一般企業のように、総務や人事の仕事もあります。
消防署は「火を消したい」「災害から人を救出したい」という人だけを採用している訳ではありません。事務を担当する人材も、陰ながら消防士をサポートし、地域の防火・防災に貢献しています。
「高度救助隊」「特別高度救助隊」とは
「高度救助隊」「特別高度救助隊」は、高い救出救助能力を有する人材で構成される消防の救助部隊。多発化・多様化・特殊化の傾向を見せている各種災害において、適切な救助を行うための舞台として発足しました。「スーパーレスキュー」「ハイパーレスキュー」と言った通称からも分かる通り、ハイグレードな救助部隊として位置付けられています。
当該自治体で災害があった際は、高度な技術で人命救助を遂行。他都道府県の災害に対して出動することも珍しくありません。また、中核市規模の消防本部には、高度救助隊の設置が義務付けられています。それ以外の自治体も自主で設置することは可能です。
大型災害が多発しており、油断ができない状況が継続している日本。高度救助隊・特別高度救助隊は、そうした災害の際における人命救助の要として期待されています。
消防士の勤務時間
消防士の勤務体系は2部制勤務、3部制勤務が代表的なパターン。2部制勤務では2つ、3部制勤務では3つの隊が交代で勤務します。また毎日勤務は、一般職の公務員のように平日の日中働き、週末に休む形態です。
これらの勤務体系は、当務(当番)・非番・週休・日勤をそれぞれのサイクルで繰り返すのが特徴。当務は朝から翌日の朝まで24時間勤務する形態です。非番は帰宅できますが、非常時には出動しなければならないため、飲酒できない、遠出できないといった制約があります。週休は、いわゆる公休のことであり、毎日勤務では土日が週休に該当。日勤は9時~17時(もしくは8時30分~17時30分)まで勤務する形態です。
国内の消防士の半数近くは2部制の勤務。続いて多いのが3部制です。このように、ほとんどの場合は交代制で勤務します。
【勤務体制別消防吏員数】
| 勤務体制別 | 毎日勤務 | 2部制 | 3部制 | その他 派遣等 |
計 |
|---|---|---|---|---|---|
| 消防吏員数 | 31,585 | 81,607 | 46,709 | 4,006 | 163,907 |
| 19.3% | 49.8% | 28.5% | 2.4% | 100.0% |
(平成31年4月1日現在)
- 「消防防災・震災対策現況調査」により作成
- 勤務体制別の「その他派遣等」とは、首長部局に派遣されている職員及び消防学校など消防本部(署)以外の部署に勤務する職員等をいう。
2部制勤務
2部制勤務では、2つの班に分かれ、24時間ごとに交互で勤務。消防士のスタンダードな勤務体系です。24時間勤務(当番)から非番というサイクルを数回繰り返し、その後週休で休みを取ります。週休が入るタイミングは消防署によって様々です。
当番の日は午前8時30分~20時30分まで勤務。非番は完全な休みではなく、何か緊急事態があれば出勤しなければなりません。
【スケジュール例】
| 1日 | 2日 | 3日 | 4日 | 5日 | 6日 | 7日 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
| 当番 | 非番 | 当番 | 非番 | 当番 | 非番 | 週休 |
| 8日 | 9日 | 10日 | 11日 | 12日 | 13日 | 14日 |
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
| 週休 | 当番 | 非番 | 当番 | 非番 | 当番 | 週休 |
3部制勤務
3部制勤務は、3つの班が24時間ごとに交代で勤務する体制。東京消防庁など、大都市の消防本部では、こちらの勤務態勢が採用されています。当番→非番→週休の流れを数サイクル繰り返したのち日勤が入るのが特徴。どのタイミングを日勤にするかは、消防署に委ねられています。
【スケジュール例】
| 1日 | 2日 | 3日 | 4日 | 5日 | 6日 | 7日 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
| 当番 | 非番 | 週休 | 当番 | 非番 | 週休 | 当番 |
| 8日 | 9日 | 10日 | 11日 | 12日 | 13日 | 14日 |
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
| 非番 | 週休 | 当番 | 非番 | 週休 | 当番 | 非番 |
