「リビングをすっきり見せたい」「子どもが寝た後はゲートを開け放しておきたい」
そんなママ・パパに選ばれているのが、使わない時に収納できるロール式ベビーゲートです。
しかし、購入してから「壁に穴を開けられないから使えなかった」「操作音がうるさくて子どもが起きてしまう」といった後悔をするケースも少なくありません。
そこで本記事では、ロール式ベビーゲートのメリット・デメリットから、失敗しない選び方までを徹底解説しました。ご自宅の環境に合うかどうかの判断基準としてお役立てください。
ロール式ベビーゲートとは?通常のゲートとの違い
ロール式ベビーゲートとは、耐久性のあるメッシュ素材をロールスクリーンのように引き出してガードするタイプのベビーゲートです。
一般的なスチール製や木製のゲート(突っ張り式や扉式)とは異なり、固定された「枠」が存在しません。そのため、インテリアの景観を損なわず、必要な時だけガード機能を発揮できるのが最大の特徴です。
近年では、ホワイトやグレーなどインテリアに馴染みやすいカラー展開も増えており、機能性とデザイン性を両立したい家庭で人気が高まっています。
ロール式ベビーゲートを導入する3つのメリット
固定式のゲートと比較して、ロール式には生活の質を上げる独自のメリットがあります。特に「足元の安全性」と「見た目」に関しては、他のタイプより圧倒的に優れています。
足元に段差がなくバリアフリーでつまずかない
ロール式を選ぶ最大の理由がこれです。一般的な突っ張り式ゲートの場合、構造上どうしても床に数センチの「枠(ゲタ)」が残ります。大人はまたげても、高齢の祖父母や、歩き始めの子どもにとっては転倒の原因になりかねません。
ロール式は床にレールや枠がないため、完全にフラットな状態を保てます。子どもを抱っこしたまま移動する際や、ロボット掃除機を稼働させる際も、ストレスなく通過できるのは大きな利点です。
使わない時は収納して部屋が広く見える
子どもが寝静まった後や、来客時など、ゲートが不要なタイミングでは本体にメッシュを巻き取って収納できます。
扉式のように常に「柵」が視界に入ることがないため、圧迫感がありません。特に、キッチンカウンターの横や、リビングと和室の境界など、常設すると邪魔になりがちな場所への設置に適しています。
設置幅の自由度が高く斜め設置も可能
製品にもよりますが、ロール式はメッシュを引き出す長さを調整できるため、対応できる幅が広いのが特徴です。
また、メッシュ素材の柔軟性を活かし、壁に対して斜めに設置できるモデルも多く存在します。「家具の位置関係で、どうしても真向かいに固定できない」といった変則的な間取りでも設置できる可能性が高いです。
購入前に知っておくべきデメリットと注意点
メリットが多い一方で、構造上のデメリットも存在します。購入後の「こんなはずじゃなかった」を防ぐために、以下の点を確認してください。
設置には基本的に「ネジ固定」が必要
ロール式はメッシュを引っ張る力が常に壁にかかる構造のため、強固な固定力が必要です。そのため、ほとんどの製品が「壁へのネジ止め(ビス止め)」を必須としています。
突っ張り式のように「置くだけ」「挟むだけ」では設置できないケースが大半です。持ち家で壁に下地がある場合は問題ありませんが、賃貸住宅の場合は、2×4材(ツーバイフォー材)を突っ張るDIYパーツ(ラブリコやディアウォールなど)を別途用意して、柱を作るなどの工夫が必要になります。
操作時の「音」に注意が必要
意外と見落としがちなのが「操作音」です。ロール式ベビーゲートの中には、メッシュを巻き取る際やロックを解除する際に「ジジジ」「カチカチ」という機械音が鳴る製品があります。
子どもが寝た後にゲートを開けようとして、その音で子どもが起きてしまったという失敗談は少なくありません。口コミなどで「静音性」について確認することをおすすめします。
スチール製に比べると強度が劣る
素材がメッシュ(布)であるため、子どもが全力で体重をかけたり、鋭利なもので突いたりすると、たわんだり破損したりするリスクがあります。
大型犬などのペット用として併用する場合、爪でメッシュを破いてしまう可能性があるため、ペットの性格や大きさも考慮する必要があります。
ロール式とその他のゲートの比較表
自分に合っているのはどのタイプか、一目でわかるように比較表にまとめました。
| 比較項目 | ロール式 | 突っ張り式(扉タイプ) | 置き型(自立式) |
|---|---|---|---|
| 足元の段差 | なし(バリアフリー) | あり(つまずき注意) | なし(プレートのみ) |
| 壁への穴あけ | 必須(ネジ固定) | 不要(ゴム圧着) | 不要 |
| 静音性 | △(巻き取り音が鳴る場合あり) | ○(静かに閉められる製品多) | ◎(持ち上げるだけ) |
| 収納性 | ◎(巻き取り可能) | ×(常設) | ○(畳んで移動可) |
| おすすめの場所 | 階段上、キッチン | リビングの出入口 | テレビ前、一時設置 |
失敗しないロール式ベビーゲートの選び方
