『山際大臣ウィキペディア「セルフ編集」』に関するウィキペディアンの見解
まず一つ目に、この記事には旧統一教会に関する情報や意見は全く含まれていません。二つ目に、後でもう一度強調しますが、ウィキペディアの自分の記事を自分で編集することはウィキペディアのルールに違反しています。山際大志郎氏を擁護する意図はありません。確認したうえで、以下の文章をお読みください。
三つ目に、VTuberなのに政治ネタでごめんね。
ウィキペディア「セルフ編集」
2022年8月20日に『山際大臣にウィキペディア「セルフ編集」疑惑』という記事がSmart FLASHに載りました。ウィキペディア日本語版の[[山際大志郎]]という項目を、本人と思しきアカウント(Yamagiwadaishiro)が編集していることを指摘し、本人の事務所に確認する、という内容です。
私がこの記事で注目しているのは記事そのものの内容ではなく、この記事の内容の正確性と、登場する「ITジャーナリスト」の発言内容です。
この記事にはこのように書いてあります。
当人のアカウントページには、ほかの編集者から問い合わせが来ている。
《Yamagiwadaishiroさんは山際大志郎と関わりのあるような利用者名ですが、ご本人や関係者でなく、他人や他団体の名前を利用者名に使用しているのであれば厳におやめください》
無論、この記事の主眼は山際大臣を非難することなので、書き方もトゲのある言い回しになっています。しかしその目的を考えたとしても、「問い合わせ」という表現には語弊があります。
《》で囲まれた部分は、問い合わせというよりも、案内文のテンプレートを機械的に張り付けているだけのなのです。「こちら」です。
本人や関係者による「セルフ編集」はもはや日常茶飯事
このテンプレートは2011年1月から書かれ始めました。つまりはその時点ですでに、関係者や本人によるウィキペディアの編集が頻繁に行われていたということです。テンプレートを作っておいて素早く知らせたいくらい、多かったのです。
一体どれくらいか調べるために、このテンプレートの一文を検索したところ、このようになりました。この記事を書いている時点で約1800件強です。2011年1月から2022年7月末までは概算でおおよそ4000日強なので、2日に一つのペースで、セルフ編集を行うためのアカウントが作られていることになります。
しかもこの1800という数字は、「セルフ編集」をしているのをほかのウィキペディア利用者が見とがめて、さらにテンプレートを張り付けたケースの数です。見過ごされたアカウントを考えると、実際にはより多くの「セルフ編集」がなされているでしょう。
なお、どんなアカウントが作られたかは、このページから見ることができます。
私がウィキペディアンVTuberとして活動する中で、ときおり「ウィキペディアは信用できない」と言う理由の一つには、このような背景もあるのです。自分で自分のことや身内のことを書いた記事、あるいは盛った記事があまりにも多く、対処しきれていないのです。
「こう語るのはITジャーナリスト」
このことを踏まえて考えると、記事にコメントを寄せている「ITジャーナリスト」の論調は、山際大臣にかなり厳しめです。もちろん記事の主眼にのっとってコメントしているのでしょう。もとより本人による編集はルール違反です。
それを差し引いても、今のウィキペディアの状況とこの記事の論調は、大分かみ合っていません。
しかし、これらの指摘にYamagiwadaishiro氏は、返事をしていない。
ぜひ、テンプレートの検索結果から個別の会話ページをのぞいてみてください。「関係者による自己宣伝」のテンプレートに返信するアカウントはむしろ少ないのです。
しかも、その編集内容は政治家としての宣伝に近い。迷惑ですし、本人であるなら言語道断のおこないです
確かに大臣がウェブサイトのルールを破ったら問題です。しかし、「これ、本人か関係者のアカウントじゃないか?」と思われるアカウントが2日に一つ作られ、おそらくそれ以上の「セルフ編集」がされている現状があります。すると、「言語道断のおこない」という表現は流石に違和感があります。
この「ITジャーナリスト」は果たして、どの程度ウィキペディアに詳しいのでしょうか?
餅は餅屋 ウィキペディアはウィキペディアン
このFLASHの記事に限らず、ニュースにウィキペディアが登場するときはたいてい「ITライター」や「ITジャーナリスト」がコメントを寄せます。
おそらくこの「ITに詳しい人」とは、自分自身か同編集部のネットに明るい同僚なのでしょう。私はウィキペディアンなので、このような記事が世に出るたびに、「ウィキペディアンに聞けばもっといい記事になるのに!」と残念でなりません。どの議員がどんな記述をどうしたなど、より具体的な、より詳細な情報を提供できます。
速報性が大事なのは理解しているつもりですが、それと並行して正確性や専門性も求められるのではないでしょうか。この文章は「ウィキペディアについて書くなら私にナシつけろ!」というお願いではありません。「せめて専門家の話を聞いてくれませんか」というお願いです。


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