レオ14世とウィキペディア
宇宙に喜び多からんと書いて宇喜多・W・要出です。表題の通り、おおよそ30年12年ぶりにローマ教皇が変わりました。特にレオ14世は英語圏の教皇ということで、ウィキペディア英語版が大騒ぎになっていました。以下に、レオ14世の記事へのアクセス数が見られるリンクを貼っておきます。
良くも悪くも、大きなイベントがあるとみんな競ってウィキペディアを更新したがるものです。まるでビーチフラッグのようです。そりゃあ、「ウィキ」はハワイ語ではやいという意味ですよ。それにしたって限度というものがあります。
ウィキメディア財団もそれはわかっています。それに、みんなが同じ記事やファイルにアクセスしても、問題が起きにくいような対策をしてあるそうです。具体的には、ピンチのたびに技師に連絡がいくのです。頭が下がるばかりです。
近年はAIのクローラーがものすごい勢いでウィキメディアコモンズを走り回り、帯域幅が50%増えたそうです。シャレにならない。
話を新教皇に戻します。みんなが知りたがると、人間が集まります。集まった人の中には、教えたがる人もいるものです。レオ14世の英語版の記事は、就任を伝える最初のニュースが出たころ(17時15分?)からすさまじい量の人々がすさまじい勢いで編集し、わずか10分足らずで100回以上の版が積み重なっていきました。
いくらサーバー負荷の対策がなされているとはいえ、これではいけません。数秒後に記述が変わっている百科事典など、調べものの役に立ちません。17時39分には、ある程度の編集経験を積んだ人のみが編集できる状態にされました。「拡張半保護」というやつです。
記事を保護する際、対処者は理由を明記するのが常なのですが、この度は「self-explanatory」と書いてありました。「見りゃ分かるでしょ!」を理由にするほどの混乱だったわけです。
英語以外の言語版でも大なり小なり混乱はあったようですが、今はすっかり落ち着いています。この記事を書いている時点で、136言語版にレオ14世の記事があります。
あともう一つ。教皇の名前は自分で決めるそうです。自分がどんな教皇になるか考えて、聖人や既存の教皇の名前をチョイスするのだそうです。そして信者たちも、例えば「フランシスコという名前を名乗るからには、禽獣草木に説法するのか?」など推測するのです。
よって、この度は、レオ13世の記事をみんなが読むわけです。以下に、レオ13世の記事へのアクセス数が見られるリンクを貼っておきます。
レオ13世と言えば「レールム・ノヴァールム」だそうです。恥ずかしながら初めて聞きました。技術と産業が進展することによる労働問題、社会問題。14世本人もまた、いろいろと考えているのだそうです。以下に一次資料を載せておきます。ウィキペディアンらしくないけれども。
最後に、これはレオ14世が子供のころ住んでいた家だそうです。こちらの画像の、原典と許可のところを見てください。Twitter(現:X)になっています。
地元の記者の人が撮った画像です。許可は「you may use it however you’d like with credit.」のポスト一つです。そしてこの一言さえあれば、ウィキメディアコモンズで使用可能なのです。ざっと数えた限りでは28の言語版で使用されています。なんとウィキペディアは自由なのでしょう!


コメント
2崩御に伴う代替わり(ヨハネ・パウロ2世からベネディクト16世)ならたしかに30年ぶりですが、前任者の退位に伴う代替わりがベネディクト16世からフランシスコで2013年があるので、「変わる」という意味なら12年ぶりかと・・・・。
しまった。おっしゃる通りです。冒頭部分を修正しました。