数ある商品の中から、安全で使いやすいものを選ぶためのチェックポイントを4つ紹介します。
設置場所の「幅」と「下地」を確認する
まずは設置したい場所の幅(間口)を正確に測りましょう。ロール式は最大100cm〜140cm程度が一般的ですが、最近ではネット通販などで幅300cm近くまで対応するワイドタイプも販売されています。
ただし、幅が広くなるほどメッシュの「たわみ」が出やすくなり、強度が下がります。広い間口に設置する場合は、特に固定をしっかり行う必要があります。
また、最も重要なのが「壁の下地(間柱)」の有無です。石膏ボードの空洞部分にネジを打っても、すぐに抜けてしまい大変危険です。「下地センサー(下地探し)」などを使用し、確実に木材がある場所にビスを打てるか確認しましょう。
「階段上」対応と安全基準をチェックする
階段からの転落防止として使いたい場合は、必ず「階段上設置可能」と明記された商品を選んでください。一般的な商品を階段上に設置すると、子どもが寄りかかった際にメッシュがたわんで隙間ができ、落下の原因になります。
あわせて、世界的な安全基準である「EN1930(欧州安全基準)」や「ASTM(米国試験材料協会)」などの規格に適合しているかを確認すると、より安心して使用できます。
ロック機能の操作性を重視する
毎日何度も開閉するものだからこそ、ロックの使い勝手は重要です。以下のタイプが主流です。
- タイマーロック式:ボタンを押してから数秒間だけロックが解除され、その間に操作するタイプ。
- 手動スライド式:つまみをスライドさせてロック・解除を行うタイプ。
閉め忘れが怖い場合は、メッシュをフックに掛けると自動でロックがかかるオートロック機能付きが安心です。
足元の巾木(はばき)スペーサーの有無
日本の住宅の壁の最下部には、巾木と呼ばれる板がついていることが一般的です。この巾木の厚みや高さに干渉しないよう、取り付けパーツ(スペーサー)が必要です。
スペーサーが標準付属している商品もあれば、別売りの場合もあります。スペーサーを使わずに設置すると、巾木の段差の分だけゲートが斜めになり、固定力が弱まる原因になるため、購入前に付属品リストを必ず確認しましょう。
設置後の点検とメンテナンス方法
ロール式ベビーゲートを長く安全に使い続けるためには、定期的な点検が欠かせません。特に設置直後や季節の変わり目には以下のポイントをチェックしてください。
固定具(ネジ)の緩みをチェック
ロール式は、ゲートを閉じるたびに壁の固定部分に「引っ張る力」がかかります。日々の開閉振動でネジが少しずつ緩んでくることがあるため、1ヶ月に1回程度はドライバーで増し締めを行いましょう。
特に、DIYで柱(ラブリコ等)を立てて設置している場合は、柱自体の突っ張り力が弱まっていないかもあわせて確認してください。
メッシュ生地のお手入れ
メッシュ部分は手垢や食べこぼしで汚れやすい場所です。汚れたまま放置するとカビの原因になるため、定期的に固く絞った濡れタオルで拭き掃除をしましょう。
汚れがひどい場合は中性洗剤を薄めて使い、洗剤が残らないようしっかり水拭きしてください。洗濯機で洗える製品は少ないため、説明書の指示に従うことが大切です。
巻き取り動作の確認
「最近、巻き取りがスムーズじゃないな」と感じたら、ロールの軸部分にホコリや髪の毛が絡まっていないか確認してください。無理に引っ張るとバネの故障につながります。
ペット用ゲートとして使う場合のポイント
ロール式ゲートは、赤ちゃんとペットの居住スペースを分ける目的でもよく利用されますが、ペット特有の注意点があります。
飛び越えや「下くぐり」に注意
猫やジャンプ力のある犬の場合、ゲートの高さを軽々と飛び越えてしまうことがあります。また、ロール式は構造上、床との間にわずかな隙間ができやすいため、小型犬や猫がその隙間から強引にくぐり抜けてしまうケースもあります。
ペット用として購入する場合は、高さが十分か、下の隙間が狭い設計になっているかを確認しましょう。
噛みつきや爪とぎのリスク
メッシュ素材は布製のため、犬が噛んだり猫が爪を研いだりすると破れてしまう可能性があります。耐久性の高い「強化メッシュ」を採用している製品を選ぶか、ペットがゲートに慣れるまでは目を離さないようにする対策が必要です。
まとめ
ロール式ベビーゲートは、見た目の美しさとバリアフリーを実現できる優れたアイテムです。しかし、安全性を確保するためには「壁へのネジ固定」が前提となる点を理解しておく必要があります。
選び方のポイントをおさらいしましょう。
ロール式を選ぶ際の重要ポイント
- 足元の段差をなくしたい場所(階段上やキッチン入口)に最適。
- 壁に穴を開けられるか(下地があるか)確認する。
- 階段上に設置する場合は、専用モデルかつ安全基準適合品を選ぶ。
- 操作音(巻き取り音)が気にならないか口コミ等で確認する。
赤ちゃんの安全を守りつつ、大人の生活動線も快適に保てるよう、設置場所の環境をよく確認して最適な一台を選んでください。
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