未来を予測するのは簡単?
「来年のことを言うと鬼が笑う」といいますけど、10年とか30年先の未来を予測するのは意外と簡単です。
僕が子どもの頃、携帯電話や、自動車のナビなんか、007ぐらいしか持っていませんでしたけど、今じゃ誰でも持っています。
1980年代のアメリカのテレビドラマ『ナイトライダー』では、人工知能搭載の自動車が主人公と会話したり自動運転してて、あんなのにいつか乗りたいって憧れて見ていました。
ところが、いまや、無人のロボットタクシーが上海やサンフランシスコで既に実用化されています。
僕らが子どもの頃夢見たことって、たいてい、実現しているんですよ。
そう考えると、未来予測って意外と簡単なんです。
ここで重要なポイントは、政治は関係ないってことです。
民主主義だろうか、共産主義だろうか、発展した都市は同じように進化します。
そして、この進化に、決して逆らうことはできません。
たとえばブータンはGDP(国内総生産)でなく、GNH(国民総幸福量)を最優先目標に掲げて、経済成長より真の幸福を目指しています。
ところが最近のブータンの若者のスマホ普及率は100%を超え、高い失業率のなか、若者は経済成長へ強い憧れを持っています。
つまり、政治、文化に関係なく、人々が追い求めるものに強い普遍性があるということです。
じゃぁ、その人々が追い求めるものって何でしょう?
それは、もっと便利になりたいとか、もっと楽したいってことです。
そして、そのワガママを実現するのがテクノロジーです。
間違いなく言えるのは、人々の欲望どおりに社会は進化するということです。
もし、まだ、そうなってないものがあるとすれば、それは、テクノロジーが追いついていないだけです。
テクノロジーが追いついたら、人類は究極の目標に向けて突き進みます。
じゃぁ、人類の究極の目標ってなに?
もっと便利に、もっと楽したいの先にあるものってなに?
それは、働かなくても生きていける社会です。
つまり、ベーシックインカムです。
働かなくても国家から毎月、30万円とか支給される社会です。
赤ちゃんから老人まで、すべての人にです。
もっとお金が欲しい人は働いたらいいし、他に好きなことをしたい人は、好きなことだけして生きていける社会です。
これが、人類がまだ実現できていない究極の社会です。
実現できないのは、テクノロジーが追い付かないからです。
ところが、ついに、テクノロジーが追い付いてきたんです。
それがAIです。
AIとAIロボットが人間の代わりに働いてくれる社会です。
AIの進化は、驚くほど速いです。
この速度だと、おそらく10年以内に、働かなくても生きていける社会が実現されているでしょう。
バラ色の未来です。
本題はここからです。
問題は、それまでの10年です。
仕事はすべてAIがします。
でも、まだ、ベーシックインカムは始まっていません。
ということは、AIにどんどん仕事を奪われるでしょう。
AIに仕事を奪われた人は、どんどん貧しくなるでしょう。
貧富の格差はますます大きくなります。
これが、今後、10年で、確実に起こることです。
ここで、今、何が起こっているのか、別の角度から見てみます。
僕は、20年以上、AIの研究を続けています。
専門は自然言語処理です。
自然言語というのは、僕らが普段話している言葉のことです。
反対は人工言語です。
たとえばコンピュータのプログラム言語とかです。
さて、人類の目標は、人間の代わりにロボットやコンピュータに働いてもらう社会でしたよね。
そうなっていないのは、テクノロジーで解決できない壁があるからです。
それが何かというと、自然言語(言葉)です。
コンピュータは難しい計算とか一瞬でできます。
たとえば、毎月の売り上げを集計するとか、エクセルで簡単にできます。
ただ、エクセルで集計するにはマクロやエクセル関数といったプログラムが必要です。
さらに扱うデータはセルに入力されて、列と行で指定できるようなデータです。
これを構造化データと言います。
その逆は非構造化データです。
文章とか写真とか音声とかです。
自然言語で非構造化データを操作するのが人間です。
人工言語で構造化データを操作するのがコンピュータです。
そして、この二つの間に大きな壁があります。
いくらエクセルで売上集計できても、それを、エクセルが扱えるデータ(セル)と言語(マクロ)に変換しないといけません。
その変換作業をするのが人間です。
つまり、「売上集計して」と上司に言われて、それをエクセルに落とし込む作業が、最後まで残された仕事、または最も大きな壁です。
そして、今、この壁が崩れ落ちようとしているんです。
それがなにかというとAI、もっと言えば、大規模言語モデル(LLM)です。
最も有名なのが、ChatGPTです。
つまり、人間が自然言語でコンピュータに指示できるようになったんです。
見えてきましたか?
今、何が起こっているのか。
現代社会において、人類に残された仕事は、自然言語を理解して扱うところです。
そういった仕事が全てAIに置き換わる可能性があるんです。
法律文書といった書類仕事だけでなく、接客などのサービス業、介護、流通など、ありとあらゆる現場がAIやAIロボットに置き換わります。
もっと便利に、もっと楽したいという人類の欲望を押しとどめていた壁がLLMの登場で崩れ落ちようとしているんです。
とんでもない社会変化が起こるのは誰の目にも明らかです。
と思っていたんですけど、全然違いました。
そんな光景を見ていたのは、どうも、僕だけだったようです。
多くの人は、AIで文章や美少女画像を生成して満足しているようです。
えっ、そこじゃないでしょ・・・
なぜか、誰もAIの正しい使い方を理解していないようなんです。
誰も作らないから、僕が作ることにしました。
まずは、長年、慣れ親しんできたせどり業界です。
コンピュータに置き換えることができず、仕方なく人間がしていた作業。
それが、ECサイトで売られている商品や、価格、在庫の判断です。
ECサイトに書かれているのは画像や文章の非構造化データです。
それを理解するのは、今まで人間にしかできませんでした。
それを、AIに任せることで、人間の仕事が大幅に削減、または完全に削減できます。
つまり、人間が働かなくてもAIが働いてお金を稼いでくれるってことです。
人類の究極の目標です。
せどりは、ほんの一例です。
今後数年で、あらゆる分野の仕事がAIに置き換わるでしょう。
ネットで検索して、サイトの内容を読んで、必要な情報を抜き出したり比較したりする仕事っていっぱいありますよね。
ホテルや旅行、不動産を探すとか。
というか、そんな仕事がない業界を探す方が難しいです。
そんな業界の仕事が、全て、AIに置き換わるのは時間の問題です。
ベーシックインカムが実現されるまでの10年以内に起こります。
せど楽AIは、単なるせどりツールではありません。
ネットを検索して、サイトの内容を理解します。
必要な情報を抽出し、必要なら購入や予約など、今まで人間がしていた作業をAIが行う自然言語フレームワークです。
今後10年をどうやって生き延びるのか、せど楽AIが何らかのヒントになってくれればとおもっています。
株式会社ロボマインド
代表取締役 田方 篤志