イーロン・マスク氏、「ウィキペディア」対抗サイトを公開 生成AI活用

下院共和党大会に出席した起業家のイーロン・マスク氏=2024年11月、米首都ワシントン/Andrew Harnik/Getty Images

下院共和党大会に出席した起業家のイーロン・マスク氏=2024年11月、米首都ワシントン/Andrew Harnik/Getty Images

(CNN) 米起業家のイーロン・マスク氏は27日、インターネット上の百科事典サイト「ウィキペディア」の独自版となる「Grokipedia(グロッキペディア)」を公開した。世界有数の富豪であるマスク氏は自身の見方に沿った代替的な情報・メディア基盤の構築を一段と進めている。

記事には、マスク氏の生成AI(人工知能)「Grok(グロック)」を活用。サイトはウィキペディアの簡素なデザインやページ構成、参照スタイルを模倣している。ただ、現時点の記事数は80万件余りで、700万件以上のウィキペディアとは大きな差がある。

ウィキペディアが誰でも執筆・編集できるのに対し、グロッキペディアで人間がどの程度関与しているかは不明だ。ユーザーが誤りを見つけたと考える場合にフィードバックを送る選択肢は用意されている。

マスク氏はX(旧ツイッター)に、「GrokとGrokipedia.comの目標は、真実、完全な真実、真実のみを提供すること。我々は決して完璧ではないが、その目標に向けて努力し続ける」と投稿した。

保守派はかねて、ウィキペディアがリベラル寄りだと批判してきた。マスク氏もウィキペディアが「極左活動家に支配されている」と非難している。

利用者からはすでに、グロッキペディアとウィキペディアの記述に大きな違いがあるとの指摘が出ている。これにはマスク氏本人の項目も含まれる。

ウィキペディアでは、マスク氏について「賛否が分かれる人物」とし、「新型コロナに関する誤った、あるいは非科学的な主張、陰謀論の助長、反ユダヤ主義的・人種差別的・トランスフォビア的な発言の肯定」などで批判されてきたと記載。2022年のツイッター(現X)買収後に「ヘイトスピーチと誤情報の拡散」が進んだと指摘している。

一方、グロッキペディアでは、マスク氏について、「技術進歩、人口減少、制度的バイアスをめぐる広範な議論に影響を与えてきた」とし、ツイッター買収後については「報道において体系的に左寄りの傾向を示す既存メディアからの批判を受け、コンテンツモデレーション改革を優先してきた」と記述。根拠としてはフォーブス誌の長者番付を挙げるが、この主張を裏づける具体的な文書や記事、SNSの投稿を示していない。

マスク氏はグロッキペディアを継続的に更新するとしている。28日の投稿では「Grokが進化すれば、グロッキペディアも進化する。批判的思考と説得力の原則をGrokに組み込んでいる」と述べた。

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