| 15日 | 16日 | 17日 | 18日 | 19日 | 20日 | 21日 |
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
| 日勤 | 当番 | 非番 | 週休 | 当番 | 非番 | 週休 |
毎日勤務
毎日勤務は平日の日中勤務し、週末に休日を取る勤務体系。現場に出ない事務部門担当者に適用されます。
土日祝が休日になるため、多くの労働者と同じスケジュールです。
【スケジュール例】
| 1日 | 2日 | 3日 | 4日 | 5日 | 6日 | 7日 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
| 勤務 | 勤務 | 勤務 | 勤務 | 勤務 | 週休 | 週休 |
| 8日 | 9日 | 10日 | 11日 | 12日 | 13日 | 14日 |
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
| 勤務 | 勤務 | 勤務 | 勤務 | 勤務 | 週休 | 週休 |
交代勤務者の一日(一例)
消防士の代表的な勤務体系である交代勤務の当番日のスケジュールをご紹介します。なお、このスケジュールは一例にすぎません。状況や現場によっては、24時間不眠不休で勤務するケースもあります。
| 5時~8時30分 | 事務処理、掃除、訓練など |
|---|---|
| 8時30分 | 朝礼 |
| 9時 | 装備の点検、ミーティングなど |
| 10時 | |
| 11時 | |
| 12時 | 昼食 |
| 13時 | 訓練、消防指導、事務処理など |
| 14時 | |
| 15時 | |
| 16時 | |
| 17時 | |
| 18時 | 夕食、休憩 |
| 19時 | |
| 20時 | 夕礼 |
| 21時 | 入浴、トレーニングなど |
| 22時 | |
| 23時~5時 | 仮眠 |
消防士になるには
消防士になるためには、高校卒業後に消防士採用試験に合格しなくてはなりません。消防士採用試験は、各自治体で行われている公務員試験。試験合格後には半年間、消防学校に通い、消防士になるための訓練を積んだあと、各消防署に消防士として配属されます。
消防士採用試験には年齢制限があり、該当しない場合は受験ができません。設定されている年齢制限の幅は、自治体によって異なるため確認が必要です。また、一定の視力、色彩識別能力、正常な聴力といった、身体的制限もあります。
なお、Ⅰ類(上級)、Ⅱ類(中級)、Ⅲ類(初級)、専門系といった区分があるのも消防士採用試験の特徴。Ⅰ類が大学卒業者向け、Ⅱ類が短期大学卒業者向け、Ⅲ類が高校卒業者向けの難易度だと一般的に言われていますが、実際にその最終学歴が要求される訳ではありません。専門系のみ採用後に専門知識が求められることから、大卒以上の学歴が受験条件として設定されています。
東京都での受験者数は、2015年(平成27年)以降少しずつ下がっている状況。合格率は1桁台にとどまっており、消防士への道は狭き門です。
出典:消防官・消防士【試験日】合格率や難易度 | 資格の一覧 JQOS.jp
消防士採用試験は筆記が中心の第一次選考、身体・体力検査や面接が実施される第二次選考に分かれています。双方の点数が一定ラインに到達しなければ試験を通過できません。
消防士になったあとも勉強は必要。例として、救急活動を行うためには救急救命士の資格が求められるケースがあります。また、はしご車、救助工作車といった特殊な車両を運転するためには、大型自動車免許が必要です。
厳しい採用条件、試験の難易度から、各消防署に配属された消防士は、知識量と体力に優れた精鋭。配属後はさらにトレーニングや勉強を実施し、研鑽を積んでいます。
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まとめ
今回は、消防署に関する基礎知識について詳しくご紹介しました。業務内容や勤務態勢、消防士の採用基準を知ることで、消防署がどのように自治体の安全を守っているかお分かりいただけたのではないでしょうか。
火災や災害は、いつ遭遇するか分からないトラブル。消防士は、そうしたトラブルの際に、人命救助・鎮静化するための人材として活躍してくれます。お住まいの自治体において、消防署がどのように活動しているか、調べてみるのもおすすめです。
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