「違法であることを確認した」
まず、この問題が知られるようになった経緯を振り返ってみたい。
江別市側がこの問題への対応を明らかにしたのは、9月11日のことだった。当日の市議会で、この件に関する一般質問を行った高柳りさ市議会議員が振り返る。
「当時、動画投稿サイトで角山地区の違法建築問題が話題となっていて、私たち議員や市役所にも問い合わせが何件もありました。行政の対応を改めて知る必要があると思い、市の担当者に確認したのです」
高柳市議が「角山地区における礼拝所について市はどのような対応を行ってきたのでしょう?」と質問したところ、市の建設部長は次のように答えている。
〈問題となった礼拝所は2021年9月のパトロールの際に存在を確認した。当初は使用目的が不明であったが、昨年2024年に礼拝所として使用されていることが報道されて以降、5回の現地確認を実施した。
ただ、常に人がいる施設ではなく、責任者との面談を試みたが接触できなかった。このため本年8月に英語併記の文章を建物に投函した。後日関係者への聞き取りにより都市計画法に適合する建物ではない違法建築物であることを確認し、是正指導を行っている〉
さらに、〈日本語による口頭指導が困難な場面もある〉〈江別市内における違法建築の現状についてはプレハブ小屋、作業場、事務所など76件が確認されている〉とも述べた。
なお、都市計画法では、住居専用地域、商業地域、工業地域などそれぞれの地域に建てることが可能な建物の用途や規模が決まっている。
江別市角山地区は、農林漁業や自然環境の保全が優先される市街化調整区域にあたり、原則として開発行為や建築物の新築・増改築が厳しく制限されている。市街化調整区域で建物の建築を行う場合には、都道府県知事の開発許可または建築許可を得なければならない。
そのため、こうした手続きを経ずに建設された礼拝所や中古車ヤードは違法建築物となる。
9月11日以降、X上などで市議会の様子を切り抜いた動画が拡散されはじめたほか、動画配信者などが相次いで現地を訪問するようになり、江別市角山地区の違法建築問題が広く知られるようになっていった。